慎泰俊のレビュー一覧
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タイトルから想像するのとは違い、
児童養護施設の直面する現実について、著者の施設での実体験と統計等の客観的な情報の両面から語られる、興味深い内容だった。
10年前の著作なので社会状況や制度等は変わっている(良くなっていると良いが…)とは思うが、一読の価値はあると思う。
福祉や保育に直接従事していない普通の人、かつ優秀なビジネスパーソンだからこのような本が書けたのではないか。
自分も会社勤めをしながら、何か社会にできることはないかと手に取った一冊だったが、良い意味で、それはとても難しく甘い考えだったのかなと思った。
まずは知る、そして周囲とそういう話をする、何かしら関わりを持つことから始めたい。 -
Posted by ブクログ
正しい判断(直感)は濃密な経験によってのみもたらされる。濃密な経験の背景には、アウトプット(自分の考えを出すこと)を前提とした意識的なインプットが求められる。他の本でも自分の中に自分なりの意見を生成する工場を持ちそのレベルアップを図り続けることが大事というような趣旨の言葉があったが、やはりただ目的意識なく漫然と学習するだけではダメだということを再認識した。
著者が学生の時に書いた「感性を磨くために」という文章は、今の自分では絶対かけない文章であり、素直にこれを学生の時に書くことができる著者の思考の深さに驚きと尊敬を感じた。たまに読み返したいと思う。 -
Posted by ブクログ
親の虐待や貧困、犯罪などで面倒を見てもらえなくなった子どもたちは児童相談所が管理する「一時保護所」で保護されることになる。その名の通り一時保護であるが、身寄りのない子どもにとって、すがるべき施設であり、重要な教育の場でもある。その保護期間中に子どもの自宅や親戚宅、里親など受入先が決められる。
著者はいくつかの一時保護所を訪問し、時に宿泊もして、日本の一時保護所の実態と親と離れた子どもたちの生活について記す。
本書を読んで一時保護所の一番の問題点は子どもの人権を無視した運用だろう。1人の人間を隔離し、衣食住を制限し、その終了日も明確にされない。しかも、その強制力の法律的根拠も薄い。逆らわない子どもといえど、こんな扱いでは将来に影響するだろう。とはいえ、子どもを野放しにするわけにもいかないし、一時保護所の人員や予算は限られている。
著者はその解決案として一時保護委託を提案する。子どもを住む場所から遠く離れた一時保護所に送るのではなく、近隣の施設やボランティアなどに預けることだ。
そんなの性善説に頼りすぎている、シロウトに子どもを受け入れさせるのは危険、と批判するのは簡単だ。しかし、高齢化社会での貴重な子どもを守り、教育することは社会全体の義務だろう。何かあれば、児童相談所に責任をかぶせておく時代じゃない。 -
Posted by ブクログ
「児童養護施設でボランティア・実習をするんですが
事前学習として何を読んだらいいですか?」
と聞かれたら、この本をおススメする。
第2部「分析」を読めば、
児童養護施設に入所するに至ってしまう社会状況、
虐待をうけた児童の特徴や
児童養護施設の運営や職員の奮闘について
平易な言葉で書かれている。
また、児童養護施設「内部」の描写だけではなく、
「外部」状況と上述の問題との関係性についての
説明・分析も詳しい。
そして、他の人の感想・レビュー・書評に
児童養護施設の現状を知るための良本である
といった趣旨の記載が多いことも、
おススメできる理由である。
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『働きながら、社会を変える。』
自分も挑戦したくなった。 -
Posted by ブクログ
カテゴリの分類に少し迷った。というのも本書には二つのテーマがあって、一つはタイトルにある通り「働きながら」パートタイムで社会を変えることの可能性、もう一つは彼らの活動の具体的な内容。その内容が児童福祉に関するものなので、福祉にカテゴライズしたけれども、社会学的側面があるのは本書の特徴だと思う。
まず、児童養護施設の現状が私が認識していたものとかけ離れていて驚いた。もっと余裕があるものだと思っていたが、経済的、物理的人員などが足りないのが現状のようだ。
また、子供たちに関わる場合、その継続性がとても重要だ。確かに信頼関係を考えるとそれは子供でなくとも、大人でも一定の時間継続的に関わることがなければ、その確立は難しい。
著者は、実際に施設に住み込みをして、職員と同じような体験をした。体力的、精神的にとてもきついものだという。
素人には簡単に務まらない仕事である。当初は子供のメンタルケアなど、直接的な支援を考えていたようだが、職員の一朝一夕にはできないという言葉に、専門的な知識を持った人でなければできない仕事だということに気付き、別の方向からの支援を模索した。
その結果、たどり着いたのは経済的支援である。
施設を新しくする費用が集められれば、職員の数を増やすことができ、なおかつ職員の人件費を国が負担してくれるという制度がある。それを具体的な数字で計算すると、一万二千円の寄付が十万円のインパクトをもたらすのだそう。さすがは金融のプロである。
自分の得意分野を活かしながら社会を変えられたらそれはとても素晴らしいことだと思う。
なお、彼らの団体Living in Peaceは、フルタイムで仕事を持つ人たちで形成されている。本業をおろそかにしないことを条件に、パートタイムで団体の活動を行っている。著者が、目標にしていることの一つは、パートタイムでも立派に社会貢献ができるというロールモデルになることだ。本業で賃金を稼ぐことにより、パートタイムで経済的観念に縛られることなく活動できるのは重要なことのように思う。
社会のために何かしたいという思いがあったが、本書を読んでまずはできることから始めてみたいと思った。 -
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本業とパートタイムと言う二軸で働くことを推奨している本。
本業をしっかりやることによって生活基盤を支えると同時に、なにかもう一つ自分が心の底からやりたいと思える、楽しいことを見つけるのがいいということ。
著者は本業で自分のビジネスを営むと同時に、もう一つの軸はNPO団体を主催している。
ビジネスとNPOというのは全く違う性質を持っていると思われがちだけど、根底に流れる理念みたいなものは同じだと著者は言っています。
どちらも心の底から好きでやっていて、半年後に死ぬことになってもやり続けるだろう。
それだけ自分の好きなことをやることには価値があるのだと。
その好きなことの見つけ方を示唆してくれている。 -
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慎さんを見習って、もっと頑張ろうと思う
<Excel特集で気になった慎泰俊さん>
ダイヤモンドのExcel特集(以前の統計特集が難しすぎる、という声が多かったのではなかろうか。 「ダイヤモンド」2015年2月28日号)を読んで気になった方の本をよみました。しかもExcelとは全然関係のない本を手に取りました。
「本は自分と社会にとって意義があるものを書き、かつその分野の定番を目指すと決めている。」
という文章を慎さんのブログで発見して、敢えてExcel以外のこの方の本を読みたいと思いました。
おそらくは慎さんと同年代の自分ではなく、もっと若い人たちをターゲットとした本だとは思うのですが、そういう本の方が、文章や言葉を選ぶ必要がありその分手間がかかるし、そぎ落とされた内容になっているかなと思って読みました。
<本の内容はなぜ、新しいものが必要なのか?とその手順>
世界で起こってきていることをごく簡潔にまとめて(これって、すごいことだと思います)だから、新しいものを生み出していかないといけない、と最初に説明してから、アイデアとイノベーションについて作り出し、育てていく方法論が述べられていきます。
自分の好きなことに関して、情報をまとめて発信することを3月から大きな場所を使ってさせてもらいはじめるという行動(「ポイ探ニュース」さんで ポイント・マイルに関するコラムを書かせて頂くことになりました。)が、この本に書かれている「新しいものを生み出すための方法」に沿ったものだとしたらあと自分に必要なのは
「試行錯誤し続けることを仕組みや習慣にする」
「いい経験をつくる」
「一生懸命に取り組む」
なんだろうなと思い、まさに様々なプロジェクトに精力的に取り組む慎さんを見習って、もっと頑張ろうと思いました。自分がアウトプットをして、人に見ていただくことを通じて
「自分が今、この日本に対して貢献できることは?」
「自分ができる意義のあることは?」
ということについて、アイデアの糸口を掴みかけている感覚があるので、それを掴み取りたいと思います。
関連書籍について入手した情報の中から、おすすめを惜しげもなく書籍内で紹介していただいておりますので、その中からピックアップしてこちらも参考にしたいところです。
幸いにも自分の好きなこと、必要なことは見えてきているので、あとは適切な方法で、とにかく頑張ることですね。励まされる本でもありました。