小澤身和子のレビュー一覧

  • クイーンズ・ギャンビット(新潮文庫)

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    不遇の少女が、チェスと出会い、男性優位のチェス界で対戦相手を続々と凪倒し、ソ連のチャンピオンと死闘の末に勝利する娯楽大作だ。いや、むちゃくちゃ面白かった。

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    2021年10月25日
  • クイーンズ・ギャンビット(新潮文庫)

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    盤上で繰り広げられる凄まじい心理戦。息が詰まるくらいのチェスの描写には最高に惹きつけられる。男性が圧倒的に多い世界で、問題を抱えながらも勝ち上がっていく姿もカッコいい。原作から37年越しの邦訳だが、とても面白かったのでよくぞ邦訳してくれたと感謝しかない。

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    2021年08月15日
  • クイーンズ・ギャンビット(新潮文庫)

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    ネタバレ

    孤児院でチェスを身につけ、チェスで台頭していくところが印象的。彼女は清廉ではない。能力と勉強熱心な姿勢のみで突き進む姿がたくましい。さまざまなこともただ体験する、というだけのクールさ、アルコールや薬物に頼る姿にもリアルさがある。ラストの戦いの前、孤独に押しつぶされそうになったところで救いの手が差し伸べられる、しかし自分だけの力で勝ち切るのは見事だった。表紙にもなっているアニャテイラージョイの強い眼差しはベスそのものだと思った。

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    2025年10月05日
  • ナルニア国物語2 カスピアン王子と魔法の角笛(新潮文庫)

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    子どもの頃以来の再読。ああ、ルーシーが、エドマンドが、ピーターがスーザンが、あの頃のまま生きて動いている!
    大人になりあらためて読むと、ナルニアのさまざまな民や、美しくも不思議な情景の描写が、鮮やかで巧みでため息をつきたくなる。この前に「ライオンと魔女」も読んだけれど、こちらの方が上記の意味で好きだと思った。
    そして、ところどころに現れる作者の戦争への視線。ルーシーにしかアスランの姿が見えず進むべき道を間違えるところ、またルーシーの言葉が印象に残った。

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    2025年09月29日
  • ナルニア国物語7 さいごの戦い(新潮文庫)

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    アスランが? そんなこと言うの?

    アスランが言うなら 間違いない

    私の前にいるのは? 本当のアスラン?

    あいつが言うなら 間違いない

    何を信じるのか 何を疑うのか
    まずは自分を信じてみよう
    目の前の人にすべての事を任せないほうが良さそうだ

    それにしてもアスランの世界はまだまだ奥がありそうでワクワクする

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    2025年08月28日
  • ナルニア国物語7 さいごの戦い(新潮文庫)

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    シリーズ最終巻!

    大好きな『馬と少年』を含めナルニア国シリーズは岩波版を繰り返し読んでいたが、最終巻だけは全然好きになれずたぶん1回しか読んでいない。何度も出てくるロバとサルの名前(瀬田訳ではトマドイとヨコシマ)に気が滅入ってしまったのと、ハッピーエンドのように描かれている物語の結末に当時の私は納得できなかったためである。この新潮版小澤訳で久しぶりに物語に触れて幼少期とはまた違った気持ちを抱いた。

    想像していたより息苦しくない。上記でも触れたが、ロバとサルの名前の効果が個人的に大きいと思った。他翻訳版はどうなってるのだろうか。読み進めるしんどさが減ったので物語の内容に集中できてさらに楽しめ

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    2025年08月18日
  • ナルニア国物語7 さいごの戦い(新潮文庫)

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    偽のアスラン出現によって惑わされる動物たち。なんだか現実世界にも似たような出来事があるような…。ナルニア国さいごの王ティリアンは強い祈りのすえ、ユースティスやジルをナルニアに呼び込む。滅びの危機に晒されたナルニア国はどうなるのか。アスランがナルニア国を戸締りするシーン、最後、今までのメンバーが総結集するシーンは懐かしみを感じる。
    が、予想通りというか、ちょっと悲しみもある。
    色々な作品に影響を与えたよきファンタジーでした。
    願わくは、ナルニア国物語をハリポタより先に、守り人シリーズより先に読んでいたかった。

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    2025年08月15日
  • ナルニア国物語3 夜明けのぼうけん号の航海(新潮文庫)

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    2巻から現実では1年後、ナルニア国では3年後の物語。何年経ったかは比例していないのね(2巻では1年で100年以上経っている)。
    いとこの家に預けられた下の2人といとこは絵画に吸い込まれナルニア国へ。海に放り出された三人を救ったのは航海中のカスピアン王子だった。再会した一行は不思議な島々を巡りながら世界の果てに向かう。上の二人がいない寂しさなんて感じさせないくらい、登場人物たちが活躍していた。
    リーピチープ…。

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    2025年08月15日
  • ベル・ジャー

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    ネタバレ

    優秀な奨学生エスター・グリーンウッドは雑誌社のインターンに選ばれ、マンハッタンにやってきた。しかし社会の厳しさや不条理に触れ、純潔に見えたボーイフレンドは実はそうではなくてモヤつき、ライティングコースにも選ばれなくて将来の設計図がぐらつき、自殺を図って精神病院に入れられる。後半は精神病患者の目から見た周囲の人々や病院の様子が、『赤い花』とかそういう作品と重なった。優秀な女子学生の挫折と、死にたくても死にきれない気だるさと、将来への不安と絶望感を感じた。
    訳者あとがきに、この作品の舞台である1953年アメリカは、ソ連のスパイとされた民間人が電気椅子で処刑されることがセンセーショナルに報じられた時

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    2025年07月28日
  • ベル・ジャー

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    ネタバレ

    1960年代に書かれ、すでに一度邦訳されているアメリカの小説。昨年(2024年)、この新訳が出版され話題になっていた。
    1950〜60年頃のアメリカ文学には、時代を超えて読まれてきた有名な作品も多いが、個人的には少し苦手意識がある。それは、社会に適応しきれない若者の肥大した自己意識を、どこまでも一人称の自分語りで書き連ねていくようなタイプ。この小説もまさにそんな作品だった。文中(原文)に出てくる「I am, I am, I am...」という象徴的な一節は、この訳書を第一弾とする海外文学シリーズのシリーズ名にもなっている。

    社会の入り口に立って精神のバランスを崩してしまった女子大学生が主人公

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    2025年07月24日
  • ナルニア国物語6 魔術師のおい(新潮文庫)

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    ナルニアの始まりの時の物語
    6巻にして創成神話!
    連作で1~ずっと出てから0が出たシリーズと似てる?
    謎解きしてるみたい
    「それはね、こんな理由が有ったのさ」てな感じ
    わくわくしながら読んだの、楽しかった ♡♡

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    2025年07月11日
  • ナルニア国物語7 さいごの戦い(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ナルニア国とは、の位置付けがその崩壊から明示されていくのが爽快だった
    リーピチープとタムナスさんは胸熱すぎる
    が、そうか列車事故か…
    現実と思う世界も、ほんとうの世界の影にすぎず
    現実での死によってほんとうの世界での幸せな日々が始まり以後永久に続いていくと

    アスランとしてはナルニアの崩壊は織り込み済みだったのかな
    シフトが暴走しはじめる前に現れることだってできただろうに
    ルーシーたちイギリス組の受皿としての役割もあった?
    そもそもがポールたちが入り込んでしまった時に作った世界だしな
    良き生き物が育まれる土壌を作り、ほんとうの世界へ誘い栄えさせるのが役割なんだろうか

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    2025年07月04日
  • ベル・ジャー

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    一節ごと「この感覚はなんだ?」そう思いながら読み進めた。中盤になり何かがぼんやりと輪郭を表してきた。
    普通ってなんだとか、むしろこれが異常と思われることがおかしいのか?、何かに引き込まれていくかのようだった。
    ベルジャーというタイトルも何か調べず読み進めたが、成る程それねと知った。

    読み終えてからこの本の書かれた時代背景を知った。
    理解することは難しい、そんな内容だったけど私まで巻き込まれているかのような不思議な感覚だけがザワザワを残した。

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    2025年06月26日
  • ナルニア国物語5 馬と少年(新潮文庫)

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    ナルニアの物語としては
    第1巻に続く時間の物語
    ナルニアの世界で生まれ暮らす
    シャスタとアラヴィス、ブリーとフイン
    が今回の主人公

    あの時にそんなことがあったの??とややびっくり
    彼らは、子供の時をたっぷり堪能したかな

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    2025年06月17日
  • ナルニア国物語5 馬と少年(新潮文庫)

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    ナルニア国シリーズ5巻目。
    今までの作品は現代世界から子供たちが呼ばれてナルニア国で冒険をする話でしたが、本作は周辺国で起きた出来事のお話。1巻のペベンシー4兄弟がナルニア国の王として出てくるのが嬉しい。

    幼少期にシリーズを何度も読み返していた時、私はこの馬と少年が1番好きだった。アラビアンナイトのような異国の刺激的な香りがする。
    スーザンがラバダシ王子のことを最初は結構好いていたという点が自分の記憶と違っていた(ずっと一方的に好かれているイメージだった)ので、他社の翻訳版や原文を確認したくなった。

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    2025年06月07日
  • ナルニア国物語4 銀のいすと地底の国(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ここまでで一番好きな話だった
    ドロナゲキ良いわぁ
    見渡す限りの罠には全てハマりながらも着実に進められる冒険
    いつもいるネガティヴ要因がドロナゲキだけど、ネガティヴなことしか言わない割に前向きでイラッとはこない

    最後のカスピアンとイギリスの交錯もワクワクしてとても良かった

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    2025年05月30日
  • ナルニア国物語4 銀のいすと地底の国(新潮文庫)

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    今回はユースティス(ルーシーのいとこ)と同級生のジルがナルニアへ

    第4巻の舞台は地底の国
    沢山の種族がまた一杯出演し
    恐い場面も多かったけれど冒険した気分
    残念な場面もあったけどそれが成長の元になった気もする

    さて次は??

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    2025年05月06日
  • ナルニア国物語3 夜明けのぼうけん号の航海(新潮文庫)

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    ナルニアの世界の 海 !
    大きな? 船
    荒くれ者?の 船乗りたち
    不思議な島、そして魔法

    エドマンドにルーシーの兄妹
    いとこのユースティスは
    ちょっぴり○○なやつ

    終盤ちょっと駆け足かな?と思うけど
    船に酔いやすい私は
    イスに座ってじっくり楽しみました

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    2025年04月12日
  • ナルニア国物語2 カスピアン王子と魔法の角笛(新潮文庫)

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    四人きょうだいは再びナルニアに呼び戻される
    見馴れないナルニアに
    いつなのか?どんな状況なのか?昔の仲間は?
    不思議な世界の、知っているような知らないような新しい何かが起きるのだきっと

    ピーターの最後の言葉は いったい??

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    2025年03月17日
  • ナルニア国物語1 ライオンと魔女(新潮文庫)

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    映画の予告編を見た記憶はあるのに本編を見た記憶はない なぜ??

    新訳ということでもあり読んでみる

    ナルニア国へ行ってしまった兄弟たち
    そこで何年も過ごしたのに戻った現実はほぼ元の時間

    竜宮城に行って何年も?楽しく過ごした浦島太郎が戻った現実は何十年もたってしまった時間
    この設定の違いはなぜ?

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    2025年03月17日