松井玲奈のレビュー一覧

  • カット・イン/カット・アウト

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    松井さんの文章は馴染みやすくてスラスラ読み進められる。特に食べ物や生活の描写は、その情景がありありと伝わってきてほっこりする。

    ストーリーでは、紆余曲折ありながらも置かれた立場で咲く登場人物たちが描かれている。
    各人物の心の根っこを照らす灯りが、様々な環境変化や周囲の言葉で時に消えたり、新たについたりしているような印象を受けた。

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    2025年11月19日
  • カモフラージュ

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    デビュー作短編
    どこか奇妙でグロテスクでとっても読みやすくてよかった。
    どれも自分らしくがテーマにしてるのかな、と思った。
    人との関わり方、人から見た自分、自分が目指す自分、苦手な自分…
    素敵な小説でした

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    2025年11月05日
  • カット・イン/カット・アウト

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    元子役のアイドルと長く下積みを重ねてきた
    50を過ぎた舞台俳優

    正反対の二人が一つの舞台で出会った
    束の間の関わりから、互いの立ち位置が
    ガラリと変わっていく。

    若さ、年齢、実績、経験、伸びしろ、
    あるものと無いものがライトの光を受けて
    交錯する。

    演じることに魅入られた人たちの物語。

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    2025年11月04日
  • カモフラージュ

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    ネタバレ

    本当の自分なんて、見せるわけがない。

    登場人物が異なる話が並べられた短編集。共通することといえば、舞台が現代の日本と思われることと、解説でも指摘されていた「カモフラージュ」だろうか。作品タイトルでもあるこの言葉の通り、それぞれの登場人物たちは何かを隠し、誤魔化し、生きている。隠すのをやめた人もいれば、隠し続ける人もいる。それはまるでアイドルグループに所属していた頃からまた変化を続けて、新たな面が現れたり、それでもまだ謎な部分があったりする著者のようだ。

    「ジャム」大人になるということに、嫌なことや不安なことが溜まりすぎて自分を吐き出すという病を当てたのが面白かった。その吐き出した自分を処分

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    2025年10月06日
  • カモフラージュ

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    好みか好みじゃないかと聞かれたら好みじゃない。全編とも、そこはかとない気持ち悪さを感じる。(特にジャムはちょっと無理かも...)
    でも、それは彼女の文章が想像力を掻き立てるからなのかもしれない。
    頭に映像が思い浮かびやすい文章。
    あと何作品かは読んでみたいかも

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    2025年09月03日
  • 累々

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    ネタバレ

    短編集。
    2編目までは正直退屈で、こんな感じが最後まで続くなら途中で止めようかなと思っていたところ、3編目で「なるほど。そう来たか」と。
    そこから最後まで一気に読み切りました。
    主人公は「あー、いるね、こういう人」と思うような女性。女のズルさを持っていて、それをうまく使える人。人は誰しも二面性を持っているというのがとてもよく分かる作品。
    私には彼女の幸せは砂の上にあるように感じたけど、死ぬまで崩れないのか、それとも途中で崩壊するのかどちらなんだろう?

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    2025年09月03日
  • カット・イン/カット・アウト

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    登場人物の名前をハッキリ書かないので、モヤモヤした。食事や料理の場面が浮いている。
    登場人物がみんな同じ雰囲気なのが残念。
    ももは、松井玲奈を投影しているのかもしれない。
    モヤモヤしたストーリーでした。

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    2025年07月09日
  • カット・イン/カット・アウト

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    脇役の舞台女優と、主役のアイドル。どんどん成功していく舞台女優が羨ましかった。努力を続けてチャンスを掴めということかな。なかなか面白かった。

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    2025年06月13日
  • カット・イン/カット・アウト

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    想像以上に重くて暗い。けど読みやすかった。

    売れない50代の劇団女優と、子役出身で演技が怖くなったアイドルが、もっと絡むかと思ったらそこまで絡みがなくて、でもその2人を色んな視点で見守る…みたいな感じだった。
    アゲハくんがすごい好きになった。気遣いの人や。かっこいいなぁ。
    みきちゃんの株も私の中であがった。

    松井玲奈のインタビュー記事を読んだら、
    「マル子さんにはモデルになった俳優がいる」そうで、
    誰なんだろうなぁ。めっちゃ気になる。

    『立ち止まっても、そこから一歩進めばそれが新しいスタートになる』

    終わり方は結構すきだった。
    カメちゃんの正体も面白かった。

    『推しの子』とか『推し燃

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    2025年04月14日
  • カット・イン/カット・アウト

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    芸能界の事は全く知らない小生としてはマアマアこんなものかなと思いながら読み終わった。もっといろいろ展開が欲しかったかな。

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    2025年04月10日
  • 私だけの水槽

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    元SKE松井玲奈によるエッセイ。アイドル時代には全く興味のなかった彼女だが、俳優、作家としての彼女の文筆には惹かれるものがある。今回はエッセイだが小説も読んでみようか。

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    2025年03月28日
  • 【電子特別版】カモフラージュ(松井玲奈 刊行記念インタビュー付)

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    全く違ったテイストの短編集で、全部同じ人が書いてるの?とびっくりしてしまった。
    良い意味で癖が無い。
    器用で素直な人なんだろうなと感じた。
    色んなジャンルの本を読んでるのかなぁ。
    他の作品も読んでみよう。

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    2025年03月15日
  • 累々

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    面白かったです。
    作家さんは元々アイドルだった?
    小説としてしっかりできてると思います。

    女性の怖さというか、そういうところしっかり描かれていてこういうの好きです。男性にはわからない。
    最後の「小夜」はどういう展開になるかドキドキしながら読みました。再読したいですね。

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    2024年10月20日
  • カモフラージュ

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    短編に共通していることは食べ物が登場するところで、その中に出てくる愛の形も方向も全然違うのが面白かった。全体的にうっすら怖かったのも共通点かもしれない。
    愛の種類が違うことに気づいたので興味が湧いた。調べてみたいなと思う。

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    2024年07月21日
  • 私だけの水槽

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    小説と思って手に取ったら、エッセイだった。
    エッセイはあまり読まない。が、松井さんは小説が面白かったので、読んでみた。

    アイドルだった彼女からは想像できない、インキャな青春時代。
    ひとり時間が欲しいけど、寂しがり。
    「なにもしない」ことをしたい。
    ご飯がすきで、食べたものは覚えている。
    が、興味のないことは覚えていない。

    歌が下手で、半音ずれている。
    オーディションで、演技は上手いけど、歌が下手で、落ちる。

    肩の力を抜いた素敵な人。

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    2024年06月16日
  • 累々

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    ネタバレ

    だいぶ後半で同じ人物だと気づいた。
    最後の章で婚約者、後に夫となる人の視点からは、かつてのセフレもパパ活相手も何か「今」の小夜を形成するにあたって良い影響を与えてきた人物達のように見えているように感じた。結局は誰だって主観でしかものを知ることはできないし、自分が知っている相手が相手の全てであるということを実感した。
    ただそれで結婚生活が上手くいかない、とかの雰囲気はなく知らぬが仏であり、知らなくても関係は成り立つんだな〜〜と思わせてくれた。

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    2024年04月20日
  • 累々

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    それぞれ別の女性かと思って読み始めたら、1人の女性の話。
    同じ女性かとわかって思い返すとなかなかな人生で面白い。

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    2024年03月12日
  • カモフラージュ

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    ネタバレ

    彼女が元々持ち合わせていた感性と芸能活動の中で得た経験とが混ざり合い、著者だからこそ書ける7つの作品集に仕上がったようだ。

    恋愛にまつわる作品が目立つが、どれも人間の奥底に抱えている他人には見せれない思いを独特の表現で描いている。
    当たり前のようにオレンジを取り出す描写とかちょっとホラーだけどなんか好き。面白い。

    前向きな気持ちで終わる「拭っても、拭っても」、「オレンジの片割れ」とかが好き。


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    2024年01月19日
  • 累々

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    ネタバレ

    この中の誰かになれるとしたら、間違いなくハジメ先輩になりたい。そう思えるほどに小夜の気持ちは傾いていて、いつまでもハシメ先輩の影を追っているように思えた。
    最後の結婚式のシーン、幾つもの恋敵を超えてようやくゴールにたどり着いた葉さんだけが小夜の過去を知らずに笑っていて不憫で仕方なかった。何かとわだかまりの残る作品。

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    2023年12月20日
  • 累々

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    ネタバレ

    帯に惹かれ購入。
    話数を重ねる毎にどんどん小夜の解像度が上がってく
    前半は特に何も考えないで読んでたけど、後半は次はどんな小夜の一面に会えるのかなってどきどきわくわくしながら読んだ。
    わたしが好きな話はちぃ。
    他の話では人を翻弄する側だった小夜が、ちぃでは先輩や琴吹さんに翻弄されていて、意外な展開で面白かった。

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    2023年11月07日