【感想・ネタバレ】カモフラージュのレビュー

あらすじ

いつもより荷物の重い日が好きだ。 お昼の弁当に加えても、もう二つ、夜に彼と食べる用の弁当を作る。食べる場所は決まって“ホテル”で ──「ハンドメイド」。僕のお父さんは一人じゃない。お父さんの後ろには、真っ白な顔のお父さんたちが並んでいる ──「ジャム」。恋愛からホラーまで、松井玲奈が見つめる“人間模様”を描く、鮮烈なデビュー短編集が待望の文庫化。単行本収録作品6編に文庫書下ろしの「オレンジの片割れ」を加えた全7編を収録。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

短編集なので、するする読めた。
SKE48の時から応援していたが、作家としての才能もあり凄いと感じた!
ホラー要素があり、少し怖く感じたが女性の描写など細かくて分かりやすかった!

0
2025年07月13日

Posted by ブクログ

間違いなくここ最近読んだ本の中で一番面白かった。
男性はさておき、女性における心理描写の解像度が好き。

どの話もどことなく辛くて、
最終的には自分らしさに納得していく様が好き。
不思議な設定の話もそこの帰着していて、ブレないというのも良かった。

1話目のみ主人公がまんま作者を思い浮かべてしまったけど、2話目以降からは忘れるほど。

若干稚拙な表現もなきにしもあらずだけど、
初執筆でこれとは天才か。

集中して読めて良かった。

0
2025年01月07日

Posted by ブクログ

アンソロジーで読んで、割と好きだった「作家」さん。近くの本屋さんにサイン入り本があったので、迷わず購入。短編集。どの作品もゾクッとして良いけれど、「ジャム」が特に良い。

0
2023年07月01日

Posted by ブクログ

恋愛の切なく苦しい想いが綴られていて、
度々共感して胸が苦しくなった。
心理描写が独特で今までで読んだ小説達より一風変わっていて新鮮でした。

0
2022年12月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっと読みたかった松井さんの本!!
「いとうちゃん」と「拭っても、拭っても」が好き!
「いとうちゃん」…挑戦しに東京に出たけどそこで打ちのめされた現実に負けそうになって。
田中さんの優しさ沁みて、明太子スパゲッティ絶対美味しいと思った(笑)
ありのままの自分を受け入れてくれて自分が楽しく入れる環境に身を置くのが1番だね。
「拭っても、拭っても」…好き、認められなきゃ、が優先して彼の理想に染まっていってしまう若い恋愛の感じ。もちろん''歩み寄る''事は大事だけれど、全部自分を蔑ろにしてまで彼に''合わせる''事は違う。納得いかない別れをされたけど本来の自分を取り戻していって良かった。同僚との絡みが好き!付き合って欲しくなるし応援したくなる話でした。

0
2025年11月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

恋愛小説かと思ったらちょっとホラー要素があって驚いた。どんな人生経験をら積んだらこの物語が書けるのかすごく気になった。
「ハンドメイド」と「完熟」が好き。どちらも最後に進むにしたがって不穏な空気になっていくが、ラスト1文はどこか希望があるような感じになっていてとても好き。人間の複雑な感情を今まで読んだことの無い言葉遣いで書かれている。

0
2025年08月16日

Posted by ブクログ

2021年に購入し、全編読んだ気でいたけど再読したら読んだ記憶のない話が………、ハンドメイドとジャム、完熟は記憶に残ってるのに他はない!何故!!!と、びっくり。他4編は最近読みました。
特に印象に残ったのはオレンジの片割れのこのセリフ「恋してる時って変なんだよ。なんでも都合よく解釈しちゃうか、なんでもマイナスに考えちゃうか。極端で、自分の中で白黒つけないとやってられない」本当にそうだよな〜うまいこと言葉にされるな〜と感心しました。
いとうちゃんも良かったです。窮屈に感じたらそこから脱出して場所を変えるのも有りだよね!
ポジティブな気持ちになれました。いとうちゃんに幸あれ。

0
2024年11月10日

Posted by ブクログ

松井玲奈の見方が変わった。
アイドルを卒業後に女優として
ドラマで見ることが多くなったが
文章の表現が独特だけど、読み
やすくて一気に読んでしまった。
もう一作、短編があるけどまた
違う作品を書いて欲しい。

0
2023年11月01日

Posted by ブクログ

いい意味で女の人の書いた短編集かと。
帯には繊細にして大胆とあるが文体はゆるいかんじもあるけど、短編集としては良い意味で振れ幅があってサクッと読めてしまう。
1話ずつ趣きが違うので短編集として楽しめますし、文章が読みやすい。
全編通して、化けの皮の裏側というよりは、日常に隣接したふとした内面心模様の連続を中と外から映したという印象をうけました。

0
2023年08月29日

Posted by ブクログ

ジャンルをまたぐ短編集。でもみんな外に向ける姿と内なる姿は違うという根底にある部分は共通してた。
いつもより荷物が重い日が好きだ、って何かいい表現だなぁ。

0
2023年06月28日

Posted by ブクログ

松井玲奈さんの短編集。
元アイドルが書いたとは思えないくらい
大人ニュアンスいっぱいの
お話ばかりで面白かったです。

連作短編集ではないので話はひとつひとつ
全然ちがうのに、どの話にも少しの毒を
含んだ印象。そこが共通点かな。

嫌な感じの終わり方では無いのに
どこかスッキリしない…。
晴れ晴れとした印象が無いのに
一応、全てのお話がハッピーエンド⁈

もっと他の作品も読んでみたいです。


0
2023年02月25日

Posted by ブクログ

短編でなく長編で読みたいと思った。不倫という自分とは縁遠いが当事者になったらそうなんだろうなという心情が書かれていた。

0
2023年01月29日

Posted by ブクログ

いつのまにか毒が回っているような感覚になったり最後の最後にグサッと不意に刺されるような味わいある作品だった、一作目のハンドメイドで彩瀬さんの解説でも触れていた部分が衝撃的でいちばん好みだった

0
2022年05月22日

Posted by ブクログ

松井玲奈ってことで読んでみたら意外と奥深い作品でびっくり。
短編集どれも違った設定で、でも雰囲気とかテーマみたいなものはなんとなく一貫してて、
生々しくてエロスがある、性と生を比喩的に描くとこんなかんじかな。
文体の雰囲気としては窪美澄さんに似てるかも。
長編も書かれたら読んでみたいかな〜

0
2022年01月10日

Posted by ブクログ

紡ぐ文章から質量や匂いや水分を感じるような、生々しさを感じた。
しばらく読み返せないかもしれないけど、またいつか読んでみたい。

0
2022年01月05日

Posted by ブクログ

デビュー作短編
どこか奇妙でグロテスクでとっても読みやすくてよかった。
どれも自分らしくがテーマにしてるのかな、と思った。
人との関わり方、人から見た自分、自分が目指す自分、苦手な自分…
素敵な小説でした

0
2025年11月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本当の自分なんて、見せるわけがない。

登場人物が異なる話が並べられた短編集。共通することといえば、舞台が現代の日本と思われることと、解説でも指摘されていた「カモフラージュ」だろうか。作品タイトルでもあるこの言葉の通り、それぞれの登場人物たちは何かを隠し、誤魔化し、生きている。隠すのをやめた人もいれば、隠し続ける人もいる。それはまるでアイドルグループに所属していた頃からまた変化を続けて、新たな面が現れたり、それでもまだ謎な部分があったりする著者のようだ。

「ジャム」大人になるということに、嫌なことや不安なことが溜まりすぎて自分を吐き出すという病を当てたのが面白かった。その吐き出した自分を処分するのも。

「いとうちゃん」見られること、評価されること、そして自分を肯定すること。それがうまく矛盾しない場所がほしい。

0
2025年10月06日

Posted by ブクログ

好みか好みじゃないかと聞かれたら好みじゃない。全編とも、そこはかとない気持ち悪さを感じる。(特にジャムはちょっと無理かも...)
でも、それは彼女の文章が想像力を掻き立てるからなのかもしれない。
頭に映像が思い浮かびやすい文章。
あと何作品かは読んでみたいかも

0
2025年09月03日

Posted by ブクログ

短編に共通していることは食べ物が登場するところで、その中に出てくる愛の形も方向も全然違うのが面白かった。全体的にうっすら怖かったのも共通点かもしれない。
愛の種類が違うことに気づいたので興味が湧いた。調べてみたいなと思う。

0
2024年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

彼女が元々持ち合わせていた感性と芸能活動の中で得た経験とが混ざり合い、著者だからこそ書ける7つの作品集に仕上がったようだ。

恋愛にまつわる作品が目立つが、どれも人間の奥底に抱えている他人には見せれない思いを独特の表現で描いている。
当たり前のようにオレンジを取り出す描写とかちょっとホラーだけどなんか好き。面白い。

前向きな気持ちで終わる「拭っても、拭っても」、「オレンジの片割れ」とかが好き。


0
2024年01月19日

Posted by ブクログ

わー乾くるみのような、なんだろラストのオチがヒェーってのがおおいホラーに近い短編です。

雑誌か何かでおススメされてて読んだんだけど、表現力が凄まじい。なんかウキウキするなぁーとか眠いなぁをものすごいいろんな表現で表してて、しかも、それがなんというのか、言葉で表せない感覚が言葉でぴったり表せてる!!!!!!この感じ!

すご!!!!!!!

こんな風に日々の出来事綴れたら、私の日記も面白くなるのになぁ。と、思わずにはいられないほどの表現力で、


あとがきに、アイドル歌手で、俳優で、っていうのを見て、


え!この人!まさか!AKBの松井玲奈!?
ってあとがきで気がついて、今の今まで芸能人が書く本ってのはなんかなぁ、って思ってたそんな考えをまるごと撤回したくなる。そんな一冊です!

まだまだ読みたいこの著者の本!!!!!!

0
2022年10月04日

Posted by ブクログ

人々の本当の姿と演じてる姿の分離はなんらかの強烈な好意から発生することが多い。
自分を変革するほどの熱量なのに、主導権を手放さない好意。

0
2022年09月26日

Posted by ブクログ

玲奈ちゃんのイメージでいましたが、ご自身の感性を独特な言葉で綴るんだなぁっとイメージが変わりました。女優さんとしてもかなり期待してますが、作家さんとしてもまた違う作品を読んでみたいです。

短編小説でストーリーはちょっと日常的なような非現実的なような微妙な感じで世にも奇妙な物語みたいですが、さまざまな主人公やその相手の感情が独特な表現で描写されていました。
本の評価としては面白い、面白くないという感想とは違った微妙な気持ちになる一冊でした。

0
2022年07月10日

Posted by ブクログ

なんだか変な奇妙さと気持ち悪さがあって、この小説のせいかは分からないが電車で何度も気持ち悪くなったし具合が悪くなった。
短編集になっていて、全体的にも短く薄い本だった。 
とにかく世界観が気持ち悪く、すごい不思議な本だった。

0
2022年06月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

松井玲奈さんの言葉のセレクトがすき。
独特なんだけど、何故か惹き込まれるの。
そして情景が鮮明に浮かんでくる。

特に “ハンドメイド” と “いとうちゃん”
が印象に残った。

少し状況は異なるけれど、ハンドメイドの終わり方が少し前の私の状況に似ていて…。

0
2022年01月31日

Posted by ブクログ

最初の一篇から引き込まれた。わたしには「心を奪われる」と言うより、「心臓を握りつぶされる」という表現の方が適している。
次は、次はと気になって読み進める手が止まらなかった。

0
2022年01月28日

Posted by ブクログ

7編からなる短編集。
恋愛あり、ホラーあり、ヒューマンあり…盛りだくさんの7つの物語の共通点は自分の中の自分。
誰かが知る誰かには誰も知らない誰かが潜んでいる。いつもは影を潜めてる誰かもふとした瞬間に表に現れたり、ジッと耐えていたり…それは、誰もが持っている二面性という自分。
まさにカモフラージュ。

日常においても偽りの自分を繕いすぎると、どん詰まる。人目を気にしすぎたり、誰かの普通や常識に縛られたり、理想の自分を演じすぎたり…その先に待ち受けるのは幸せか。
カモフラージュの呪縛から解き放たれた時、フェイクではない自分と出会えるのかも知れない。
自分の中のカモフラージュのこと…ふと考えてしまう。

松井玲奈さんて、あの松井玲奈さんなのね。
知らずに読みました。文体は正直、好みとは言えないのですが、ストーリーはどれも普通に面白かったです。最後までちゃんと楽しめました。

今年の2冊目
2021.1.16

0
2022年01月17日

Posted by ブクログ

SKEを卒業し、色々なことにがんばっているなぁと、影ながら応援しています。
未来に対し前向きに進んでいければいいですね。
そんな風に思える物語たちでした。

0
2022年01月11日

Posted by ブクログ


食」をテーマに、ほっこりしたお話から少し不思議なお話まで集めた短編集。生きていく上で、どうしても切ることが出来ない食と、それを絡めた人間模様が幅広い作風で書かれていて、1編ずつなるほど!と思いながら読みました。

空間の隙間の描写が上手く、かつ松井さんだから紡げた表現をいくつか感じて、読み進めていくのが楽しかったです。個人的に、全体的にどこか無機質っぽい冷たさがある空気感を感じましたが、悲しさなどをただ感じる冷たさではなく、温かさがあるからこそ浮き彫りになる冷たさだと思えたので、もっと他のお話も読みたくなりました。2作目から3作目の変化が良く、ダレずに読めたのも良かったです。

0
2021年12月19日

Posted by ブクログ

2021年、10冊目は、女優(アイドル?)、松井玲奈のデビュー短編集の文庫化。七編収録。

今回は、一言感想を添えて。

ハンドメイド:コレは合わなかった。端々に面白い表現あるも、「突出した何か」を感じられず。

ジャム:初期、遠藤徹的設定のホラー、ダークファンタジー的一編。

いとうちゃん:コレは、大好物。テンポも、会話回しも、ラスト、「ソッチかい‼️」のツッコミ展開も。

完熟:フェチもの。目覚めにあたる、前半は好みのタイプ。その分、尻すぼみ感も。

リアルタイム・インテンション:オーラスは好きな終わり方。ソコまでの流れは……。

拭っても。拭っても:違和感の正体は、そぅいうコトだったのね。この中では、比較的スッキリした展開&オチ。

オレンジの片割れ:初期、遠藤徹的設定、再び。オチは、途中で予想ついちゃったけど、好きなタイプ。

ハードカバーが出た時の評判が良かったので、手にしてみた。まぁ、タレント作家と言う点もあるかもしれないが。

個人的には、『いとうちゃん』が一番のお気に入り。後は、『オレンジの片割れ』『ジャム』の順(以下、割愛)。コッチ系の路線で書き続けてくれたらなぁ。

0
2024年09月11日

「小説」ランキング