稲田俊輔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
世の中には食べることの好きな人と食べることが異常に好きな人の2種類がある。実際に幅広い種類の飲食店を複数運営するという筆者。プロの視点だからこそ気づく人気飲食チェーンの魅力。
全4章のうち初めの4分の1はサイゼリア礼賛。どうなることかと思ったがその後、デニーズ、ロイヤルホスト、バーミヤンからマクドナルドやモスバーガーなどファストフード、最近雨後の筍のように増殖中の大陸系中華やインドカレー店(実際はほとんどがネパール人経営だとか)まで、実に広いジャンルを解説。
本書の魅力、何より実際に飲食店の経営者が筆者と言うところが実に良い。原価、仕入れの手間、調理方法、メニュー構成などチェーン店のマーケティング戦略を推察する視点はさすがはプロ。
100点×70人か、70点×100人か、なんて視点は客サイドからはなかなか出てこない。
元々はサイゼリアのメニューのアレンジのブログがから生まれた本作。本書に登場するチェーン店1つ1つを粗探しでなく、前向きに捉える姿勢が良い。
ダラダラした記載は素人っぽいが中身の充実度でカバーできた一冊でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「そういうことだったのかー」「わかる!」と、時折クスッとなりながらあっという間に読み終えました。
そうか、私は原理主義だったのか。
まんまとその日は読んでいる章の料理の口になりお店を探すことに。
ふと思い出したこと。
私のお土産を選ぶ基準は美味しくて新しい味。新しいお店。海外ではなるべく日本に出店していない、出店していても日本では売っていないもの。
お土産の定番や老舗のものは、私が買っていかなくても自身でも購入するだろうからと外していた。でもある時こんな言葉が耳に入ってきた。
「食べ慣れた味のものが一番。新しい味とか海外のものって苦手。スパイスとかハーブとか食べられない。」
私は食べたことのない味のものや馴染みの味になっていないものをいただくのが大好きで、ありがたいことにそういえ家族や友人に恵まれお店も開拓してきたけど、そういう人ばかりではないんだなーと感じた若き頃。
読んでいるとしばらく印度カリー子さんの音声で流れてきた。文体が似ているのかな? -
Posted by ブクログ
★サイゼリヤがどれだけ凄いかはよく分かったが、他の店の分析は少し浅く、凄さもイマイチだった。
★普段自分は難しい事など考えずチェーンの飯を食っているが、プロがいかに頭を使って食べているか分かったし、味音痴な自分だからこそこういう本は勉強になった。
⚫︎10人食べて10人美味しいと判断するラーメンはもはや話題にもならないし、はやらない
⚫︎ファミレスは常に70点✖️100人を常に強いられる過酷な業態、70点✖️100人のものばかりだと結局どれも似たり寄ったりになる
⚫︎王将の餃子はなぜ美味しいのか分析してみたが、結果は別に特別なことは何ひとつない⚫︎からやまのからあげはとても普通でこれといった特徴はない→美味いとは何かというのを考えさせられた。
⚫︎サイゼリヤはパスタやドリアを食べる人たちの財布でうまい塩蔵肉や小皿をつまみにワインを飲む店
⚫︎サイゼの評価高いパスタはパルマ風、イカ墨、アラビアータあたり
⚫︎サイゼはチェーン店なのに本格志向
⚫︎マクドナルドは本格志向
⚫︎かつやはキャリアを積んだ板前さんが安飯屋をやるような味
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Posted by ブクログ
南インドのミールスが食べたくなって、この感想を書きながら八重洲地下街のエリックサウスの列に並んでいます。なんなら著者は同店を作った人だそうで。
日本における異国料理の変遷を、著者の体験をもとに紐解いた本です。
せっかく異国料理を食べるなら、本場の食べ方をしたいという「原理主義」的な考えは私にもあります。当然本場で腕を磨いた料理人もそう願っているはずなのに、日本人に馴染んだ料理を求めるお客とのせめぎ合いになるという現実。そんな葛藤と妥協の末にあるのが日本で生き残ってきた外国料理店なのだと言います。
日本は異国の料理を柔軟に受け入れて来たというイメージがありますが、本書を読んでむしろ逆なのではないかと思いました。
イタ飯ブームや本格インドカレーブームはぼんやり通過し、大学生頃のエスニックブームにもなんとなく過ごしていた私ですが、社会人になり、会食やデートでレストランを真面目に選ぶ中で異国料理への解像度は上がってきた気がしますが、本書でバブル期などの異国料理事情を懐かしみながら理解することができました。