井田千秋のレビュー一覧

  • ぼくのまつり縫い 手芸男子は好きっていえない

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    男子なのに手芸が好きって言いづらい、というのが大前提の話ではあるけれど、まず男子は一人称を「僕」から「俺」にどのタイミングで変えるのか変えないのかという問題まであるのか。
    男子って大変だなあ。

    好きなものを好きと言える世界は、きっと誰にとっても住み良い世界のはずなのに、それを許せない人たちがいるのはなぜなんだろう。
    場合によれば、女子で読書好きなだけでも「クソ真面目」「キモい」「良い子ぶって」と罵られる世界もある。
    好きを貫くのも大変だけど、選べるならこの主人公のように環境も選んだほうがいいね。
    ハリくんも、もし前の学校のままならこの先地獄を見た可能性もなきにしもあらず。

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    2021年04月06日
  • ぼくのまつり縫い 手芸男子は好きっていえない

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    LGBTの知識は広まりつつあるとはいえ、
    心と身体の性が一致していることが前提で
    「男だけど可愛いものが好き」
    「女だけどスカートを履きたくない」みたいな、
    選択の自由みたいなものは、まだまだだなあと思う。

    この作品は被服部に入る手芸とフリルが好きな男の子のお話。お話としては分かりやすく、主人公が最後に「手芸が好き、可愛いものが好き」と胸を張って言えるようになるまでのお話だけど、いまひとつ物足りなかったかも。
    同じ部類としては「キャンドル」が鮮烈すぎたからなあ。

    ただ、ヤングアダルトでこの作品を作ってくれたことに意義がある。小中学生のほうが、「ほかのひとと違う」ことに厳しいときがあるよね。

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    2021年03月10日
  • ぼくのまつり縫い 手芸男子は好きっていえない

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    YAものは、ほとんど読んだことがなく、最近のものとなると皆無だった。
    新聞の書評を参考に選書。

    手芸が得意な男子。ケガでサッカー部を休んでいた間に、被服部の助っ人として頼られることになり、岐路に立つ男子。

    男女の役割や、こうあるべきという固定概念はいまだ根強いものなのだろう。特に思春期の子どもたちにとっては、目の前に起きる事象ひとつひとつが衝撃的なものに映りやすい。自分とは何かを他人と比べることなく、いろんな人々との出会いによって確認する作業は人生の通過儀礼といえるのではないか。子どもや孫を持つ大人にも、この手の本はオススメしたい。

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    2020年04月13日
  • 名前のない喫茶店(一二三文庫)1

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    30代の登場人物に、ラノベな文章運び。
    設定から、勝手に落ち着いた文脈を期待してしまっていたので、不思議な違和感が拭えず。
    最後まで読んだけれども、うーん。

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    2020年04月10日
  • 名前のない喫茶店(一二三文庫)1

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    ネタバレ

    割と序盤で両想いになったので、びっくりしました。
    両想いになるまでのじれじれ話だろうと思っていたのに。
    じれじれしていたのは、両想いになってから結婚に行き着くまでの話の方でした。
    年齢も年齢だし、女性は余計に慎重になるよねと共感しました。
    今のキャリアを捨ててまで結婚するメリットは?
    そんな彼女をマスターが何だかんだで支えてくれて、待ってくれて、導いてくれたのが素敵でした。
    まあ彼は彼で結構テンパってたところもあったようですが。
    後半は彼視点からの物語振り返りになっているので、裏話やネタばらしなどもあって二重で楽しめました。
    飲み物とスイーツをお供にまったりと読める、まさしく喫茶店向きな物語で

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    2019年08月29日