吉川徹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今から40年ほど前、丙午の人たちが成人式を迎える頃にメディアで取り上げられ、話題となっていたのを覚えている。
母に「丙午って何?」と聞いたら、迷信としか思えない謂れについて教えてくれた。
今ならネットなどで根拠のないこととすぐに調べられるだろうが、そこまで昔のことではないはずなのに伝聞がまことしやかに信じられていたというのが信じがたい。
いや今この時代であっても、陰謀論が拡散しているのだからSNSでこの迷信が流布される可能性だってある。
無意味なデマを流すことがないように、メディアにはしっかりと対応してもらいたい。
しかし著者は幅広く細部にわたって調査されている、感服した。 -
Posted by ブクログ
結局、子どもとの信頼関係を普段から築いておく。そのために時間も気力も要るけれど、そこは省かない努力が必要。ということなんだろうなと理解した。
「ICTリテラシー教育と性教育は似ている」
…確かに!親がただダメと拒絶したり取り上げたりするのではなく、気軽に相談してもらえる信頼関係を作るのが目標。そのためには子供の好きなゲームを話題に出したり、時には一緒に遊ぶくらい大人から歩み寄る努力が要る。
アディクションの反対はコネクション。
ゲーム・ネットへの依存はそれ自体が問題の根本ではない場合が多く、取り上げても無意味どころか信頼関係を傷つけ、暴力・家出など更なる問題に発展しかねない。
他に楽しめる -
Posted by ブクログ
日本の労働人口を性別、年齢、大卒・非大卒で8つに分けると、人口規模がだいたい等しい8つのグループができる。これを、幸福感、将来への展望などのアンケート結果に基づいて分析すると、若年非大卒のグループ、それも若年非大卒男性のグループが特異に将来性の乏しい状況に押し込められているという現状認識。しかも、大卒・非大卒は世代間で継承されるという傾向があるし、大卒より被大卒の方が子供が多い傾向がある。すなわち、このグループは、これからも、日本の人口の大きな部分を占めることになる。なので、このグループを切り捨てることはできず、このグループの幸福感を高め、非大卒男女が経済活動に積極的に参加してくれるような政策
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Posted by ブクログ
子供のゲーム・ネット問題については学校側と医療側のどちらからの見方もあって、当然のことながら書籍や論考は筆者の立場を良くも悪くも反映しているものだが、この本はかなり中立的な印象を受けた。もちろん医療寄りではあるのだけれど、著者の謙虚さ、いやみのない禁欲的な姿勢がそれを真ん中の方へと近づけているように思う。ルール設定の章での「わが家の例」の示し方にも、あとがきの「それでもなお、子どもの好みに介入する、嗜好を変えるために働きかけるということについては、いつもかすかに倫理的なためらいを感じます」という言葉にも、それが表れている。どこかの市の企画の竹内和雄氏との対談を見たが、そこから感じられた著者の人
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Posted by ブクログ
マスメディアで印象論によって語られる現代若者像の切り取られ方に辟易していたのでデータに基づいた検証を行っている本書を手に取った。
若者を男/女、大卒/非大卒で分けて様々な検証がなされており様々興味深い結果・考察が導き出されている。
LEGsという定義は本書で初めて知ったため非常に興味深かった。
一方、採取されたデータについての考察内容が著者の印象と無関係ではないと感じる部分もあり、この分野(人間科学、社会学)のデータ分析の難しさも感じられた。
自分たちが所属する階層も対象に含めて論じる必要がある以上は主観を完全に取り除くことは不可能と思うが、統計データを用いることで限りなく客観的であろうと -
Posted by ブクログ
子供とゲーム・ネットの付き合い方について話す本
理解ありつつもある程度ルールはつけたほうがいいよという姿勢でまっとう感がある
実際高学歴の人も殆どゲーム好きなので、ゲームしつつも大事なときに勉強できるかが大事なんだろう。ネットは言わずもがな
キラー、アチーバ、エクスプローラー、ソーシャラタイプ
リアルの知人、ネットの知人、不特定多数の人
ソロ、即席チーム、恒常チーム、大規模チーム
プリペイド、クレカ、電子マネー
ハマることが問題ではなく、他に原因が合ってそれがハマるという結果を起こしている
一緒に約束を決める、厳しい制限からゆるい制限に
①始める前に作る②所有権は大人③おしまいを身につけ