恩蔵絢子のレビュー一覧
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ネタバレ【「好き」より「欲しい」】
・世界は物が足りない場所から、強い報酬刺激がありすぎる場所へ変わった。ドーパミンは報酬を得た快楽そのものよりも、報酬を求める動機、つまり「好き」より「欲しい」に深く関わる。動画やSNS、ゲームをもう一度見たい・続けたいという衝動も、この仕組みから捉えられる。
【快楽と苦痛のシーソー】
・快楽と苦痛はシーソーのように働き、快楽側へ傾くと、脳はバランスを戻すために同じだけ苦痛側へ揺り戻す。刺激を繰り返すほど快楽を感じにくくなり、反対に苦痛には敏感になる。楽になるために快楽を求めているのに、長期的には退屈や不快感に耐えにくい状態をつくるという逆説が印象に残った。
【不 -
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仕事をしていて一番疲れるのは、「感情労働」かもしれない。そう感じるようになって久しい。
中間管理職、女性ばかりの職場、年上部下… 置かれた環境に影響されるものもあれば、個人と個人の相性によるものもある。とにかく感情というものは全てをコントロールすることはできないし、自分のものも、相手のものも、掴めないことが多い。
だからこそ、冒険をして、心震える体験を重ね、その時感じる感情を丁寧に認めて経験にしていく。そういうことでしか人間(自分自身も)を理解することはできないのだと感じた。
心に残ったのは以下の部分。
・感情の第一の特徴は、初めてのこと、予想外のことが起こった時に一番動く、ということであ -
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身近に認知症の人がいる人のための「心の処方箋」のような本。
認知症が進行していく母を観察する「脳科学者」の視点と、母とともに過ごす「娘」の2つの視点が、淡々と綴られている。
「その人らしさ」とは何か。
著者は「その人らしさ」をかたちづくるのは認知的な要素だけではないことに気づいたという。
身近な人が認知症になったら、とても心穏やかではいられなくなると思うけど、正しい知識を得て、「この人がこういう行動をとるのは、脳のこの部分の、こういう機能がこういう理由で弱くなるからだ」と思えたら、心の平穏を少し取り戻せるかもしれない。
できないことを悲嘆するよりも、ちゃんとそこにある「その人ら -
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知的好奇心が満たされるという点において、今年一番の本と言い切れる内容でした。私のように人の心や感情はどうして生まれたのか、またそれらの能力は人間だけが科学を超えて手に入れたもの?なんて疑問を持っている人は、かなりの部分で仮定を含むものの謎解きがされていますので必読です。
脳の進化の過程とその背景が人口知能AIの発展と密接に関連していることにも驚かされ、AIの見方が変わりました。人の脳とは同じではないですが、かなりの部分でそれを模倣し一部は脳を凌駕している点などAIのこれからの進化を想像する助けとなる内容がてんこ盛りです。
人のココロとAIに興味がある人にはとても面白い本だと思います。
それを1 -
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母がよく認知症に怯えており、なにか認知症について新しい見方ができないかなーと思っていたときにたまたま見つけた1冊。すごく面白かった!
もちろんこんな好事例ばかりではない世界なのだろうけれど、うまくやっているお二人のリアルな体験と思いに触れ、自分が当事者家族になったとて、当事者になったとて、なんとかなりそうな気がしてきた。認知症がひどくなる前に介護施設に入ろうと決めていた将来設計、あらためなければ。
あと認知症に限らず、当事者どうしで話すことの大切さについても、なるほどなと思った。当事者だけの狭いコミュニティをなんとなく避けがちだったが、問題意識や前提知識が共通しているからこそ話せること分かり -
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20260716
めちゃくちゃ面白かった!
感情の取り扱いについてと、感情においての認知の仕方について学べました。
人は間違った判断をするのではない。
「感情が先に働き、その感情を正当化するように思考が組み立てられる」ということ。
人は「事実」を見て判断しているのではなく、「感情が意味づけた世界」を見て判断している。だから、良い判断とは知識を増やすことではなく、自分の感情と思考を一歩引いて観察し、事実・解釈・本質を整理し直す力である
・認知的不協和 p58
酸っぱい葡萄とは、「手に入らない現実」を受け入れる苦しさを減らすために、「本当は欲しかったものの価値を下げて考える」という認知的不 -
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脳が知性を直接記述することには、主体と客体が同一であることに起因するある種の心地悪さが付きまとう。果たして、脳が脳自身のやっていることを客観的に把握できるものだろうか…そのような自己言及の検証に不毛さが伴うことは避けられないだろう。しかし、今の我々にはAIがある。それを脳の鏡像として扱うことの是非は議論を俟たねばならないだろうが、都合の良いことに我々はAIが何をやっているのか理解はできるので(今の所は)、その働きを脳に当てはめて記述することは十分可能だし説得力もあるだろう。本書はそのような思想の下、AIと生物の脳の発達の歴史を紐解き、それぞれが現在のような能力を獲得するに至るまでに経過した飛
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ネタバレ本書を通して、私は「感情との向き合い方」や「人との関係性」について深く考えるきっかけを得ました。特に印象に残ったのは、「感情は初めての時に一番動く」という考え方です。この言葉から、自分が新しいことや冒険を好む理由に気づきました。未知の体験に触れることで感情が大きく動き、それが自分にとっての喜びや充実感につながっているのだと理解できました。
また、人間関係においては、依存と愛の違いについての指摘が強く心に残りました。関係が深くなるにつれて、自分のやりたいことを我慢して相手に合わせてしまったり、自分の時間を持つことに罪悪感を抱いたりすることがあります。しかし、そのような状態は相手のためであるよう -
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知性について、脳機能の生物的発展とAIの発展とを比較しながら記述。
まず生命が生まれ、生き残るためにエネルギーのある方向に向かう能力ができ進化した。この〇×を予測する体内化学物質がドーパミンで、これに引っ張られる。ここに時間の疑念ができて大脳基底核で指示を調整する。
脳内でシミュレーションができるようになってきたのは脊椎動物と思われる。霊長類では、心の理論が生まれている。人間は言語を生むことで、心の理論と泡さて、社会的、時間的な進化を続けることができるようになった。そして今aiの時代を迎えて、能力の制限が取っ払われて、進化する時代になった。超知能がその答えか、あるいはそれもどのようなものである -
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原題は「知性の歴史」であり、知性がどのように進化し、AIの進化とどう関連していくかを統合した本。AIについて考察するのに有意義な視点を得られる。また、脳の進化についてもわかりやすく整理されている。
脳の進化について、これまで以下の5つのブレイクスルーがあり、今6つめのブレイクスルーが起こりつつあるとしている。
ブレイクスルー1:操縦(左右相称動物)
ブレイクスルー2:強化(脊椎動物)
ブレイクスルー3:シミュレーション(哺乳類)
ブレイクスルー4:メンタライジング(霊長類)
ブレイクスルー5:発話(ヒト)
(ブレイクスルー6については具体的な予想は行っていないが、人口超知能である可能性が高い