レイモンドチャンドラーのレビュー一覧

  • ロング・グッドバイ

    Posted by ブクログ

    村上春樹が準古典と位置付ける小説である。レイモンド・チャンドラーは推理小説のハードボイルドという分野を代表しているらしい。一方、本格ミステリーではアガサ・クリスティ、エラリー・クイーンが有名である。本格ミスとの違いは簡潔に言葉で表現すると「現実の犯罪捜査に近いかどうか」となる。近いのがハードボイルド小説で(wiki調べ)確かにアガサやエラリーってじゃんじゃん死人がでて、なぜかしら急に手ごろな証拠があらわれるってと・・・現実とのギャップが激しようなきがする。

    日本のハードボイルド作家で有名な方は大沢在昌・北方謙三が二大巨塔かな。なにぶん推理小説ってあまり趣味じゃないんで読みこんでいません、『ロ

    0
    2025年11月20日
  • さらば愛しき女よ

    Posted by ブクログ

    時間がかかったけど何とか読めた。粗くざらついた文体にユーモアのある比喩がキラキラ散りばめられている。日本文学では得られない独特な雰囲気がありアメリカの風を感じたような読書体験だった。朴訥としていて哀れな大鹿マロイが気に入った。

    0
    2016年01月21日
  • リトル・シスター

    Posted by ブクログ

    いかにもなハードボイルド小説。
    雰囲気、文体を楽しむ。表現が回りくどいなんて言うだけ野暮だ。

    ---

    memo:

    p58
    電話に出た彼の声はいささかいらだっていた。とても忙しく、今は診察の途中なのだと彼は言った。忙しく診察中でない医師に、私はいまだ出会ったことがない。

    p139
    カリフォルニア、百貨店のような州だ。大抵のものは揃っているが、最良のものはない。

    p315
    セックスの問題を忘れようじゃないか。

    p319
    ハリウッド抜きにすれば、ロサンジェルスなんてただの通信販売みたいな都市じゃないか。

    0
    2020年08月09日
  • プレイバック

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    チャンドラーの遺作にしてマーロウ最後の作品。事件が終わった後にパリの女からプロポーズされるのが、プレイバックというより蛇足かも(笑)

    0
    2014年02月27日
  • さよなら、愛しい人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『ロング・グッドバイ』に続いて、村上春樹訳の私立探偵フィリップ・マーロウシリーズ。
    原作はこちらのほうが前の作品のようで。

    『ロング・グッドバイ』に比べると少々物足りなかったけど、こちらのほうが物語の展開がわかりやすくて読みやすかった。

    --

    まったく洗濯桶みたいにキュートな女だ。
    (P47)

    0
    2020年08月09日
  • ロング・グッドバイ

    Posted by ブクログ

    長い割に、『さよなら、愛しい人』よりテンポよく読めた。

    ただ、村上春樹の訳者あとがきが冗長すぎる。
    50ページもあとがきに割くってどうなんでしょう。
    読後感…大事だよね。こういう作品の場合は特に。

    2作読み終えて、それほどマーロウに興味を持てない自分がいる。
    やっぱり男性人気が高いキャラなのだろうか、と。
    個人的にもっと渋イイおじさんを期待してました。
    終盤のご都合主義なロマンスには苦笑。
    どうせなら男の友情一本でいってほしかった。

    とはいえ、タイトルの意味を考えながら行き着くラストは楽しめたので、まぁいいかな。

    0
    2023年08月02日
  • さらば愛しき女よ

    Posted by ブクログ

    翻訳が読みにくいと思うこともあり、一気に読まないといろんな登場人物の相関性がわからなくなることも。。。でも、とてもきれいな文章だと思いました。大鹿マロイ、グレイル婦人、グレイル氏、それぞれ形の違う愛があり、客観的、冷静に物事を見極めつつも、情のあるマーロウは多くの人が言うように、やっぱりかっこいい。
    さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2))
    レイモンド・チャンドラー
    本を登録ナイス! - コメント(0) - 18:06

    コメントする

    0
    2014年05月18日
  • リトル・シスター

    Posted by ブクログ

    「ロング・グッドバイ」よりもシニカルな会話が多く、全体的に鬱々としていて、血が流れすぎている印象。あとマーロウさんが疲れている。事件に関与する人物が沢山いて話が入り組んでいるため、なるべく途中で中断せずに一気に読んだ方が良いと思う。

    0
    2014年10月19日
  • リトル・シスター

    Posted by ブクログ

    ストーリーどうこうよりも、このオーファメイ・クエストというキャラがいい感じ。

    マーロウのセリフまわしは、誰がどう訳してもやっぱり洒脱なんだな。

    0
    2012年10月01日
  • リトル・シスター

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主な舞台はハリウッドなのだけど、この作品からは土地の愛を感じなかった。それは作者であるチャンドラーが、あるいは主人公であるマーロウが、その両方かがハリウッドを好きではない(むしろ嫌いに思える)からなのだろうが、それがこの作品全体の雰囲気を決定させているように思える。

    読んでいて、マーロウがとても居心地が悪そうに感じ、持ち前の「タフさ」もここでは虚勢に思え、やはりこういった類の人間は慣れ親しんだ土地である種の「井の中の蛙」的に、伸び伸びと日々を送るほうが性に合っているのではないか。

    この作品はどうも堅苦しく(小難しいとか格式ばっているとか、そういう意味ではなく)、迷いを感じた。しかしだからと

    0
    2012年09月30日
  • 高い窓

    Posted by ブクログ

    皮肉と諧謔の応酬の激しいこと激しいこと。途中でついていけなくなって、言葉通り受け取っていいのかわからなくなることも。でもその位振り回されるくらいが掛け合いのノリを楽しめて自分にはちょうど良かった。

    0
    2012年06月03日
  • プレイバック

    Posted by ブクログ

    相変わらずマーロウはダンディですが、
    ほかの作品よりも疲れていて孤独で自棄になっているような気がします。

    ストーリーの核になる事件も、
    気の毒な人たちが引き起こした気の毒な事件で、
    その下らないかんじが、いっそうくたびれさせているみたい。

    「しつかりしていなかつたら、生きていられない。
    やさしくなれなかつたら、生きている資格がない」

    マーロウにだって、
    幸福になる権利はあるとおもうので、
    この終わり方、わたしは好感がもてます。

    0
    2014年05月14日
  • プレイバック

    Posted by ブクログ

    女の尾行を依頼されたマーロウはロサンゼルス駅に着いた列車の中にその女ベティー・メイフィールドをみつける。ベティーがミッチェルと話している。彼女が彼のことを嫌がっていることは見ただけですぐに分かる。ベティーはミッチェルに恐喝されているのだ。

    この作品はチャンドラーの遺作。マーロウがベティーに感情的になっている部分が多くて面白かった。

    0
    2011年08月16日
  • さらば愛しき女よ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    探偵フィリップマーロウが良い味を出していて、ウィットの効いたセリフが読み進めて飽きさせない。ストーリーや展開はテンポがあり読みやすい。ミステリーの中に人情や人間味が溢れる作品。

    0
    2011年07月30日
  • 湖中の女

    Posted by ブクログ

    トリックはわりと早く見える話ですが、かえってチャンドラーの小説の中では筋がはっきりして読みやすい気がしました。この人の小説の最大の魅力はいつも謎解きよりも文章にあると思っているけど。「男に輪をくぐらせることのできる女」っていう言い回しがすごいなー。

    0
    2013年01月04日
  • プレイバック

    Posted by ブクログ

    フィリップ・マーロウシリーズの中では一番好きな作品です。
     
    あの有名な「強くないと、生きていられない。優しくなかったら、生きている資格がない。」(ただ、清水俊二さんは「しっかりしていないと…」と訳しておられますが)という言葉は、私の目指す生き方そのものとなりました。

    男臭い世界かもしれませんが、男性だけではなく是非女性の皆さんにも呼んでいただきたい一冊です。

    0
    2009年10月04日
  • さらば愛しき女よ

    Posted by ブクログ

    2009/4/28ジュンク堂似て購入
    2009/

    26夜

    レイモンド・チャンドラー万歳!!

    0
    2010年09月09日
  • プレイバック

    Posted by ブクログ

    カサブランカのハンフリー・ボガードを彷彿とさせる主人公。
    一時期このシリーズにはまって全シリーズ読みました。
    こういう男、恋するにはいいけど、一緒に生活はできないよね…

    2008.11.30 シエナのNさんに譲渡

    0
    2009年10月04日
  • 高い窓

    Posted by ブクログ

    気分が乗らなかった。集中しないとこのかっこよさは味わえない。違うときに読み返したい。
    マールかわゆす。

    0
    2009年10月04日
  • プレイバック

    Posted by ブクログ

    『強くなければ生きて行けない。やさしくなければ生きる資格がない』
    様々なところで取り上げられる、マーロウの最も有名なセリフを肌で感じることに出来る本作(この本の中での訳は前述のものとは少し違うけど)。
    長編というよりも中編に位置するくらいの作品で、七つの長編の中でも異質であることは疑いようもない。マーロウはセックスしちゃいかんだろ。ただし、一番人間臭いマーロウと会える作品でもあることを付け加えておく。

    0
    2009年10月04日