あらすじ
「やめさせる」「取り上げる」はさらに反感を強めることもあります。子どもが何をしたいかに目を向け、ときには大人から歩み寄り、一緒にゲームやネットとの付き合い方、リテラシーを身につけていきましょう。
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Posted by ブクログ
とても良い本だった。
著者がゲームやパソコンに親しんで来られた方で、子どもたちの気持ちに寄り添って書かれている。
ゲームなどに依存するのは、それ以外の楽しみを持たないから。選択肢を増やすことも考える。
性教育が難しいようにICT教育も親にとっては大変難しいが、根気強くやっていくことが必要。
どんなゲームや使い方に子どもたちがはまっているのか、親も知ること。
まだまだ研究も進んでいない領域なので、悩んで付き合っていくしかないのだなあ。
Posted by ブクログ
私はゲーム機を買ってもらえない家庭育ちで、友達の家に行けば借りれたけど、そんな頻度なので、上達せず、うまい友達のを見るのは好きだけど自分はやらない子どもでした。
なので、本書、第1、2章で、現在のゲーム事情やコミュニケーションのあり方の違いを厚めに書いてくださってるのが、まずとても気に入りました。
ロブロックスや、マイクラは実際自分でもやってみました。
操作の仕方も世界観も自由度が高くて、私には難しいことが多いです。
マニュアル、ある程度の型にそってやるのが好きな人間には茫漠な世界のようで、落ちつかなさも。
我が家の子ども達が好きなのはただ街をふらふら歩いたり、壊したり、建てたり、一応コインなんかはたまってたりしてるけど、うまくいかなきゃ簡単に退出や、リスポーンしたり、死んだり殺したり殺されたりが楽勝な感じが、楽なんだろうな〜って思いました。
ぼんやりテレビを観る感覚に近いなと。
うちの子たちは発達障害があるので日常生活を送るだけでめちゃくちゃ疲れるみたいで、リアルでヘトヘトなのにゲームでまで疲れたくないという印象。
それが、本書の、「本当にゲームをしたくてしてるのか?」という問いかけとマッチして考えさせられましたね。
つまるところ、「ほんとの気持ちはどこにあるの?」ということ。
「ICTがない時代に戻ることはないから、うまく付き合うスキルを身につけるのが必要」という考え方も賛成。
そして、「介入する時、倫理的にどうなのか」という考え方。
本当にそうだなあと。
「約束の弊害」の話も。
結局、学童期くらいから、選択活動を増やして、「自分の人生」ということを感じてもらえるように取り組んでいくことが大切なんだろうなと思いました。
おすすめです。
Posted by ブクログ
個人的にはゲーム好きなので子どもにゲーム禁止は無理だと思ってる。でも、なんとなくやりすぎを心配しちゃう。
この本は、そんな不安を解消してもらった。
子どもとの約束を作ることで、一番大事なこと「子どもは約束を守れないもの」という言葉にハッとする。
大人でも三日坊主って言うくらいだから、子どもにだってむずかしよね。
子ども任せにしないことも大切。
Posted by ブクログ
本の内容よりもまずは、我が家の状況から説明することをお許しいただきたい。
現在8歳6歳4歳といて、順にADHD、ASD、未確定グレー。上2人は診断が付いていて児発にも通っている。第二子は支援級に通う。
父親の私もADHDで、母親は同グレー。2人とも定期的に心療内科を受診中。つまりは、一家揃って当事者ど真ん中となっている。一応断っておくと、それなりに幸せ。たぶん普通の家庭と同じようには。ただ、毎日常に誰かが誰かに怒り散らしてはいるが。
私も妻も元々はゲーム好き。ハンドルネームの通り、私は特にオールドゲームが趣味で、子どもが年中になった頃に我慢しきれずファミコンから始めさせてみた。それは自分の好き、を共有したいという気持ちもあったし、自分の人生をトレースさせたいという多分にエゴイスティックな発想からだったのだが、事件が始まったのはNintendoSwitchを買ってから。妻と妻の祖母の共同出資により、それは実現してしまった。
Switchはタイマーとオートオフを備えており、さらにスマホアプリから管理、監視が容易にできる。1年生になって友だちとも話が合うし、良かったと思える点は多い。タイマーは設定時間になると強制シャットダウンができるため、親は楽だが、反面子どもの自主性が育ちにくい。たぶん、深々と降り積もるように紫根が残っていくんだと思う。著者の推奨していない、罰によるコントロール、という運用に限りなく近い。
ただ、繰り返すが親は楽だ。
そこに輪をかける事件が起きたのは、Fortniteという基本無料のサバイバルゲームをダウンロードしてしまってから。本書の中でも、発達障害児にとっては最も禁忌とされている刺激が強くて中毒性の高いゲームだ。そもそもゲーム耐性が養われていない子どもに、結果的に麻薬のような渇きを与えてしまったのに等しかった。これは失敗した。
いまだにゲームを挟んで、親子の軋轢は続いている。
お互い嫌な気持ちになる。次第に親はゲームをやる我が子を倦むようになるし、反対に子どもは目を盗んででもやろうとする。表面上の均衡を保っているのが、Switchのタイマー機能というのはもはや皮肉でしかない。
子どもの自主性。
その言葉に尽きる。著者の言うように、それを支えるのは信頼関係しかない。分かっている。当たり前だと思っているのに、あまりに日常に溶けてしまって、簡単に快楽や怒りの感情に取って代わられてしまう繊細な絆。
残念ながらこの本に結論というものは用意されていない。ゲームやICT環境の方が遥かに変化が早いからだという。その通りだと思う。
だからと言ってガッカリしたわけではない。根源的なところでは解決の道筋は一つ。その繊細な絆の糸を、切らさないようにしながら、子どもを愛し続けること。
その通りだと思う。言うは易しだが。
情報リテラシーなんて小学生に身につけさせられるような親は、ぶっちゃけ1000人に1人くらいなんじゃないかとか思う。最初から100点満点の状態でゲームを与えられる親など、いるわけない。お互いに伴走しながら変わっていかなくてはならない。そのためのデータが豊富にあるし、そのための愛情がたっぷり詰まっている。少なくともそう見えた。ものすごく親の味方で、子どもの味方である良著。
とにかく良著。
ただし、本は良くても実践するのは親だ。
言うは易し、なのだ。
Posted by ブクログ
自分がもっといろいろなことに
興味をもたんといかんなあって思った。
魅力的な大人になりたい。
コロナ禍でもできる趣味、、
①ゲームのルールは守れない、が前提。
だから、気持ちよく「おしまい」ができるようにする。
⭐︎出来なかったら罰を与えるのは逆効果。
できたら〜にする。
たとえば、時間までに終われたら、明日10分延長してゲームできるよ、のように。
②ICTを使った活動は、時間がかかるものがある。
長いストーリーなど、根気の必要なものは時間がかかる。短すぎるのも考えもの。
⭐︎わかるなあ、これ。
短キャいいってもんじゃないんだよねえ。
根気よく作業を続けないと完成しないことも。だから、子どもの考えなしに、勝手に時間設定するとかは、よくない。考える時間を奪っているのかも。
③他に好きなことを作る。
⭐︎その通りだよねえ。楽しいことが他にないから、ゲームばっかりになっちゃうって、一理ある。親もらくだしね。
身につまされまくりでした。
Posted by ブクログ
すごく腑に落ちた。子育てしてると「ゲーム=悪」みたいな構図に出会うことが多々あるけど、決してそうではなくプラスの面もたくさんある。それを知ることが、子どもとゲーム、ネットの関係を理解する第一歩になる。そしてリアル世界のつながりがなりより大事であることを再確認できた。また読む。
Posted by ブクログ
著者自身のゲームとの付き合いの歴史から始まり、とっつきやすい。
ゲーム依存は結果であって、原因はゲーム自体とは限らない。ゲームのみを取り上げることに躍起になってはかえってこじれる場合がある。
とても読みやすい本。何度も読み返したいと思う。
Posted by ブクログ
私が受けてきた、親子関係、どちらかと言うと、親の言う事は絶対と言われてきた、その関係がネット、ゲームでは違うんだと、ビックリさせられた。デジタルが家庭に持ち込まれた現代では、同じデジタル機器を使う同志として共にルールを作る対等な関係であらねばと知った時、はて、我が家はどうなんだろうと思わず振り返り、反省した。
ICTは敵ではない。もう、当たり前の道具で、それをどう使うか、使わないはないんだ。今、我が子は、一見スマホばかりを弄ってるように見えるが、実は宿題をグループで共同作業していたり、発表原稿をスライドで作っている。しかもソファに座って…。もしかしたら、何かとツイートしたり、LINEしている大人の方がタチ悪いのかも。反省と共に、私も私のルールを作ろうと思った。
Posted by ブクログ
単著なので通し読みしやすい。
より実践的なところまで踏み込んであるところ、筆者がゲームやICTのリアルユーザーであるところが現段階では新規的。
Posted by ブクログ
ゲームやネットのことについて子どもにあれこれ言いたくなったら、言う前にまずこの本を読むと良さそう、と思いました。
フラットで、フェア。
特に、ゲームに没頭した経験のある大人たちに読んでほしいと思いました。
子どもを抑圧するのではなく、放任するのでもなく。
今、この時代に、どう向き合っていくのかを考えるヒントが紹介されていて、親として、支援者として、これから本書の内容をぜひ活用していきたい!と思いました。
Posted by ブクログ
■大人から子どもの世界に近づいてみる
■発達障害のある子どものゲーム、ネットとのつき合い方を知る
■機器ではなく、内容から子どもが何をしたいか考える
■ICTから遠ざかる支援よりも、利用してリテラシーを身につける
■「やめさせる」「取り上げる」はさらに反感を強める対応
■ネットやゲームの約束は子どもには守れない
■ゲームとお金の関係を理解する
(版元ドットコムより)
Posted by ブクログ
吉川先生は自身も相当なゲーマーだけあって?その内容は非常に現実味がある。臨床家だけに読ませるにはもったいない内容で一般の人々にも広く読んでほしい書。
Posted by ブクログ
なんとなく、ネット・ゲームのやりすぎはよくないと思っていたけれど、メリットもデメリットもあること、一人ひとりに合わせて付き合い方を考えていかなければならないこと、あまり深刻な問題でない場合も多いこと。つい、ひとまとめに否定しがちだったことを反省。自分だってネットを楽しんで、家庭内でのルールを無視してきた一人なのに。
まだはっきりとした根拠のある研究結果も支援方法もないような分野で、手探りな部分もあるけれど、手詰まりな感じは解消された。
Posted by ブクログ
結局、子どもとの信頼関係を普段から築いておく。そのために時間も気力も要るけれど、そこは省かない努力が必要。ということなんだろうなと理解した。
「ICTリテラシー教育と性教育は似ている」
…確かに!親がただダメと拒絶したり取り上げたりするのではなく、気軽に相談してもらえる信頼関係を作るのが目標。そのためには子供の好きなゲームを話題に出したり、時には一緒に遊ぶくらい大人から歩み寄る努力が要る。
アディクションの反対はコネクション。
ゲーム・ネットへの依存はそれ自体が問題の根本ではない場合が多く、取り上げても無意味どころか信頼関係を傷つけ、暴力・家出など更なる問題に発展しかねない。
他に楽しめる時間や人間関係・信頼関係を築いていけば結果的にゲームの時間が減るという考え方で接した方が良い。
ゲーム・ネットの状況を把握するときには、時間や場所だけでなく、課金やネットで稼ぎがあるか、どんな人と関わっているかまで把握する。
Posted by ブクログ
子どもに努力を求めてばかりではなく、親も今の子どもたちの置かれている状況を理解して、努力をしないといけないのだと。一緒にICTとどのように付き合って行くのか考えることが大事。
Posted by ブクログ
子供のゲーム・ネット問題については学校側と医療側のどちらからの見方もあって、当然のことながら書籍や論考は筆者の立場を良くも悪くも反映しているものだが、この本はかなり中立的な印象を受けた。もちろん医療寄りではあるのだけれど、著者の謙虚さ、いやみのない禁欲的な姿勢がそれを真ん中の方へと近づけているように思う。ルール設定の章での「わが家の例」の示し方にも、あとがきの「それでもなお、子どもの好みに介入する、嗜好を変えるために働きかけるということについては、いつもかすかに倫理的なためらいを感じます」という言葉にも、それが表れている。どこかの市の企画の竹内和雄氏との対談を見たが、そこから感じられた著者の人柄そのままだ。
そういうわけで、どんな立場の人にも安心しておすすめできる本。もちろん当事者にも。親になる人は読んでおくとよいなと思った。支援者にとっては見立てを行う時の道しるべにもなりそう。
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メモ
・p123 厳しい制限から緩い制限へ
・p138 所有権は大人に、とするとき、親も積極的に遊んでおく(下心がバレる)
・p158 負け慣れするための練習
・p170 チキナイゼーション
Posted by ブクログ
ゲームの種類の細かな特徴やゲームを通して子どもが求めている事は何か?などから始まり考えさせられる内容が多かった。データや理論的な話が多かった中にご自身の実例を取り上げられているところがリアリティがあって共感した。子どもにスマホを持たせる前の参考に読んだが大変参考になった。
Posted by ブクログ
ゲームの種類や特徴が細かく書かれている。どんなタイプの人がはまりやすいかとか。ただゲームはだめだと反対するのが目的ではなく、もっとよく知ってみましょうと言っている気がする。返却期限が来てしまいすべて読めなかったが興味深い一冊だった。
Posted by ブクログ
著者自身がゲームやネットを楽しんでいることから、大人にも子供にも読みやすい内容になっていると思います。ネットよりもゲーム依存よりな内容ですね。
ゲームジャンルの説明など、ゲームをしない人にはわかりにくい内容もありますが、ゲームとの付き合い方は大人でも納得感があり、不安を煽ったり楽観的な主張をしたりということがない王道な教科書だと感じました。
子供のやりたいようにさせるものの、ルールを作って守らせる、ということが大事。
Posted by ブクログ
子供とゲーム・ネットの付き合い方について話す本
理解ありつつもある程度ルールはつけたほうがいいよという姿勢でまっとう感がある
実際高学歴の人も殆どゲーム好きなので、ゲームしつつも大事なときに勉強できるかが大事なんだろう。ネットは言わずもがな
キラー、アチーバ、エクスプローラー、ソーシャラタイプ
リアルの知人、ネットの知人、不特定多数の人
ソロ、即席チーム、恒常チーム、大規模チーム
プリペイド、クレカ、電子マネー
ハマることが問題ではなく、他に原因が合ってそれがハマるという結果を起こしている
一緒に約束を決める、厳しい制限からゆるい制限に
①始める前に作る②所有権は大人③おしまいを身につける④やることをやってからは難しい⑤短過ぎは良くない⑥次いつ使えるかを明確に⑦ゲーム時間を交換可能に⑧取り上げる基準⑨ネットから離れる⑩睡眠時間確保
子育て:指導的、許容的、権威主義的、放任的