【感想・ネタバレ】ビターエンドロール(3)のレビュー

あらすじ

病気が傷つけるのは「肉体」だけじゃない。
医師や看護師とは異なる視点から、あなたを助ける人がいる――「医療ソーシャルワーカー」の物語、最終巻!

主人公・犬飼賢児は新人「医療ソーシャルワーカー」だ。医療ソーシャルワーカー(通称 MSW)は、社会福祉の観点から患者を支援する仕事。病気やケガを負ったとき浮き彫りになる様々な問題(お金、仕事、家族にまつわるもの…)の解決を図る。

「病気と向き合うのは、一人じゃなくていい。本人と家族だけじゃなくていい」

痛みを抱える人に、自分は、病院は、社会は何ができるのだろう。一緒に答えを探しにいこう。

●「親が認知症になった」
●「ゴミ屋敷は自己責任?」
●「ホームレスと社会」

社会福祉×医療――今の時代を切り取る新医療ドラマ!

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ネタバレ

ゴミ屋敷

・ゴミ屋敷の裏側には、体力の低下や認知症、また精神疾患などがあって、
その結果「片付けられない」「捨てられない」「増やしてしまう」ということになってしまう。
・ゴミ屋敷はいろいろな問題が見える形になった現在進行形の結果である。その最終地点は孤独死。
・ゴミ屋敷になる原因は複雑でも、大きな共通点はある。それはセルフ・ネグレクト(自己放任)だ。
健康、生命、および社会生活の維持に必要な個人衛生、住環境の衛生、もしくは整備、または健康行動を放任・放置しているということ。
・「自分のために何かするってすごーく難しいじゃない?」
・「どんなに頑張っても自分のこと大切に出来ないと元も子もないって俺は思うね」
・「普通はゴミ屋敷になんかならないし、その手前でちゃんとするだろ。
そういう最低限のことすらできてなくて、人に片付けさせて。
自分でどうにかしようって気がない奴に、何してやったって結局無駄だと思うけど」
「…どうして自分に見えることだけで、他人を全て分かった気になれるんですか?
あの家に行っただけで、僕たちはまだ彼女のことを何も分かってないんですよ」
・「一見簡単に見えることすらできなくなっている状態の積み重ねが、あのゴミ屋敷なんだと思います」
・「先生って、私がおばかさんだから話を分かってないんだと思ってるんでしょ?実際合ってるのよ。
先生はお医者さんになれるくらいお利口なんだもの。でも私、私は…両親が死んだ時に思い知ったのよ。
私からっぽなの。あの家以外なんにもない。
先生が正しいのは十分分かってるわ。でも…いえ、だから、先生には私の気持ちが分からないの。
言うこときけなくてごめんね、先生」
・「あの家に手放したくないものがあるんですよね?
だから清掃業者を入れたくない。…言いたくないことを無理に聞き出そうとは思いません。
でもこれだけは約束します。それがどんなものでも絶対に軽く扱ったりしません。
あなたの大切なものを壊したり取り上げたりしません」
「…犬飼さんなら、教えてあげても…いいかな」
・「自分でも気付かないうちに、あの家全体を否定して見ていた。それじゃ共同作業なんてできないですよね」
・「本人がすぐには変われなくても、少しづつ変わっていければ、それでいいんじゃないでしょうか?」


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2023年04月20日

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