中西モトオのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「鬼人」が主題なので鬼滅の〜を思い出してしまうのだけど、どちらが似せたとかではなく、鬼を題材にすると切なくなってしまうのだなぁと思う。
昔話でも沢山書かれているし、創作なら泣いた赤おにも切ない。
こちらも漏れなく切ない展開。そしてやはり対鬼は戦いが必至なのか。なかなか残虐な描写もある。
鬼は長生きというわけでどうやら鬼人の生き様を現代まで時代を辿ってゆく構成になっている模様。
一巻は序章のように思うので次の巻も読んでみてもよいかな。
気になる点
頑張って難しい熟語を使おうとしているような文章なので読んでいて中二病ぽさを感じてしまう。(失礼。)文章のコテコテ具合がもすこし自然ならもっと楽しめたか -
Posted by ブクログ
”鬼”との戦いを選ぶことになった主人公と妹の過去が描かれる。
特に目新しいストーリーではなく、ゾンビものや「鬼滅の刃」「ハイランダー」などあちこちの物語のエッセンスが散りばめられている。
それが悪い事ではないし、話の骨子としてはよく出来ている。ただラブロマンス要素が強すぎる上に、作者の筆力は十分で良いのだが、同じ感情描写が何度も繰り返されて飽きてくる。
特に一人称での自己内省が延々と続くのには読んでて疲れてしまう。ここらは編集者がもっと抑えるべきであったのでは?
ただし文章力はあるし、この展開であれば鬼と再び邂逅する2000年初頭まで、いくらでも物語を書き続けられるので長い作品になりそう。