レイモンドチャンドラーのレビュー一覧

  • プレイバック
    チャンドラーの遺作にしてマーロウ最後の作品。事件が終わった後にパリの女からプロポーズされるのが、プレイバックというより蛇足かも(笑)
  • さよなら、愛しい人
    『ロング・グッドバイ』に続いて、村上春樹訳の私立探偵フィリップ・マーロウシリーズ。
    原作はこちらのほうが前の作品のようで。

    『ロング・グッドバイ』に比べると少々物足りなかったけど、こちらのほうが物語の展開がわかりやすくて読みやすかった。

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    まったく洗濯桶みたいにキュートな女だ。
    (P47)
  • ロング・グッドバイ
    長い割に、『さよなら、愛しい人』よりテンポよく読めた。

    ただ、村上春樹の訳者あとがきが冗長すぎる。
    50ページもあとがきに割くってどうなんでしょう。
    読後感…大事だよね。こういう作品の場合は特に。

    2作読み終えて、それほどマーロウに興味を持てない自分がいる。
    やっぱり男性人気が高いキャラなのだろ...続きを読む
  • リトル・シスター
     解説で春樹が書いているとおり、話のつじつまが合わなかったり、分かりづらかったりするけれど、マーロウ節はいつものとおり。皮肉とか、人をちゃかしたおしゃべりは読んでいて楽しい。(笑 性格悪い人みたい…)
     でも、おはなしはなんとなく地味なかんじだったかな?
  • さらば愛しき女よ
    翻訳が読みにくいと思うこともあり、一気に読まないといろんな登場人物の相関性がわからなくなることも。。。でも、とてもきれいな文章だと思いました。大鹿マロイ、グレイル婦人、グレイル氏、それぞれ形の違う愛があり、客観的、冷静に物事を見極めつつも、情のあるマーロウは多くの人が言うように、やっぱりかっこいい。...続きを読む
  • リトル・シスター
    「ロング・グッドバイ」よりもシニカルな会話が多く、全体的に鬱々としていて、血が流れすぎている印象。あとマーロウさんが疲れている。事件に関与する人物が沢山いて話が入り組んでいるため、なるべく途中で中断せずに一気に読んだ方が良いと思う。
  • リトル・シスター
    ストーリーどうこうよりも、このオーファメイ・クエストというキャラがいい感じ。

    マーロウのセリフまわしは、誰がどう訳してもやっぱり洒脱なんだな。
  • リトル・シスター
    主な舞台はハリウッドなのだけど、この作品からは土地の愛を感じなかった。それは作者であるチャンドラーが、あるいは主人公であるマーロウが、その両方かがハリウッドを好きではない(むしろ嫌いに思える)からなのだろうが、それがこの作品全体の雰囲気を決定させているように思える。

    読んでいて、マーロウがとても居...続きを読む
  • 高い窓
    皮肉と諧謔の応酬の激しいこと激しいこと。途中でついていけなくなって、言葉通り受け取っていいのかわからなくなることも。でもその位振り回されるくらいが掛け合いのノリを楽しめて自分にはちょうど良かった。
  • プレイバック
    相変わらずマーロウはダンディですが、
    ほかの作品よりも疲れていて孤独で自棄になっているような気がします。

    ストーリーの核になる事件も、
    気の毒な人たちが引き起こした気の毒な事件で、
    その下らないかんじが、いっそうくたびれさせているみたい。

    「しつかりしていなかつたら、生きていられない。...続きを読む
  • プレイバック
    女の尾行を依頼されたマーロウはロサンゼルス駅に着いた列車の中にその女ベティー・メイフィールドをみつける。ベティーがミッチェルと話している。彼女が彼のことを嫌がっていることは見ただけですぐに分かる。ベティーはミッチェルに恐喝されているのだ。

    この作品はチャンドラーの遺作。マーロウがベティーに感情的に...続きを読む
  • さらば愛しき女よ
    探偵フィリップマーロウが良い味を出していて、ウィットの効いたセリフが読み進めて飽きさせない。ストーリーや展開はテンポがあり読みやすい。ミステリーの中に人情や人間味が溢れる作品。
  • 湖中の女
    トリックはわりと早く見える話ですが、かえってチャンドラーの小説の中では筋がはっきりして読みやすい気がしました。この人の小説の最大の魅力はいつも謎解きよりも文章にあると思っているけど。「男に輪をくぐらせることのできる女」っていう言い回しがすごいなー。
  • プレイバック
    フィリップ・マーロウシリーズの中では一番好きな作品です。
     
    あの有名な「強くないと、生きていられない。優しくなかったら、生きている資格がない。」(ただ、清水俊二さんは「しっかりしていないと…」と訳しておられますが)という言葉は、私の目指す生き方そのものとなりました。

    男臭い世界かもしれませんが、...続きを読む
  • さらば愛しき女よ
    あまりに有名なチャンドラーの作品。
    今まで一度もフィリップ・マーロウを読んだことがなかったことに気づいて古本屋で購入してみました。

    読んでいて物価の違いに驚きます。書かれた時代がしのばれるなあ… あまりに有名な作品なので気負って読んだ感があるのでそれでちょっと評価が低くなりました。

    それに...続きを読む
  • さらば愛しき女よ
    2009/4/28ジュンク堂似て購入
    2009/

    26夜

    レイモンド・チャンドラー万歳!!
  • プレイバック
    カサブランカのハンフリー・ボガードを彷彿とさせる主人公。
    一時期このシリーズにはまって全シリーズ読みました。
    こういう男、恋するにはいいけど、一緒に生活はできないよね…

    2008.11.30 シエナのNさんに譲渡
  • 高い窓
    気分が乗らなかった。集中しないとこのかっこよさは味わえない。違うときに読み返したい。
    マールかわゆす。
  • プレイバック
    理由も知らされずに一人の女の尾行を依頼されたマーロウを待っていたのはひとつの死だった。

    チャンドラーの遺作。
    今読むとリリカルすぎに思えるチャンドラーだけど、これは妙な暗さが前面に出てきてる。悲惨さとかはないのだけれど、なんとなく厭世的な感じがするんだよなぁ。
    マーロウもストイックさが減ってるし。...続きを読む
  • プレイバック
    『強くなければ生きて行けない。やさしくなければ生きる資格がない』
    様々なところで取り上げられる、マーロウの最も有名なセリフを肌で感じることに出来る本作(この本の中での訳は前述のものとは少し違うけど)。
    長編というよりも中編に位置するくらいの作品で、七つの長編の中でも異質であることは疑いようもない。マ...続きを読む