武村勇治のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
漫画家になりたい主人公がまず弁護士になって、アナログ漫画家のアシスタントに採用される。
マンガに書ける情熱だけは人一倍なので、その熱意を買われたわけだが、画は下手。
そんな主人公が、大好きなマンガたちを守るために、弁護士として手腕を振るう構造。
違法アップロードサイトと、近隣住民の騒音+部屋の又貸しみたいな感じの問題。
弁護士が立ち回る話ではあるが、殺人事件系だったり、日常の謎系の系譜ではない。
芸能界にも、俳優になりたくて弁護士になった人が居たなぁ。
弁護士って言うのは、やりたい職業になるまでに腰掛け感覚でなるのに適した職業だったんだな・・・。
昔のマンガの書き方の本など -
Posted by ブクログ
見事に、私の心臓をブチ貫いてくれた、イイ青年漫画
銃口がギラリと光る重厚な漫画、文句なしで殿堂入りである
精悍さの中にどこか爽快感すらも感じさせてくれる武村先生の絵柄も凄まじいが、やはり、〔射殺許可法〕と言う斬新な設定を活かし、なおかつ、振り回されていない、板倉先生の練ったストーリーが、私の中の殿堂入りになった理由だ
お笑い芸人は、コントで一般人を笑わせてこそですが、それでも、板倉俊之さんや劇団ひとりさん、又吉直樹さんのように文芸の分野で才能を発揮する方は、素直に凄いなぁ、と思う。尊敬っつーより、憧れに近い念も抱ける
ホント、板倉先生の、このダークだけど皮肉な救済感もある話を、ここまで見事に魅 -
Posted by ブクログ
人知れずこの世の悪を討つ殺し針が圧倒的カタルシスを生む。現代に甦るコミック・ノワールの決定版。
ひょんな事から襲われた若侍を保護する梅安。
しかし、その若侍は記憶を失っていた。
時を同じくして舞い込む大身旗本の《仕掛け》(暗殺)の依頼だったが、標的である旗本の家紋と若侍の羽織の定紋はなんと同じ物だった……。
旗本のお家騒動と盟友・小杉を匿う梅安への刺客、そして依頼主の想いが交錯し、運命の奔流となり梅安に迫る。
盟友・小杉十五郎を、仕掛けの世界から足を洗わせるべく梅安達が奮闘する「さみだれ梅安」(前中後編)、そして記憶喪失の侍を巡るシリーズ初の長編「梅安針供養」(全4編)の計7話を収録した第6巻 -
Posted by ブクログ
上方に身を隠していたはずの小杉十五郎が、再び江戸に現れた。
盟友との再会を喜ぶ藤枝梅安は声をかけようとするが、小杉は何者かに尾行されていたのだった……。
過去の因縁に真っ向から対峙する小杉と、その裏の梅安たちの暗躍を描く「梅安流れ星」(前後編)ほか、「梅安最合傘」「梅安迷い箸」(ともに前後編)の全6話を収録した第5巻。
今回は、過去の因縁に真っ向から対峙する小杉と、その裏の梅安たちの暗躍を描く「梅安流れ星」(前後編)ほか、梅安の恩人との再会と仕掛けを描く「梅安最合傘」、梅安の仕掛けを見ながら黙っていた座敷女中の真意と仕掛けを描く「梅安迷い箸」(ともに前後編)。
表向きの針医師の仕事が忙しいせ -
Posted by ブクログ
岡っ引きの死を見届けたことをきっかけに、梅安の命を何者かが狙いだす「闇の大川橋」。暗黒街の元締同士が互いの命を狙い合う「梅安鰹飯」など、江戸の暗黒街を生きる者たちの峻烈なる生き様を描いた全5話を完全収録。ピカレスクロマン第4巻。
岡っ引きの死を見届けたことをきっかけに、梅安の命を何者かが狙いだす「闇の大川橋」。暗黒街の元締同士が互いの命を狙い合う「梅安鰹飯」。子を折檻する母に殺意を抱いた梅安だが、その母にはワケがあり「殺気」。
仕掛け針を苦しむ親子を救う為に使い、元締め同士の仕掛け合いに巻き込まれるけど正しい方に仕掛け針を使う藤枝梅安の仕掛人としての美学が現れたエピソードが満載の4巻。 -
Posted by ブクログ
殺し針で外道を闇へと葬る。
鍼の名医でありながら殺し屋として悪党・外道を葬る藤枝梅安の活躍を描いた池波正太郎の同名時代小説の漫画版傑作ピカレスク、最新第2巻。
今回は、非道な殿様に追われる侍二人を仕掛ける「後は知らない」、彦次郎が借りのある元締めから受けた仕掛けの顛末「梅安晦日蕎麦」、小杉十五郎という侍から間違えて命を狙われたことから始まる大がかりな仕掛け「梅安蟻地獄」。
梅安や彦次郎の金の為に命を奪うが、嘘をついて仕掛けさせる元締めも敵に回す江戸の暗黒街に生きる仕掛人の誇り、梅安と彦次郎と小杉のお互いに命を預け合う者同士のブロマンスが強調されよりハードボイルドさが増した第2巻。 -
Posted by ブクログ
必殺の針で悪を葬る、暗黒街の殺し屋。
鍼の名医でありながら殺し屋として悪党・外道を葬る藤枝梅安の活躍を描いた池波正太郎の同名時代小説の漫画版傑作ピカレスク、最新第1巻。
今回は、繁盛していた料亭を廃れさせた料亭の悪い女将を仕掛ける「おんなごろし」、かつて梅安と因縁のある元侍の仕掛人との対決「殺しの4人」、梅安の相棒の彦次郎の仇を梅安と共に仕掛ける「秋風二人旅」。
さいとうたかおに比べたら少年漫画よりの絵柄だが、梅安や彦次郎のかっこよさがより際立っている。
込み入った仕掛けの理由や真相を調べるサスペンス要素があって、腕に覚えのある仕掛人同士のバトルや仕掛けシーンが迫力あって惹きつけられるし、 -
購入済み
昔、緒形拳が藤枝梅安役を演じていた必殺仕掛人をテレビで見ていました。大人になって池波正太郎さんの小説を読みました。今回は漫画版です。漫画では料理の場面や殺しの場面が小説よりもイメージしやすいのが良いところです。