松井玲奈のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
生きるのがあまり上手じゃない人の手に届いてほしい作品です。
キラキラした芸能の世界にいる著者が、そのパブリックイメージのままエッセイの中にいると思って読んだら驚かれることでしょう。
それくらい、自身のネガティブな部分についても真摯に語られています。
ネガティブな部分を省みることもあれば、ネガティブな部分があるからこそ見えるものの大切さが語られたり。
強引に読者の手を引いたり、背中を押したりせず、隣に座って話をしてくれている感じが心地良いです。
読み終えると、自分の中のネガティブな部分の見え方が少し変わっていたり、生きるのが上手そうな人に対して抱く劣等感の様なものが少し小さくなった気がしました -
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Posted by ブクログ
ネタバレ坂田まち子、52歳の舞台俳優。仲間たちからはマル子と呼ばれている。舞台では脇役ばかりだったがあるときヒロインの代役をすることに。その演技が素晴らしいと話題になる。
中野ももはアイドルグループスピンズに属している元子役。舞台のヒロインに抜擢されるが体調不良で降板する。
話に引き込まれた。よくある表現だが、つづきが読みたくてページをめくる手が止まらないとはこれの事だ。
アイドルから俳優となった松井玲奈さんだから書ける作品ではないか。
今作も食べ物の描写にこだわっているように思えた。出てくる食べ物みんな美味しそう。
全6話構成。1話は坂田まち子、2話は中野ももファンの大学生、3話は中野もも、4話は -
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Posted by ブクログ
ネタバレSKE48時代から著者の松井玲奈を推している。
彼女のデビュー小説『カモフラージュ』は「食べることが大好きな彼女らしい素敵なお話だなぁ」くらいにしか思っていなかったので、『累々』も彼女らしさが光るキラキラしたもの……くらいの軽い気持ちで手に取ったら結構心を抉られた。理由は後ほど。
この物語は彼氏からプロポーズを受けて思い悩む小夜の話から始まり、彼氏の親友と体の関係だけを続けるパンちゃんの話、パパ活に励む美大生のユイ、大学の先輩との煮え切らない関係に悩むちぃ、そして、小夜の姿を今度は彼氏の視点で描いて終わるという連作小説の形をとっている。
話が進むにつれて「もしかして…」と思うような仕掛けがある