戸谷洋志のレビュー一覧
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「親ガチャ」を、与えられる環境だけに限定して語っている。
「親ガチャ」の最も、大きな影響は、主体の全てが、意思の主体が、所与のものであること。
肉体が神経が頭脳が、それらが生み出す思考が、与えられたものであり、主体が自ら選び、論理的には責任を負いうるものではないものと言えることに、充分に配慮していると思えない書き出しに違和感。
デザイナーズベイビー、の説明では、遺伝子操作においては、出生前の意思を認めるが、そうでない場合は偶然、となんの留保もなく語る。
結婚、子供を持つこと、遺伝的形質に無関心な親がいるだろうか。
決定論と責任。
やはり決定論について語り始めた。
ハイデガーの議論を用いて説明をしてくれます。が、全然よくわからない。
最後は、思いやりを持とう。
か…
常識的だが、少し物足りない。
でもいい本ではあるんだろうと思う。
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Posted by ブクログ
SNSを、ひとつ、承認欲求の問題として考えています。
自分が何者か知りたい、自分とは、を断言できる確信を得たい、そんな側面が、SNSにはある、と。
とくに、そこで有害にもなってくる3点として、
依存、不安、疎外。
依存は、自分が満たされるために、外部の行為に依存しているということ。SNSでいいねをもらったり、注目を得たりすることは、フォロワーや他者の選択によるので、自分ではどうしようもない。けれど気にさせるのがSNS。
不安は、絶え間ない、終わりのない、欲求であること。そう、SNSを続ける限り、投稿をし続ける限り、満たされることはない。毎回、気になるし、期待を抱えて使用する。
疎外は、自分を作ることで、本来との自分との乖離を感じること。これは本当に難しいことですね。とくに成長過程の若者絵の影響は、現の自分とのバランスの保ち方、きっと難しいはず。
そのほかの論点もいろいろありました。
特に個人的に興味深かったのは、
時間。そう、時間は人間が、とりとめもないものを理論化したものだった。実際は複雑でつかみどころないものなのだということを完全に普段忘れている。SNSは、過去に自分が言ったことも今の自分と同一視されることがあり、時間の概念自体に介入する部分も多く、使い方次第で大ごとにもなるので注意が必要ですよね。
言葉も、理論。ヴィトゲンシュタインの言語ゲームのお話も紹介されていましたが、
他者とのトラブルも、自分の悩みも、適切な言葉を使えていないことから。
SNSの世界では言葉だけでなく加増賀や動画がどんどん出てきたのも、言葉での表現の難しさ、わずらわしさがあるのかもしれませんが、
とにかく物事はほぼ適切には、思った通りには、伝わらない、と思っておいたほうがいいですね。
ビー玉の小宇宙、それがそれぞれの人生…
美しい表現でした。 -
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SNSの使い方(依存しないように生活の中での使い方を考えよう/セキュリティを意識しよう)についての本ではなく、私たちの生活の中にすでに溶け込んでいる(分離して考えることが困難な)SNSという媒体と、それを利用しながら(SNSとともに)生きるとはどういうことか、ということをヘーゲルやハイデガー、アーレントなどの哲学者の思考を組み入れながら分析・考察している本です。
「SNSについて」を主題としている書籍、というよりも現代のわれわれの生き方について改めて哲学適任考えることが主題になっているように思います。その思考のとっかかりとして、SNSを取り上げている、という印象でしょうか。
古典的な哲学書を読むとき、現在の自分が置かれている状況と照らし合わせながら読むことが難しいと感じることが少なくありませんが、SNSを切り口に話が進みますから、「自分事」としてとらえることがしやすいように思います。
特に第一章で取り上げられているSNSでの承認(いいね!をもらうこと)への考察はなるほど、と思わせるものでした。他人から「いいね!」をもらおうとして、自分を「演出」すること(=本来の「自分らしさ」からの乖離)や、お互いに「いいね!」を送り合うために他人の投稿に過剰に反応する事(依存)など、人によっては耳が痛くなるような私的なのではないかと思います。 -
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スマートな悪
voicy 荒木博行のbook cafeでマスターが熱弁していたので読みました。
私もかつてはsociety5.0の中にいて、スマートな未来を作ろうとしていましたが、それが本当に善なのかはあまり疑わなかったですね。
インフラコストを下げるのは疑うことのない善だった。
スマートになることによる世界への不感症、システムに組み込まれる人、そしてアイヒマンへ。
選択肢が多いとつかれる。楽な方へ流れてしまう自然人としての力学を理解して、複数に所属すること、いつでも変われる自分でいることが大事だと思わせてくれる本でした。
人はシステムの中でしか生きていけない