恩蔵絢子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
20260716
めちゃくちゃ面白かった!
感情の取り扱いについてと、感情においての認知の仕方について学べました。
人は間違った判断をするのではない。
「感情が先に働き、その感情を正当化するように思考が組み立てられる」ということ。
人は「事実」を見て判断しているのではなく、「感情が意味づけた世界」を見て判断している。だから、良い判断とは知識を増やすことではなく、自分の感情と思考を一歩引いて観察し、事実・解釈・本質を整理し直す力である
・認知的不協和 p58
酸っぱい葡萄とは、「手に入らない現実」を受け入れる苦しさを減らすために、「本当は欲しかったものの価値を下げて考える」という認知的不 -
Posted by ブクログ
脳が知性を直接記述することには、主体と客体が同一であることに起因するある種の心地悪さが付きまとう。果たして、脳が脳自身のやっていることを客観的に把握できるものだろうか…そのような自己言及の検証に不毛さが伴うことは避けられないだろう。しかし、今の我々にはAIがある。それを脳の鏡像として扱うことの是非は議論を俟たねばならないだろうが、都合の良いことに我々はAIが何をやっているのか理解はできるので(今の所は)、その働きを脳に当てはめて記述することは十分可能だし説得力もあるだろう。本書はそのような思想の下、AIと生物の脳の発達の歴史を紐解き、それぞれが現在のような能力を獲得するに至るまでに経過した飛
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Posted by ブクログ
ネタバレ本書を通して、私は「感情との向き合い方」や「人との関係性」について深く考えるきっかけを得ました。特に印象に残ったのは、「感情は初めての時に一番動く」という考え方です。この言葉から、自分が新しいことや冒険を好む理由に気づきました。未知の体験に触れることで感情が大きく動き、それが自分にとっての喜びや充実感につながっているのだと理解できました。
また、人間関係においては、依存と愛の違いについての指摘が強く心に残りました。関係が深くなるにつれて、自分のやりたいことを我慢して相手に合わせてしまったり、自分の時間を持つことに罪悪感を抱いたりすることがあります。しかし、そのような状態は相手のためであるよう -
Posted by ブクログ
知性について、脳機能の生物的発展とAIの発展とを比較しながら記述。
まず生命が生まれ、生き残るためにエネルギーのある方向に向かう能力ができ進化した。この〇×を予測する体内化学物質がドーパミンで、これに引っ張られる。ここに時間の疑念ができて大脳基底核で指示を調整する。
脳内でシミュレーションができるようになってきたのは脊椎動物と思われる。霊長類では、心の理論が生まれている。人間は言語を生むことで、心の理論と泡さて、社会的、時間的な進化を続けることができるようになった。そして今aiの時代を迎えて、能力の制限が取っ払われて、進化する時代になった。超知能がその答えか、あるいはそれもどのようなものである -
Posted by ブクログ
原題は「知性の歴史」であり、知性がどのように進化し、AIの進化とどう関連していくかを統合した本。AIについて考察するのに有意義な視点を得られる。また、脳の進化についてもわかりやすく整理されている。
脳の進化について、これまで以下の5つのブレイクスルーがあり、今6つめのブレイクスルーが起こりつつあるとしている。
ブレイクスルー1:操縦(左右相称動物)
ブレイクスルー2:強化(脊椎動物)
ブレイクスルー3:シミュレーション(哺乳類)
ブレイクスルー4:メンタライジング(霊長類)
ブレイクスルー5:発話(ヒト)
(ブレイクスルー6については具体的な予想は行っていないが、人口超知能である可能性が高い -
Posted by ブクログ
新聞の書評で見かけ、自分の仕事がまさに感情労働そのものなものだから、興味を引いて読んでみた。
いやー、面白かったなあ。前半は、著者の専門分野である脳科学の視点から感情労働を分析し、後半はその脳科学をベースにしながら、心理学的視点や社会学的見地から現代のSNSやAI文化も踏まえて考察を試みている。
ChatGPTなどに代表される大規模言語モデルは、言語から言語を生み出しているが、人間は身体の感覚情報から言語が始まっているという。身体性から始まり、それは非言語コミュニケーションへと繋がっていく。それがコミュニケーションの基点であるならば、それこそが人間にできてAIには不可能な領域であり、人間の -
Posted by ブクログ
良書だ、と感じた理由は、脳科学者がちゃんと感情のことを、人間の側に触りながら描いてくれている点。
この人の最初の単著が
『認知症の母が、認知症になる』
だったことを途中で知って納得。
IQだけではなくEQ大事だよね、という一見自己啓発系の啓蒙書のように見える結論がだいじなのではない。
そう読んでしまったとしたら、この本の記述のなかに流れている「人間」が味わえていない、ということじゃないかな。
他人への批判ではない。自分が読書するときにすら、効率的に、読むことをついついしてしまっている、ということへの自己批評のつもり。
噛んで含めるように丁寧な、小刻みなステップの記述こそが、この本の肝、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分と他者を切り離さない方が他者に冷たい、は強烈に納得がいく。見えにくいものを見えやすくするのがいいのか、というのは納得する。デフォルトモードネットワークトサリエンスネットワークに重心を移す。安心できるのはどちらかでいいのかどうかはまた別のことだと思うが。
本体じゃないのだが、利他性のところがすごい。安全基地としての家族だからのケア>安全基地じゃない家族は?。困ったときのための異なる属性や無能力なものを尊重する動き。ハードプロブレムは意識と意味にとどまらず無意識にも生じうる。起こる出来事に対する感情を感じ取る。共に心が震える楽しいものを間に置くと相手の心とつながる。そのために合わせる。ふりをす