【感想・ネタバレ】鬼人幻燈抄 : 2 江戸編 幸福の庭のレビュー

あらすじ

百七十年後に現れる鬼神と対峙するため、甚太は甚夜と改名し、第二の故郷・葛野を後にした。幕末、不穏な空気が漂い始める江戸に居を構えた甚夜は、鬼退治の仕事を生活の糧に日々を過ごす。人々に紛れて暮らす鬼、神隠しにあった兄を探す武士……人々との出会いと別れを経験しながら、甚夜は自らの刀を振るう意味を探し続ける――鬼と人、それぞれの家族愛の形を描くシリーズ第2巻!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

時は1850年頃。引き続き鬼を斬るために鬼になった甚夜の物語。鬼がどの様に生まれるのか?人の強い怨念や諦念、不安などが具現化するもの。鬼の両親から生まれるものなど、その成り立ちは千差万別。そんな鬼達が登場するが必ずしも討伐対象とはならず。4組の家族の物語や、一緒に美味しい酒を酌み交わせる鬼など、とにかく内容盛りだくさんで、とても255文字では語り尽くせないw。蕎麦屋のおふうちゃんは辻斬りの餌食になってしまうんじゃないかと心配でしたが・・・まさかの!?そりゃ30代の甚夜の事、君付けしますよねw。

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2025年01月06日

Posted by ブクログ

前作から10年後、幕末が近づき混迷の度合いを増す江戸で起きる怪異に甚夜が挑む。
中編と短編から構成されているが、メインプロットがしっかり練りこまれていて、主人公の心情描写も前作に比べると抑制されて読みやすくなった。

プロットやキャラの絡め方がうまく、毎回捻ったオチをしっかり準備をしている。
(案外、特殊設定ミステリとか向いているのでは?)

短くなった分、無駄な描写も減っているし、ひたすら暗いトーンの1作目に比べると読後感も爽やか。
「ハイランダー」設定だから、どこまでも話を続けられるが、若い読者が多いとなると、切ないロマンス系が多くなってくるかな。

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2024年08月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

序章を終え、憎しみを覚えてしまった甚夜は逃げたはずの生まれた地、江戸に戻る。怪奇譚がひしめき、皆が不安を募らせるからか鬼が生まれる。虐待されていた父の本当のことを見て、親子には戻らないふたりの距離が独特。この作品は血の繋がらない親子が沢山出ており、時代的に珍しいだろう人たちがこうやって巡り会うのは運命か、それとも因果といえば良いのか。だが仲は良さそうな親子らは見ていて微笑ましい気持ちとなる。
最後の短編で養父である元治の名前が出たのは作中の甚夜並に驚いた。鬼に関連するかもしれないと鈴音を知っているからこそ不安がり、怯えている甚夜の姿は痛々しかった。元治の惚気で本当に良かった。変に重いものを出されたら甚夜は動けなくなりそうだから。
それはそうと変に怖がっていなのに、ただの惚気だった甚夜の心情をもっと詳しく見たい。きっといたたまれないだろうな、とにやにやしてしまう。

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2024年03月14日

Posted by ブクログ

今回も面白かった。が、この後はどう続いていくのだろう。このまま、短編的な感じのエピソードが続いていくのは嫌だな。

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2022年07月08日

Posted by ブクログ

鬼の娘/貪り喰うもの/幸福の庭/短編 九段坂呪い宵

目的のために鬼の力を取り込もうとする甚夜。鬼を見つけ強くなろうとするのだけれど……
人との関わりの中で様々な事を得ていく彼はどんな男になるのだろう。どうか強いだけの鬼にはならないでください

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2021年10月02日

Posted by ブクログ

 鬼と人、それぞれの家族愛の形を描く、鬼退治シリーズ第2弾。

 ただの鬼と人との闘いだけでなく、鬼と人との交流や、闘わざるを得ない運命が描かれ、物語の深さを感じました。

 主人公を中心に、主人公の思いを受け止める登場人物も配置され、闘いを癒すような存在となっていて、温かさも感じました。

 ただ、1巻の衝撃に比べると、弱冠物語の盛り上がりに欠ける感じが否めませんでした。

 これは作者の意図なのか、そういう意味でも3巻が気になります。

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2022年09月12日

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