中西モトオのレビュー一覧

  • 鬼人幻燈抄 : 5 明治編 徒花

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    遂に明治時代に突入しある程度は予見されていた通り、海外の制度を取り入れることで武士も刀も必要とされない世の中になった。元々武士ではなかった人々からは歓迎されるが士族にもなれなかった元下級武士階級からは不満続出。新政府軍の一員として日本の未来の為に戦った友は「何のために戦ったのか」と絶望しているところで鬼の甘言に唆され自らも鬼となってしまう。今までの自分を全否定されたら絶望するよね。そんな中でも「林檎飴天女抄」はすごく感動した。いずれにしても物語が丁寧に綴られていて悲しい話であっても不思議と読後感が良い。

    0
    2025年01月08日
  • 鬼人幻燈抄 : 4 幕末編 天邪鬼の理

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表紙絵はまさか!?と思いましたがちょっと違いました。さて、時は幕末、江戸の街は攘夷だ、討幕だと各派の動きが日々活発になっていく中、妖刀を巡る事件をきっかけに佐幕派の会津藩士、畠山泰秀と出会う。新時代に向け武士と鬼は互いに滅びゆく未来を見据えている泰秀は、驚きの一手を放つ。この物語を通して感じたのは、大体の場合鬼が理知的で各々の信念をもとに行動しており、単純に人類の敵とは言い難い雰囲気に書かれている。それでも斬らなければならない甚夜が少し哀れ。今回も様々な出会いと別れがありましたが、次巻明治編が尚更楽しみ。

    0
    2025年01月06日
  • 鬼人幻燈抄 : 3 江戸編 残雪酔夢

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    江戸時代も末期に近い1850年代後半、黒船が来航しその対応について市井の不満や不安が増す事で、鬼の跳梁も増える時代、江戸の街では「ゆきのなごり」という出所不明の銘酒が大流行。このお酒を巡った事件に巻き込まれる甚夜だが、その中で16年間追い求めていた妹の痕跡を発見する。今回から新たに夜鷹の「夜鷹」や付喪神使いの「3代目秋津染吾郎」など登場人物も増えたが、その代わり?退場者も出る。なんとかなってほしかったなぁと残念ですが、出会いがあれば別れもあるのでしょう。1番気になったのは夜鷹の手記の中での稽古のシーン。

    0
    2025年01月06日
  • 鬼人幻燈抄 : 2 江戸編 幸福の庭

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    時は1850年頃。引き続き鬼を斬るために鬼になった甚夜の物語。鬼がどの様に生まれるのか?人の強い怨念や諦念、不安などが具現化するもの。鬼の両親から生まれるものなど、その成り立ちは千差万別。そんな鬼達が登場するが必ずしも討伐対象とはならず。4組の家族の物語や、一緒に美味しい酒を酌み交わせる鬼など、とにかく内容盛りだくさんで、とても255文字では語り尽くせないw。蕎麦屋のおふうちゃんは辻斬りの餌食になってしまうんじゃないかと心配でしたが・・・まさかの!?そりゃ30代の甚夜の事、君付けしますよねw。

    0
    2025年01月06日
  • 鬼人幻燈抄 : 8 大正編 紫陽花の日々

    Posted by ブクログ

    鬼も退魔もまだ存在していた大正という時代
    宵闇がなくなっても新しい強力な武器が出来ても消えることなく存在していた時代

    そんな中に己の妄執しか目に入らない人間がいたのか
    操られ命を喰われるだけの存在とは

    甚夜や秋津はどうなって行くのだろう

    0
    2024年11月29日
  • 鬼人幻燈抄 : 4 幕末編 天邪鬼の理

    Posted by ブクログ

    幕末の不穏な時代を背景に鬼との闘いを情感たっぷりに描く。
    時代の節目と、江戸で出会った人々の(生死を含めた)別れが描かれるが、作者の文章も独特のリズムを持つようになり、史実をうまく描き込みながら虚実綯い交ぜになった物語は、シリーズ当初の文章とは格段のレベル差。

    元々、1,000年生きるという事は、数十回の邂逅を繰り返すという事だから、物語の芯がぶれなければいくらでも話を膨らませることはできる。
    それをあまり派手にすることなく、あくまでも孤高の主人公に設定している辺りが、この物語のテーマにも通じており、切ないながらも心地よく読める。

    0
    2024年11月08日
  • 鬼人幻燈抄 : 1 葛野編 水泡の日々

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者初読。時は天保、徳川の治世。人身は乱れ鬼が跋扈する。ある雨の夜江戸のほど近くで行き場もなく佇む幼い兄妹を保護した男・元治は自身を「巫女守」だという。彼の住まうは葛野(現在の兵庫県)は「踏鞴場」でありその火を守る巫女を「いつきひめ」と呼び、その護衛を任務とする。やがて18歳になった兄甚太は巫女守となり鬼を斬る。一方妹鈴音は・・・とても美しく悲しい物語でした。自分が守りたいものとは何なのか?何度も葛藤すれど答えは出ず、それでも生きていく。これは早々に続編に進みたい!素晴らしい物語でした。

    0
    2024年10月12日
  • 鬼人幻燈抄 : 1 葛野編 水泡の日々

    Posted by ブクログ

    悲しい話だけど、この後どうなるんだ?
    気になるね。
    鬼とか妹とか、ちょっと鬼滅っぽいなと思ってしまった。

    0
    2024年09月30日
  • 鬼人幻燈抄(コミック) 分冊版 : 12

    匿名

    ネタバレ 無料版購入済み

    この父上は甚太の親父さんかな?鬼の生まれ方を説明していたし鈴音と一致するところも多々あるし90%確定したんじゃないかな。

    0
    2024年09月10日
  • 鬼人幻燈抄(コミック) 分冊版 : 11

    匿名

    ネタバレ 無料版購入済み

    時はほんの少し流れて幕末。やはり鬼は年を取らないようだ。昔から強かったけど今はいったいどのくらいの強さなのか。

    0
    2024年09月10日
  • 鬼人幻燈抄(コミック) 分冊版 : 10

    匿名

    ネタバレ 無料版購入済み

    1巻の神社の話がここで出てくるのか。葛野編はここで終わりだがまだまだ話は続くようだ。170年はほんとに長い。

    0
    2024年09月10日
  • 鬼人幻燈抄(コミック) 分冊版 : 9

    匿名

    ネタバレ 無料版購入済み

    すごい兄妹げんかが始まったとおもったらすぐに終わってしまった。170年後にどうなるかは1巻にあったけどそこまでのストーリーをぜひ見たい。

    0
    2024年09月10日
  • 鬼人幻燈抄(コミック) 分冊版 : 8

    匿名

    ネタバレ 無料版購入済み

    鈴音の悪意が全くなくしゃべっているとこと表情が素晴らしく恐ろしい。完全に鬼になってしまったことがわかる。兄妹ケンカが見られるのか。

    0
    2024年09月10日
  • 鬼人幻燈抄(コミック) 分冊版 : 7

    匿名

    ネタバレ 無料版購入済み

    間に合わなかったか。しかしその殺し方がまさに鬼。甚太は何故か自分の腕の記憶が無くなっているみたいだし。鬼の宿願てなんだろ

    0
    2024年09月10日
  • 鬼人幻燈抄 : 3 江戸編 残雪酔夢

    Posted by ブクログ

    前作から江戸市中編となり、さほど年代が変わらないため登場人物も増えてきた。年を取らない主人公という設定のため、いつまでも同じ登場人物を出し続けられないわけで、そこらの経年の描き方も興味あるところ。

    今回は、前作からのお馴染みのメンバーに加えて新たな魅力的なキャラも加わって賑やかになったが、ラストは新たな展開を思わせる。

    作者の時間軸を行き来する新しい試みもよく出来ていて楽しいし、全体的に無駄な文章が減ってきて読みごたえがる。

    0
    2024年08月17日
  • 鬼人幻燈抄 : 2 江戸編 幸福の庭

    Posted by ブクログ

    前作から10年後、幕末が近づき混迷の度合いを増す江戸で起きる怪異に甚夜が挑む。
    中編と短編から構成されているが、メインプロットがしっかり練りこまれていて、主人公の心情描写も前作に比べると抑制されて読みやすくなった。

    プロットやキャラの絡め方がうまく、毎回捻ったオチをしっかり準備をしている。
    (案外、特殊設定ミステリとか向いているのでは?)

    短くなった分、無駄な描写も減っているし、ひたすら暗いトーンの1作目に比べると読後感も爽やか。
    「ハイランダー」設定だから、どこまでも話を続けられるが、若い読者が多いとなると、切ないロマンス系が多くなってくるかな。

    0
    2024年08月10日
  • 鬼人幻燈抄 : 7 明治編 君を想う

    Posted by ブクログ

    あなたとあるく(承前)/面影、夕間暮れ/君を想う/
    明治編終章:一人静/幕間:未熟者の特権

    100年を越えて生きるもの。怒りも恨みもずーっと持っていられるのか?
    嬉しかった事や楽しかったこともずーっと持っていられたらいいのに……

    0
    2024年07月10日
  • 鬼人幻燈抄 : 14 平成編 泥中之蓮

    Posted by ブクログ

    妹が兄を想い、大好きであるが恨みもあり何もかも破壊し幸せだった頃を再生する為にマガツメとなった。最後は兄と戦い自分の想いをぶつけた。甚夜の170年ほどの長い旅が終わり変わってしまった自分を好きになっていくのが良かった

    0
    2024年06月24日
  • 鬼人幻燈抄 : 5 明治編 徒花

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    時代が江戸から明治へと移り変わっていくなかでの、武士の苦悩が描かれていた。
    夜鷹の手記で描かれる甚夜が本人とギャップがあっておもしろい。

    0
    2024年04月21日
  • 鬼人幻燈抄(コミック) : 5

    購入済み

    鬼は哀しい

    本筋のストーリーに進展はありませんが、単発の鬼討伐のエピソードが入った5巻でした。
    恐ろしい鬼は人間に仇なす者ですが、鬼には鬼になってしまう鬼の哀しさがありました。そんなエピソードです。

    #切ない #エモい #カッコいい

    0
    2024年04月10日