小澤身和子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
言葉が詩的で綺麗で、特にスキー場の表現がお気に入り。表現があまりにもリアルで、何度か手に力が入らないくらい怖くなる時があった。
序盤NYの部分は、友達の容姿、お洋服の質感からレストランのテーブルに置かれたネームカード、身に纏っている香水の匂いまで、とても綺麗に描写されていて読んでいて凄く好きだった。
NYでの熱い湯船についての話も、自分が言語化できなかった感覚が綺麗に言語化されていて、読んでいてsatisfyingだった、嬉しかった。
figtreeの部分も、she explains so well like 読むのが苦しかったくらい。訳者のあとがきでの言及も良かった。
白人主義、精神病外国人 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2021年に発売された本書であるが、年をまたいで読み始めることに。あっという間に読み終えてしまった。読み始めから「面白い作品に出合えたかも…」という期待を持たせたが、その予感は的中した。私個人としてはかなりハマって読めた。主人公のベスが非常に魅力的に映る(表紙のドラマ版の役者さんの印象もあるかもしれないが)。
単にチェスで無双しまくるかと思いきや、年齢が上がってくるにつけ、神童も人間関係やお酒におぼれて挫折を味わったりするさまを淡々とテンポよく描いていく。「淡々と」と書くとどうしても「あっさり」として物語に浸れないのかというとそうではなく、どうしてそうなるのかベスの心のうちがしっかりと描いて -
Posted by ブクログ
シルヴィア・プラスの『ベル・ジャー』を1950年代アメリカと現代日本の女性を取り巻く社会状況の比較という観点から読むと、この作品は単なる歴史的な女性差別の記録ではなく、現代日本社会に対してもなお有効な批評性を持つ作品であることがわかる。
1950年代アメリカにおいては、「女性は結婚し、妻や母として生きるべきである」という規範が比較的露骨な形で存在していた。主人公エスター・グリーンウッドは高い知性と才能を持ちながらも、作家として生きる可能性と、社会から期待される伝統的な女性役割との間で葛藤する。その苦しみは、女性が社会的に許容される生き方の狭さによって生み出されたものとして理解できる。
一方