松井玲奈のレビュー一覧
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元々好感度高いお方だったのに加え、今回著書の中で彼女の演技に対する熱意だとか、何気ない日常の視点やそこで生まれる思考を覗き見することができて更に魅力的な人だと思うようになった。
あと夫である近藤晃央さんはわたしが大学生の頃に少しハマっていたシンガーソングライターで(テテ、あい、HONEYのほかla la larksとコラボしたトーキョーライトが特に好きだった)、自分が素敵に思う人の相手がまた素敵に思う人だった時特有の幸福感を噛み締めている。エッセイの中でも夫妻エピソードが結構出てくるのでうっとりしながら読んでしまった。わたしは今現在、結婚願望どころか恋愛願望すら湧き上がってくる余地もない枯れ果てた状態だけれども、この二人と両者の愛犬愛猫を含めた一家には幸せであって欲しいなと心の底から願う気持ちがある。 -
Posted by ブクログ
ちょっとだけ、油断してました。
元アイドルであり、本好きなのだろうとは思いながらも、若くして人気者で多忙であるはずなの著者だから、一作目だということもあるし、短編集でもあるし、もっと軽いストーリーなのかと想像してました。
自分もそれなりにたくさんの本を読んできたつもりなのだけど、今までに感じたことのないような不思議な感覚になる物語ばかりで、新しい景色を見せてもらいました。
どの短編も、それぞれの状況やシチュエーション自体はありがちであるはずなのに、見えている視点だったり発想だったりがどれも普通じゃない。
その上で、さらに心の動きがまったく当たり前じゃない方向に流れていくものだから、なんと表現したら良いか、ずっと心がざらついた状態になっていたというか。
読み終わった時に、ある意味でその気持ち悪さがずっと心に残り続けてます。記憶に残る、個性のある面白い作品でした。
ぜひ別の作品や、長編も読んでみたいです。 -
Posted by ブクログ
松井玲奈さんが作家もしていることを知りましたが、苦手な話が人気があり、読めるかな?と心配していたら、国民的子役だったアイドルと、売れない中年女優。ある舞台をきっかけに、二人の運命は絡み合う。と言う話と聞き、私も読めると思ったのと、情報では、言葉選びが素敵など聞いていたので読みました。
読んでいくと、料理のレシピがあり、美味しそうだし、食べてみたいと思いました。
視点の気持ちを分かりやすく教えてくれるし、読んだ後心が温まる感じがしました。
要望としては、マラソンなどのスポーツの小説や料理関係の小説なども書いてほしいと思ってしまいました。
伝えるのが上手なので、私は下手なので見習いたいと思いました。 -
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前に読んだ2冊がとても読みやすかったので、4年ぶりの新刊も読んでみたくなりました。
国民的子役だった中野ももがアイドルグループのメンバーとして活躍する中、舞台の主役に抜擢されたが、体調を崩し降板することに。その代役に指名されたのは無名の中年舞台女優坂田まち子。通称マル子。
2人の運命が思いもよらない方向へと進んで行く様子を2人の視点と、もものファン、そしてマル子のマネージャーの視点で描かれています。
元トップアイドルグループのメインメンバーであった著者が描いているだけに、売れているアイドルグループの過酷なスケジュールと本人たちの精神的、肉体的なダメージなどがとてもリアルに感じられました。
念願叶って女優として売れっ子になったマル子の心の中の葛藤も丁寧に描かれていました。
松井さん自身の経験もこの作品に投影されているのかな?と思いながら興味深く読みました。女優さんとしても活躍されてらっしやいますが、作家としてもこれからも楽しみな方だと思います。
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ネタバレ
国民的子役だったアイドルと売れない中年舞台女優の話。
松井玲奈さんが書いたとのことで、「これがきっと芸能界のリアルなのかなぁ、、、」と感じながら読んでいた。
売れるたびに「本当に自分がやりたかったことってなんだろう」と感じたり、身体がボロボロになっても仕事をしなければならなかったり。
きっと著者も大変な思いをして、今の地位まで登り詰めたんだろうなぁと。
辞めどきを自分で決めたり、自分でやりたい方向を決めることって本当に勇気がいること。でもそれをせずずっと偽りの自分でいるといつかは限界がくるよね。
最後ももが演出助手として、劇団に戻ってきてくれたのは嬉しかった。まる子さんも、自分のやりたいことを再確認して、自分のペースで働けるようになって良かった。優しい終わり方でほっこりしました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレずっと読みたかった松井さんの本!!
「いとうちゃん」と「拭っても、拭っても」が好き!
「いとうちゃん」…挑戦しに東京に出たけどそこで打ちのめされた現実に負けそうになって。
田中さんの優しさ沁みて、明太子スパゲッティ絶対美味しいと思った(笑)
ありのままの自分を受け入れてくれて自分が楽しく入れる環境に身を置くのが1番だね。
「拭っても、拭っても」…好き、認められなきゃ、が優先して彼の理想に染まっていってしまう若い恋愛の感じ。もちろん''歩み寄る''事は大事だけれど、全部自分を蔑ろにしてまで彼に''合わせる''事は違う。納得いかない別れをされたけど本来の自分を取り戻していって良かった。同僚との絡みが好き!付き合って欲しくなるし応援したくなる話でした。 -
Posted by ブクログ
役者さんの裏側を知ることができて面白かった。
登場人物は皆、相手を思いやる優しい人が多くてこれは作者の願望なのか、それとも芸能界には本当にこういう人が多いのかと、ふと疑問に思った。
日々さまざまな芸能ニュースが流れてくるけれど、芸能人も私たちと同じ“人”なんだよなとあらためて感じた。
仕事の悩み、人間関係の葛藤、そういうものから逃れられないのは芸能人でも一般人でも誰でも同じ。
キャパオーバーになると、心も身体も壊れてしまうことがあるし、自分ではなかなか気づけない。
役者という仕事についての知識はなくても、感情の機微が繊細に描かれていたおかげで、すっと物語に入り込めた。