レイモンドチャンドラーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
村上春樹が準古典と位置付ける小説である。レイモンド・チャンドラーは推理小説のハードボイルドという分野を代表しているらしい。一方、本格ミステリーではアガサ・クリスティ、エラリー・クイーンが有名である。本格ミスとの違いは簡潔に言葉で表現すると「現実の犯罪捜査に近いかどうか」となる。近いのがハードボイルド小説で(wiki調べ)確かにアガサやエラリーってじゃんじゃん死人がでて、なぜかしら急に手ごろな証拠があらわれるってと・・・現実とのギャップが激しようなきがする。
日本のハードボイルド作家で有名な方は大沢在昌・北方謙三が二大巨塔かな。なにぶん推理小説ってあまり趣味じゃないんで読みこんでいません、『ロ -
Posted by ブクログ
ネタバレ主な舞台はハリウッドなのだけど、この作品からは土地の愛を感じなかった。それは作者であるチャンドラーが、あるいは主人公であるマーロウが、その両方かがハリウッドを好きではない(むしろ嫌いに思える)からなのだろうが、それがこの作品全体の雰囲気を決定させているように思える。
読んでいて、マーロウがとても居心地が悪そうに感じ、持ち前の「タフさ」もここでは虚勢に思え、やはりこういった類の人間は慣れ親しんだ土地である種の「井の中の蛙」的に、伸び伸びと日々を送るほうが性に合っているのではないか。
この作品はどうも堅苦しく(小難しいとか格式ばっているとか、そういう意味ではなく)、迷いを感じた。しかしだからと