恩蔵絢子のレビュー一覧

  • ドーパミン中毒(新潮新書)

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    快楽と苦痛に対する考察が素人の自分にもとてもわかりやすく飲み込めた。英語の和訳本だとどうしても「訳しました感」のある文章で読みにくくなりがちだがこの本はかなり自然な文章でかつ読みやすかった。

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    2026年02月01日
  • 感情労働の未来 脳はなぜ他者の“見えない心”を推しはかるのか?

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    人間において感情と認知は異なり、感情を揺さぶるものが記憶され、判断に結びつく。
    形だけの笑顔など表層演技と、共感機能をフルに使って相手に理解を試みる深層演技で感情を操るがそれぞれに発信する側の影響もある。
    こういった感情の能力が高いIQが高い人は、チームにいることで全体の生産性を上げる。その社会脳の部分は思春期から青年期25歳くらいで発達する。

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    2026年01月28日
  • 感情労働の未来 脳はなぜ他者の“見えない心”を推しはかるのか?

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    良書だ、と感じた理由は、脳科学者がちゃんと感情のことを、人間の側に触りながら描いてくれている点。
    この人の最初の単著が
    『認知症の母が、認知症になる』
    だったことを途中で知って納得。

    IQだけではなくEQ大事だよね、という一見自己啓発系の啓蒙書のように見える結論がだいじなのではない。

    そう読んでしまったとしたら、この本の記述のなかに流れている「人間」が味わえていない、ということじゃないかな。

    他人への批判ではない。自分が読書するときにすら、効率的に、読むことをついついしてしまっている、ということへの自己批評のつもり。

    噛んで含めるように丁寧な、小刻みなステップの記述こそが、この本の肝、

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    2026年01月09日
  • 感情労働の未来 脳はなぜ他者の“見えない心”を推しはかるのか?

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    ネタバレ

    自分と他者を切り離さない方が他者に冷たい、は強烈に納得がいく。見えにくいものを見えやすくするのがいいのか、というのは納得する。デフォルトモードネットワークトサリエンスネットワークに重心を移す。安心できるのはどちらかでいいのかどうかはまた別のことだと思うが。
    本体じゃないのだが、利他性のところがすごい。安全基地としての家族だからのケア>安全基地じゃない家族は?。困ったときのための異なる属性や無能力なものを尊重する動き。ハードプロブレムは意識と意味にとどまらず無意識にも生じうる。起こる出来事に対する感情を感じ取る。共に心が震える楽しいものを間に置くと相手の心とつながる。そのために合わせる。ふりをす

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    2026年01月06日
  • 知性の未来―脳はいかに進化し、AIは何を変えるのか―

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    良い意味で期待外れで、最高に面白かった。AIは知性と呼べるのか?みたいなところに興味を持って読み始めたところ、原初の動物の脳の話から始まり怪訝に感じたが、果たしてこの生物の進化の物語がすごく面白く興味深かった。
    意識とは何か、感情って何なのか、すごく深遠な問いなのかと思いきや、まさか左右相称動物が自身の体を操縦するためのニューロンの働きが本質だったとは。もちろん一言で言い表せるような単純な話ではないが、ここから脳が始まり、強化学習やシミュレーションなどのブレイクスルーに至るストーリーは強力な納得感があった。
    また、本書のいうとおりLLMは他社の感情をシミュレーションする人間の一番の特徴を欠いて

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    2025年12月30日
  • ドーパミン中毒(新潮新書)

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    この本を読み、「楽しい」と「幸せ」は似ているようでまったく違う感情だと気づかされました。

    「楽しい」は刺激が強く、人生に濃い味を与えてくれます。友達と笑い合う、挑戦が成功する、評価をもらう、できなかったことができるようになる。

    そうした瞬間には躍動感や達成感、承認欲求の満たされる感覚があり、ドーパミンが大量に分泌されます。

    一方で、「幸せ・幸福」はもっと静かで薄味です。のんびり、平和、ほっこりとした穏やかさ。強い刺激はないけれど、じんわり心が休まる感覚です。

    本書を通じて自分の人生を振り返ると、私はお恥ずかしながら「楽しい=刺激」を優先するタイプでした。

    お金、恋愛、セックス、美味し

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    2025年12月08日
  • ドーパミン中毒(新潮新書)

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    ネタバレ

    人間の快楽とはなんなのか。そして資本主義が今後デフォルトだとしたら、身の回りの物とどう付き合っていくかみたいな本でした。
    今後の人間社会が個人主義にどんどん寄っていくことを考えるととても万人に勧められる内容だと感じました。
    でも読んでいて面白いという感覚は最初はしないかも。


    この本に書いてあるDOPDMINは一人では無く精神科医とか、他の誰かが私に訊かないと難しいのではないかなぁ。というのが少し引っ掛かりのポイントです。

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    2025年09月14日
  • ドーパミン中毒(新潮新書)

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    アメリカの事例だからちょっと馴染みないことも多いけど、色々な症例の人たちの過程を読んでいく中でドーパミン中毒になってしまった人の気持ちが少し分かったし、どう治していったかもその人の気持ちになって読めた気がする。

    この本をディズニーシーで読んでいたから、
    「絶叫系怖くて心臓バクバクするのに乗った後なんか快感になるのは、苦痛の後の快楽って感じ?」って思って敢えて絶叫系に乗った

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    2025年09月06日
  • ドーパミン中毒(新潮新書)

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    現代はモノに溢れている。私はこれまで快楽を得るため、買い物、デジタルドラッグ(Twitter、YouTube、電子漫画)、本、FX、お菓子、食べ物、ファッション、メイク、サウナ、スーパー銭湯、ゲーム、音楽、水泳、恋愛、勉強などに頼ってきた。これらは、現実から逃避できる手段であり、自分自身から気を逸らすためにやっていたことに気が付いた。私は、要領が悪く、体力がないため、他の人のように時間を有効に使えないことにコンプレックスをもっている。そのため、常に音楽を聴いたり本を読んだりと何か生産的なことをしていないと落ち着かないことがある。その反面、1人のときは相変わらずスマホをだらだら見て無駄な時間を過

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    2025年08月10日
  • 脳科学者の母が、認知症になる 記憶を失うと、その人は“その人”でなくなるのか?

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    妻から、ママが最近認知症っぽい感じだと心配そうに言う事が増えた事から、ふとこの本を手に取ってみた。

    脳科学者としての客観的な分析と実の母への娘の感情とが鮮やかに書かれててこの人しか書けない本。

    アルツハイマーの進行により母が母でなくなる恐怖を感じながら、認知症とは?その人らしさとは?を真剣に考えながら必死で乗り越えていく、まさに血の通った学者の経験談。

    愛情だけで越えられない綺麗事で済まない苦労はあるはずだが、この本の内容を知る事で介護する人される人にとって少しでも助けになるのではと感じた。

    自分の両親も妻の両親もいい歳だから他人事ではない。少しでも心の準備をする為に良い出会いだった。

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    2025年08月05日
  • ドーパミン中毒(新潮新書)

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     実際の患者の事例を交えながらいかに依存症を予防するか、抜け出すかについて書かれている。読んでいると、フォーマットが一定していないというか、なんかバラバラな感じがするが、重要なことは一番最後にまとめられていたのでまあヨシ。

     依存症治療法としてセルフバインディングや薬、苦痛側に力をかけるなど、わりとハウツー的なことを挙げながらも最終的に語られたものは徹底的な正直さと恥を受け入れる、また受け入れてもらうと言った精神論であり若干予想外であった。しかし、依存症が脳で起こっている以上、精神論に帰結するのは確かに妥当なのかも。

     マシュマロの実験でマシュマロを撫で始める子どもは面白いと思った。マシュ

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    2025年06月29日
  • なぜ、認知症の人は家に帰りたがるのか ―脳科学でわかる、ご本人の思いと接し方

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    タイトルは、臨床現場において、よく遭遇する事象であり、興味を持った。
    帰宅願望、とひとことでカルテ記載されるが、その背景にある本人の思いにまで目を向けられているだろうか。
    認知症とひとくちにいっても、障害される部位により症状の出方や対応の仕方が異なる。もっと学びを深めて対応力をあげ、やさしいアシスト目指したい。

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    2025年04月18日
  • なぜ、認知症の人は家に帰りたがるのか ―脳科学でわかる、ご本人の思いと接し方

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    恩蔵絢子先生の講演を聞いて、認知症のことをわかりやすく語られていたので
    元になった著書を読んでみました。
    海馬が傷つく病気なので、認知症になっても感情は残る、言葉で表現できなくても
    聞いた言葉は認識できているなど。
    脳が傷つく部位から残存している能力などわかりやすく学ぶことができました。
    認知症をプラスに考えられるような読み物。

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    2025年02月17日
  • 脳科学者の母が、認知症になる 記憶を失うと、その人は“その人”でなくなるのか?

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    ネタバレ

    こういう見方もあるのか。感情の動きもまた個性である。それはそう。思い出もなくなってもその人らしさが残っているのは私も感じた。祖母は私が母になった時も祖母らしかったし、どちらのどなたでしょうかといったときも祖母らしかった。

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    2023年08月30日
  • 脳科学者の母が、認知症になる 記憶を失うと、その人は“その人”でなくなるのか?

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    身近な家族が認知症になることは、本人、そして家族も辛いことだと思う。
    認知症のお母様の行動を脳科学者としての立場から分析されていて興味深い本だった。

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    2023年03月18日
  • 脳科学者の母が、認知症になる 記憶を失うと、その人は“その人”でなくなるのか?

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    人とはまことに多面的な生き物で、いろんな特性を持っていますが、現代の学校教育では読み書きそろばんと記憶力ばかりが重要視され、それ以外の特性はちっとも評価されない。算数や漢字が苦手だと、勉強ができないヤツだと決めつけられる。このことが、私は以前から不満でした。でも、これからの世の中、AIが発達すれば、読み書きそろばん・記憶力なんかはAIには全く歯が立たなくなるでしょう。その後、人をはかる物差しはどうなるでしょう?
    この本を読んで、その物差しは、認知症になった方をはかるのと似ているんじゃないかと思いました。失っていく能力を嘆くのではなく、それでも残る人の心の芯に光をあてて、その人を見る。それができ

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    2022年09月20日
  • 脳科学者の母が、認知症になる 記憶を失うと、その人は“その人”でなくなるのか?

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    父方の祖母に最後に会ったのは十歳くらいの頃、病院でのことだった。
    遠くに住んでいたから、祖父を急に亡くしたあと、認知症になった祖母に会ったのはその一度だけだった。私のことを、私の妹の名前でしか呼ばず(年子で名前も似ているので混同したのか、妹のほうを気に入っていたのか)、息子である父の顔も忘れてしまった祖母は、それまでの印象とは違う、子供のように純粋な笑顔を私に向けた。自分の名前を呼ばれないことや、息子である私の父を覚えていないことで、おそらく私はショックを受けたのだろう。そのあとも父は何度も会いに行っていたが、私自身は再び会うことなく祖母は亡くなり、お葬式へも行ったはずだが思い出せない。
    この

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    2022年06月17日
  • 脳科学者の母が、認知症になる 記憶を失うと、その人は“その人”でなくなるのか?

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    前に読んだ本だが文庫化を機に再読。
    認知症のメカニズムと関連した脳科学・認知科学の知識が、実例を、しかも実感を持って書かれているだけによくわかる。ただ、結論部の”感情”についての議論の後半部分はちょっとまとまっていないと感じた。著者が母の現状について、それでも意味があることを納得したくて、唯一大きく残っている「感情」に重きを置きたい、とも読める。行動に付随するものとしての感情と、その人らしい反応としての感情は、同じものなのだろうか。その人ならではの反応は、やはり”性格”のようなもので、反射的に表れる”感情”とは重なるところもあるけれど、重ならないところもあるのでは。

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    2021年12月13日
  • ドーパミン中毒(新潮新書)

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    単なるドーパミン中毒の症例集ではなく、あくまで患者や著者自身の実体験として書かれている点に強く惹かれた。

    誰しもがスマホ中毒と言える現代だからこそ、読む価値がある一冊。

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    2026年08月30日
  • 感情労働の未来 脳はなぜ他者の“見えない心”を推しはかるのか?

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    脳研究などの知見をまとめたライフハック的な本をこの前に読んでいたため、もともとの研究の意図など本来の部分をこちらの本で確認することができ、相互補完的な形で興味深く読めた。言葉は高度な知的作業として最後にうまれるものなので、その前段としての身体性を無視することで歪みが生じているというのは納得することが多い。当初の相手に共感しすぎてしまうことによる感情労働の問題から、SNSを発端とする、身体と言葉を切り分けかえって自己をなく、モノ化してしまうような事象、AIとの共存の仕方など、著者の考えエッセイ的なものも含まれるので、読みやすく、科学者と哲学書の融合のような印象を持った。もう一度読み返して腹に落と

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    2026年08月18日