道満晴明のレビュー一覧
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ネタバレ短編漫画集でありながら
その完成度の高さから
サブカル好きの間で密かに話題となった(赤)版に続く第2弾。
いやぁ~、これ大好きなのですよ(笑)
ニッケルオデオン(昔アメリカで流行った庶民的な小さな映画館)のタイトルどおり、
SF、ホラー、恋愛、ナンセンス、寓話、ファンタジーものなど、
キレ味鋭い8P読み切りショートが13編収録されています。
僕が印象に残ったのは、
人生をやり直すために何度も飛び降りる少女。
薄れゆく意識の中、彼女が見つけた真実とは…
『コロンバインで給食を』
流れ星に祈った願い事が叶うとき、
少女たちの世界は淫靡で酒臭い宴会と化す…(笑)
『飲酒番長』
愛する男 -
Posted by ブクログ
ネタバレ奇妙な人々――被虐、加虐、露出狂といった性癖持ちであったり、クトゥルフ神話と『イカ娘』の漫画を混ぜたようなイカ人間だったり、果ては“地球上の全ての生物から嫌われる”という特性持ちだったり…いわばひとつずつ何かしらの業を背負った11人の少年少女、通称「オッドマン」たちと、彼らの中のひとりへ恋したゆえに、その輪へ入っていこうとするひとりの少女の話。
露悪的なほど下品で頭の悪いギャグが続くのに、デザインはいつもながらスタイリッシュ(今回は表紙まで格好良い)。また、情報量が凄まじい漫画だけれど、パロディや引用の弾幕の陰で、ふと熱い台詞が出るのは憎い(episode 006のゴディバの啖呵には痺れた。 -
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不条理と言うよりも、登場人物ほぼ全員の頭のねじが吹っ飛んでおり
ついでに下ネタ回路が熱暴走を起こしているので、描かれているのは
さながらピンク色のゴッサムシティで繰り広げられる笑いの攻防。
1巻は割と多様なキャラが出てきて、全話ピンク色ながら多様性があり
2巻は、1巻のキャラが卒業してほぼ不在。という珍しい事態により
人間かどうかが怪しい呪田四姉や、スケバンのリーダーそして
猥談・BL特化のおちけん部員達を中心とした話が多く、各キャラ毎に見ごたえがある。
1巻と2巻で多少雰囲気が違うんだけど、これがまた味である。
成年誌のパロディネタもそこそこあり、それにより
・・・いや、よらずとも伏字が -
Posted by ブクログ
「『下ネタ』虎の巻」
「下ネタ」の応用力の高さに、笑いを通り越して感心してしまう作品。きっと作者の目には、政治も経済も宗教も、世の中のあらゆる事象が「下ネタ」として映っているのでしょう。「女子高生の日常」を世界観に繰り出される4コマギャグ(全て「下ネタ」)は単行本1冊につき、怒涛の約300題。2巻では「あずまんが大王」のキャラクターも参戦。同じ「女子高生の日常」を世界観としながら、対極に位置する作品同士のコラボレーションは必見です。内容に反して絵柄は淡白で、際どい描写もデフォルメされており、時に不謹慎と思えるネタですら、不思議と許せてしまう独特の魅力があります。飲み会の前に読んでいけば、色々 -
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九井諒子さんと道満晴明さんのショートショートは本当に心が潤いというか幸せになるというか、たった8pそこらの漫画なのに喜びと発見が詰まっている。厚い本ではないけれど、満足感が高い一冊。
Scene 1 「Grimm DEAD」 おとぎの国の空腹
Scene 2 「迷子のチーコ」 すぐに迷子になる彼女
Scene 3 「リノベート・アトランダム」星の開拓
Scene 4 「食餌の衝動」
Scene 5 「魅惑のヴンダーカンマー」森の魔女
Scene 6 「とある家族の飲尿法」死にそうな爺さん
Scene 7 「不死体コンストレイント」
Scene 8 「かいばみ幽霊」腐れた幽霊
Scene 9 -
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『ニッケルオデオン三部作完結』
あれ?薄い?ああIKKI休刊だからか。
と、手に取った時に思ったのですが確認すると前二作(赤・緑)とほぼ同じ頁数。
むしろ一番ページ数が多かったです。
内容は赤・緑と同じ空気の短編漫画が13編収められています。
短編漫画のページ数としては1話あたり約8ページ(8ページ+1ページのおまけ)と少なめで、
絵も描き込みが多いというわけではないのですが、何故か情報密度が少ないと感じない短編漫画でした。
あっけなかったり、しみじみしたり、すこし悲しかったり、シュールだったり、ほのぼのしたりと全編楽しませてくれます。
ニッケルオデオンを初めて読む方は、
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