藤井保文のレビュー一覧
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中国におけるDXの成功は、データをux(顧客体験)へ生かすサイクルが仕組化されており、それが高速に回されていること。
アフターデジタルの世界では、リアルがツールとなる。オフラインをメインにオンラインを活用ではなく、オンラインをメインにオフライン(リアル)を活用する時代となる。
「評価軸を本当にお客様の求めてるものにする。会社の自己満足のものではだめ。タクシーでいえば早く安心して目的地へつくこと。なぜなら、人間は実利主義だから」
昭和から平成にかけての日本家電メーカーの多機能化に一石を投げているように思えた
顧客はその瞬間において便利なものを利用する。全てがオンラインにはならない。
デリ -
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中国のデジタル社会を参考に
今後のビジネスにおけるDXを綴っている本
従来サービス提供者は「商品」を売っていたが
これからは「体験」を売っていく必要がある。
「体験」を売れると言うことは
ユーザーはそのサービスの世界観に惹かれている
共感しているということであり、
このブランド共感ユーザーが増えれば
単純な価格競争や機能競争に巻き込まれない域に
行くことができる。
点の「商品」ではなく
線の「体験」をユーザーが欲しているというのは
現代の社会でも既に起こっている事であり、
例えば音楽を聴くときは
特定の音楽を購入するのではなく
音楽サービスの「チルい曲」などから選択し
この体験をする -
Posted by ブクログ
日本企業にありがちなとりあえずデジタル化、がバズらない要因を分かりやすく解説してくれている
OMO、D2Cと言葉で理解できていても、本当にユーザー目線に立ったUXが構築されているのか
所謂プロダクトアウトからマーケットイン的思考なのだろうが、ここまで理解し実践できている企業は少ない
企業の精神、所謂ミッションに忠実な中国企業におけるサービス設計は面白い
ペイメント機能の作り方をとってもアリババはシームレスかつ信頼性の高いコミュニケーション、テンセントは人との繋がりを意識させるコミュニケーションを体現するための設計が施されている
物売りの代表格であるクルマメーカーの概念を覆すNIOのロイヤリ -
Posted by ブクログ
・ビフォー
中国のフーマーや信用スコアなど詳しくは解らなかったがなんとなしにそういうのがあるんだな。程度で知っていた。
・気づき
中国の進みは圧倒的。
日本のやろうとしているOMOの世界が3年前には構想としてあって動き始めていること
・あらゆるデータを簡単に14億のデータで集めて、解析と実行に移せること。
端的に中国は強いし、すごく技術、考え方ビジネスモデルを学びたいと思った。
・Todo
アフターデジタル2買う。
中国ビジネス調べる。
その他メモ:
中国は信用スコア(ジーマスコア)がデフォルト
→日本はお天道様が見ているの信念があるから元々だか、中国は他人を信用せず、損したら負けの考 -
Posted by ブクログ
企業の経営戦略を考える上でも大変参考になった!
□ OMO(Online Merges with Offline またはOnline Merge-Offline) オンライン、オフラインは、すでに溶け合って違いはない⇛チャネルの自由な行き来が成立している
□ 自社のサービスをオンライン、オフラインで分けるのはナンセンス。顧客には関係なく、顧客が欲しいと思ったときに、タッチポイントがどこかということだけ
□ オンライン、オフラインを問わず最適なタイミングで最適なコンテンツを最適なコミュニケーション形態で提供すること
□ 企業視点のビジョンから体験寄り添い型に変化させる
⇒顧客がどのような状態に -
Posted by ブクログ
ネタバレアフターデジタルの世界では、今あるオフラインを軸にオンラインをくっつければよいという訳ではない。
既存のビジネスをオンラインに移行し、オンラインとオフラインが融合したビジネスにしなければいけない。
私はアナログ、オフラインならではの良さがあると感じているので、そのような筆者の意見に最初は少し懐疑的だったけど読み進めていくうちに納得した。
オンラインがオフラインに劣っているという話ではなく、オンラインもオフラインもユーザーにとってはUIのひとつでしかない。
これから先のビジネスはビッグデータを生かしたUXの向上に寄与するようなサービスが増えていく。
そう考えると、データに支配された世界というネ -
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サクッと読み終わった。
アフターデジタルとか読んでいる人は、そんなに大きく変わっていないと思うけど、心にとどめたいなと思った言葉たちは以下。
利便性と意味性:真逆の性質を持つので混ぜるなという話
顧客から見てつながり続ける理由:自分が求める成功に対してどんなアクションをとってくれるのか
品質や機能性は飽和していくので差がわかりにくくなっていく
業界常識ペイン:業界協力して協調領域化する領域
裏側ペイン:ユーザーではなく支える仕組みにペインポイントが存在
バランスペイン:複数のステークホルダーが満足していない場合健全なエコシステムではない
最後の深津さんとの対談が一番面白かった気がする -
Posted by ブクログ
前著と基本的な考え方は変わらないが、よりUXの価値にフォーカス。UXを伴わないデータはカネにならない、はビッグデータブームへの真っ当な一石の投じ方だろう。
また後半では、日本と中国のD Xの進展の差を国民性の差で表現していて興味深い。「何かあったらどうすんだ症候群」(為末大)は日本人の病だと私も思うが、これが無知からくる過剰なプライバシー侵害不安となり、世の中のデジタル化を押し止めていると実感。
四章以降はデジタルの話というより、カスタマージャーニーを軸としたビジネス設計の話で、ビジネスモデルよりまずは顧客のペインの特定が先、という昨今の主流である考え方を明快に解説している。
コンセプト -
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ネタバレ・面白かった。読んだだけで、まだ自分の業務に落とし込んでいないため、有用だった と言うのは憚られる。おもしろかった。
・日ごろシゴトしながら感じている違和感(データへの幻想/「それは経営陣が決めることだから」/海外事例をそのままモデルに/…)が登場して、ニコニコ頷きながら読める
これが数年前の本、と思うと笑ってはいられないけれども。
・実ケースの話①:これを書いているほんの数日前、ちょうど(?)イーロン・マスク氏がTwitterを買った。“Twitterが実名性になる”との噂でTLがざわついている。本書4-4で紹介される通り、日本市場でSNSを売る気ならその戦略はとらないわけで、Twitter -
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DX 関連の本を数冊読んだが、本著はそれらと異なる特徴があり、一読の価値あり。特に中国のデジタル化事例は、そのビジネスの捉え方が新しく感じたし、あまり聞き慣れない用語、それによる新たな考え方を学べた。
OMOや実店舗とネット販売の両立における考え方。客はネットとリアル店舗いずれかを選択しているのではなく、偶々便利な方を選んでいるだけ。無人レジに移行しても、人間の担当者が店舗にいる必要性について、など。
確かに、DX 化が進んでも、利用者からすると、人間と会話できた方が良い。ネットでポチるだけというのは便利だが、人との繋がりもサービスとして求められる部分だ。ゼロか百かにする必要はない。中国の -
Posted by ブクログ
中国などでの事例をもとに、オンラインとオフラインの主従が逆転する「アフターデジタル」という世界観とその世界における思考法である「OMO(Online Merges with Offline)」を紹介し、日本の現状に警鐘を鳴らすとともに、世界潮流から見たDXの方法論を提示。アフターデジタルの世界では、データ×エクスペリエンスの切り口が大事であると指摘。
DXと聞いて思っていたことの想像を超える目から鱗というか、刺激的な内容だったが、自分の思考回路が本書でいう「ビフォアデジタル」に染まっているようで、本書の内容を十分に理解できたとは言い難い。なんとなくはわかるのだが、具体的なイメージがまだまだ持て