【感想・ネタバレ】異国の味のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月28日

どちらかと言えば「気がつけばチェーン店ばかりで…」派に属する私ではありますが、多分はじめての稲田さん本をスルスルと一気読みでした。
本書の真骨頂(?)はp154「 インド・ネパール店に対する複雑な想いと「原理主義」」ですかね。

(テンプレ系の)「インド・ネパール店に対して、あまり良い感情は持ってい...続きを読むません」と吐露し、p172でとあるインド・ネパール店のランチタイムでの店主とマダム客との会話に肝を冷やした、としつつも、この章は以下のように結びます。

「主観だけで言えば、僕にとっては彼が故郷で日常的に食べていたかもしれない「ゴツゴツした素朴なカレー」の方が、はるかに魅力的です。しかしそれは数多ある価値観のひとつに過ぎません。
あまりにも振れ幅が広いインド料理の世界には、このように様々な価値観があり、そして様々な作り手の誇りがそれに応えいます。
最後に僕が言えることは、できればそれをなるべく幅広く体験して、その中から自分に一番合ったものを選び抜いてほしい、そして選ばなかったものもやっぱり時々は楽しんでみてほしい、ということです」

このバランス感覚が好ましいです。(”なんて”(岸辺さん)偉そうでごめんなさい。)
食は所詮、主観的なもの。「自分が絶対」とせずに持論を爽やかに展開する本書の稲田さんを好きになりました。

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Posted by ブクログ 2024年04月28日

飲食店プロデューサーの著者が各国の料理の蘊蓄を述べている。中華、ドイツ、フランス、タイ、ロシア、イタリア、スペイン、アメリカ、インド。文化は勿論、歴史的な視点もあり面白かった。以前カトリックの国は総じて料理が美味しいと聞いた事があるが、ここにイギリスの章がないのも頷けた。
著者の店も美味しかった記憶...続きを読むがあるのでまた行きたくなった。

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