デヴィッド・グレーバーのレビュー一覧

  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

    Posted by ブクログ

    斎藤幸平の『人新世の資本論』でこの本を知り、手に取った。はじめはブルシット・ジョブとは誰の役にも立たない仕事や資本主義を成立させるために作られた(例えば広告代理店のような)仕事のことかと思っていたが、そうではない。役に立たないとわかっているのになぜかなくならない仕事のことだった。
    私の周りではブラックな仕事の話を聞いてはいたが、その反対にこのような内容の伴わない仕事があるのかと暗然とした。
    その対極としてあるのがケアワークである。教員の仕事がブラックであることは昨今知られていることであるが、このブラックさは政治によって作られたものであり、ケアワークをブルシット化することが政治的に進められた結果

    1
    2023年09月23日
  • 未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来

    Posted by ブクログ

    最悪のシステムの中の最善のシステムである、資本主義について、情報技術によってますます加速し、変容をしていく先に何が待っているのか。2019年の断面で7名の経済学者が未来を予測した書

    キーワードは以下です。

    米中の対立
    資本主義の修正と変容
    富の再配分
    人工知能の発達と普及、そして雇用への影響

    目次

    プロローグ 「未完」のその先を求めて

    Chapter1 ポール・クルグマン 我々は大きな分岐点の前に立っている
    Chapter2 トーマス・フリードマン 雇用の完新世が終わり、人新世がはじまる
    Chapter3 デヴィッド・グレーバー 職業の半分がなくなり、どうでもいい仕事が急増する
    Ch

    0
    2023年01月26日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

    Posted by ブクログ

    無意味だと感じながら仕事をすることの、心理的、社会的、政治的な効果について。
    AIによる要約を短時間で読んだだけだと、読者自身の考察の時間がないので、グレーバーの意図を理解できない。最後に対処法の提案があるが、それよりも各自が問題意識を持つことが対処の第一歩だと思う。

    0
    2026年04月02日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

    Posted by ブクログ

    最初の方はまあわかったようなことをぐだぐだとって感じでしばらく積んでおいたんだけど、さいごの100ページあたりで、俺はアナーキストだとか言い出して最高。頭の中にしかないものの硬直性。俺は問題を提示するだけとかかっこいい。

    0
    2026年02月17日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

    Posted by ブクログ

    他の人も書いている通り、とにかく冗長で読みづらい。が、筆者の言いたいことは納得できるし面白い。
    本文の後に続いた訳者の文章は1番要約してあってわかりやすいのだが、だったら本文の訳もう少しわかりやすくしてよ…と言いたくなった。。

    ケアリングの話は全くその通りで、簡単にロボットによる代替ができると思わないし、それを数量化しようとするからおかしなことになる、というのは実際にブルシットジョブをやっている人間として非常にわかる。

    そして最後は少し違う観点からベーシックインカムの議論に。ここが非常に面白かった。
    人間の本質はきっと労働そのものに価値を感じるはずであって、だったらそこに集中する環境を作る

    0
    2025年11月30日
  • 啓蒙の海賊たち あるいは実在したリバタリアの物語

    Posted by ブクログ

    マダガスカルに定着した海賊とその子孫の社会学。面白い。中間的な位置づけに自分を持ってくる知恵と後世からの評価

    0
    2025年09月22日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新年度にぴったりの本、かもしれない!
    就職や就活を通して「社会人」になる洗礼を受ける私たち。

    社会に貢献する、
    組織の役に立つ、
    どんな仕事も尊い、

    そうやって社会に出たときに世界中の働く人が直面する矛盾や葛藤は、
    きちんと説明されてこなかった。
    だからこそ、多くの共感を読んだんだろうと思います。

    本書が出版されたのは2018年、この日本語版も2020年7月、パンデミック発生後に出されています。

    著者のブルシットジョブ論が世に広まったのは、2013年のウェブマガジンへの寄稿記事からだそうです。

    その後のコロナがさらに彼の議論を現に裏付け、「グレーバー現象」がさらに広まっていったのも納

    0
    2025年03月30日
  • 万物の黎明~人類史を根本からくつがえす~

    Posted by ブクログ

    ひとことで言えば「ビッグ・ヒストリー」への疑問、アンチの超大作だが、ハラリやダイアモンド、ピンカーなどをポップ人類史と徹底的に批判しているのが興味深い。
    遊戯農耕とシリアス農耕というコンセプトも大変面白い。わかりやすく直線的に語ることの弊害にも気付かされる。
    膨大で熱のこもった訳者あとがきもあるので、先にここから読んで全体の見取り図とするのも良いと感じた。

    0
    2024年11月13日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

    Posted by ブクログ

     アメリカのアナキストでもある文化人類学者デヴィッド・グレーバーが書いた世界のカラクリを解き明かす「解放の書」との触れこみで、前から気になっていたものをついに読んだ。
     3名で訳しているのもあり、かなり読みにくい。訳も色々と迷ったようで、訳注も多い。原文も修飾語が多く一文が長いのだと思う。日本語もそのとおりに訳しているらしく、やたらと「~の~の~における~については~か?」みたいな冗長な表現が多く、章立ても行き当たりばったりで、全然頭間に入らなかったため、2回ほど通読するはめになった。
     
     ブルシット・ジョブというのは「その仕事にあたる本人が、無意味であり、不必要であり、有害でもあると考える

    0
    2024年10月19日
  • 万物の黎明~人類史を根本からくつがえす~

    Posted by ブクログ

    我々の不平等な社会はいつ始まったのか?という問い。これを人類史の考古学的証拠を見ていきながら、なぜ我々の社会は閉塞してしまったのか?という問いへと定義され直される。その答えへの手がかりには太古の人類を現代人と同じような人間として認識しなおし、これまでに存在した多様な社会を無視せずに包括する必要性がある。近年人気を博しているポップ人類史に対する批評であり、改めて構造主義的見地から人類史を捉え直す名著。

    0
    2024年07月13日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

    Posted by ブクログ

    ブルシットジョブ、確かにあるよなと納得してしまう。これまで、このような視点で仕事の意味について考えた事は無かったし、仕事の有無は問題になってきたが、主観的な仕事の価値が問題となった事はたぶん無かった。
    ブルシットでない仕事が生活できな程低賃金で、ブルシットなペーパーワークが高給な事は事実で、何でこんな事になったのか、納得が出来ない。
    ベーシックインカムはいい考えだが、ハードなケアワークをニーズを満たすだけの人間が選択するのか、需給のバランスが取れないように思う。

    0
    2023年07月10日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

    Posted by ブクログ

    ★金銭に換算できないケアリングの価値★労働は苦行を伴うものであり、教師や看護師など誇りとやりがいを得られる職業は低賃金でも仕方ない――。「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」に先立つ、労働を修養の一環とみなす英国の考え方まで立ち上り、無意味なのに意味があるように取り繕わなければならないブルシット・ジョブの存在に光を当てる。

    労働はそもその金銭と換算するものではなく、時間の切り売りという概念を取り込んだから雇用者は働き手が暇そうにしているのを許せない。労働は生産にばかり焦点を当てていたからこそねじれが生じ、サービスという概念を取り込めていない、と主張する。最後に遠慮がち(?)ながらベー

    0
    2024年01月07日
  • 未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来

    Posted by ブクログ

    色んな視点があって面白い。
    現代社会を憂えている点では一緒。
    個人的には、フリードマン、グレーバー、ブレグマン、ショーンベルガーの思想にかなり共感を覚えた。それぞれの著書を読んで、より詳しく勉強しようと思う。

    以下、個人的なメモ(ネタバレ?)

    ポール・クルーグマン
    富の集中は防がなければならない。
    資本主義による経済不平等をどこまで是正するか。政治の話。

    トーマス・フリードマン
    「Average is Over」格差拡大で、平均的では不十分で、常に平均以上になることを志向しなければならない。
    「creativity,collaboration,comunity,coding」が必須スキル

    0
    2020年02月03日
  • 未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来

    Posted by ブクログ

    面白くて一気に読んでしまった。
    当世きっての論客七人を少しずつ楽しめるとは、贅沢な。と思って後書きみたら、一部はNewsPicksでの連載記事だったようで、なるほど納得。うまいわけだ。
    あくまでもエッセンスでしかないので、それぞれの著書をしっかり読み込みたい。

    0
    2020年01月18日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

    Posted by ブクログ

    原著2018年。ブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)という言葉が世の中に定着してだいぶ経つ筈だが、まとまった考察は初めて読んだ。

    その通り!と溜飲が下がる話が半分、そんな筈ない、と反発を感じる話が半分、といった感じ。

    99人が食糧生産に励んで残り1名の王を喰わせる体制から、1人の農家の働きで残り99人が喰える体制に変化すれば、その99人がやっている「仕事」は、「本来なくても良い仕事」のようでもあり、それこそが「人間らしい」仕事のようでもあり、ひとによって評価は様々だろう。

    何をして喰っているのかよく分からない人だらけ、という状況は、何千年も前の「都市文明」から、たぶん変わってない筈

    0
    2026年05月07日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

    Posted by ブクログ

    「私が障がい者雇用枠だから、何もできないと思われて、業務をわりあててもらえない」前の職場ではそう勘違いしていた。

    この本を再読して、あの会社じたいがブルシット・ジョブであり、健常者枠で採用された人も本当はすることがなくて、することがあるフリをするのが上手だっただけなのだと気づいた。
    することがなく長時間すわっているだけの仕事に私はうつ病になり退職した。
    今は、障がい者雇用枠であってもブルシット・ジョブではない仕事、意味のある作業をする仕事に転職したおかげで、うつ病はかなり改善された。仕事にやりがいもある。給与は高くないけれど。

    SNSがここまで普及したのも、勤務時間中こっそりSNSをつかっ

    0
    2026年03月18日
  • 啓蒙の海賊たち あるいは実在したリバタリアの物語

    Posted by ブクログ

    マダガスカルとの地理上の距離と人名、固有名刺の連続でほとんど頭に入ってない。正直読み飛ばしながら混乱したまま訳者あとがきに突入。ちょっと分かったかも。

    0
    2026年03月03日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

    Posted by ブクログ

    ブルシット・ジョブがあること、働き口を確保しなければならないから国レベルでは無くすことが難しいことはよく分かった。ホワイトカラーの仕事はこのAI全盛の時代にどんどん置き換え可能な状態になる中、特に企業で効率化による利益拡大を目指すなら、本来ブルシット・ジョブは無くなるべきだが、これが進まないのはトップの自己満足や虚栄心を満たすためなのか、と思うと、なかなかやるせないきぶんになる。

    0
    2026年02月07日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

    Posted by ブクログ

    この社会にはブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事――が山のように存在しており、しかも増加しているようにも見える。ブルシット・ジョブとは「完璧に無意味で、不必要で、有害でもある」仕事のことで、携わる当人は「そうではないと取り繕わなければならない」と感じる。それ自体に社会的な価値があり、生産的な仕事であるリアルジョブと対比される概念だ。

    本書は大きく二つの疑問に焦点を当てる。一つ目は、多数のブルシット・ジョブが存在し、多くの人がそうした仕事に就いているのはなぜか? 二つ目は、ブルシット・ジョブよりもリアルジョブの賃金が低いのはなぜか?

    二番目の問いに対し、著者が答えとして挙げるのは、ブル

    0
    2025年12月29日
  • ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

    Posted by ブクログ

    5章を読んで、あ、これレントシーキングの話だ、と理解できるかどうかが分かれ目だと思う。
    4章までは労働疎外論の変奏で、ここまではよくある話題。
    本書の中で、最も重要でかついちばん面白いのは、その後の5章にある。
    ここで、ブルシットジョブが生まれるのはレントシーキングによることが明らかにされ、議論の眺望が一気に開ける。
    論理展開が非常に回りくどくて明確な言及もないため、レントシーキングだと分かりにくい面はある。
    とはいえ、ところどころ「レント」の語は用いられていて、きちんと読んでさえいればわかることではある。
    しかし、書評の多くでは4章までしか言及されていないし、5章に言及したとしても軽く触れて

    0
    2025年12月13日