朝日新聞取材班のレビュー一覧

  • 相模原障害者殺傷事件

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     朝日新聞取材班による被告への取材、裁判での証言、判決までを追ったルポ。このような事件についての書物は、被告の生い立ちの問題などを丁寧に取材するイメージで読み始めたのだが、実際には同じ内容の反復で被告のイメージはどこまでも空虚。事件後、判決を経て最後の接見を行うまでを見ても、どこまでも被告の主張は首尾一貫している。「かっこいい」ことが全てで、今の自分にできる、世の中を良くするための最善の手段が障害者を安楽死させることであると盲信する姿に、もちろん共感はしないし身勝手な印象を持つが、これこそ「悪の凡庸」の典型にも思える。
     人物像も事件の動機も、どうにも薄っぺらく凡庸である印象しか持てない。過去

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    2020年07月27日
  • 相模原障害者殺傷事件

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    人間を人間を見なさない、そんな出来事や事件は数多あって。
    けれど、この事件では「自分がそれをしなければならない」いわば正義の代弁者的理由で、多くの人を殺したという点で気になっていた。

    彼の言う「幸せな社会」とは、何を指していたのか、結局最後まで分からなかった気がする。

    始終、「迷惑をかける」ことに敏感だったようだから、誰かが誰かに苦労を強いない、そんな社会を幸せだと言いたかったのだろうか。
    そして、果たして、そうだろうか。

    周りと「言葉が通じなく」なったと書いているけれど、強固な世界観に閉じ、誰の言葉も耳を傾けようとしない彼もまた、彼自身が忌み嫌う意思疎通の出来ない存在に近い、何かだとは

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    2020年07月23日
  • 相模原障害者殺傷事件

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    朝日新聞取材班『相模原障害者殺傷事件』朝日文庫。

    2016年に相模原市の障害者施設で起きた死傷者45人の大量殺傷事件の犯人の生い立ちと裁判の過程に迫ったノンフィクション。期待を裏切る平凡な作品だった。

    大学を出て、教員免許まで取得している普通の青年が一体何故凶悪犯罪に突っ走ったのか……朝日新聞の取材班が犯人との直接インタビューや多くの知人や関係者への取材、識者の声などで犯人の真実に迫ろうとあがいているだけで、何も見えて来ない。

    本体価格760円
    ★★★

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    2020年07月12日
  • チャイナスタンダード 世界を席巻する中国式

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    ネタバレ

    トランプはこんな資料を読んで、覇権争いをすると決めたんだろうなぁ。。と再認識
    一帯一路、情報統制、石炭火力の輸出、環境問題は途上国扱い、借金漬けで中国丸儲けのインフラ支援、、、スゴい!

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    2019年09月03日
  • チャイナスタンダード 世界を席巻する中国式

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    中国崩壊論の本をよく見かけるが、そうあってほしいという願望のような気がする。
    中国が世界の覇者となる日が刻々と近づいているのであろうか。
    出版社が朝日新聞ということを割り引いても、残念ながらそうなるのではないか。

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    2019年08月25日
  • 平成家族 理想と現実の狭間で揺れる人たち

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    ネタバレ

    家族は、とても、変わりにくい。慣性が大きい。しんどい。なくすのがいいのかどうかわからないけれど。子供の養育をどこまで公共化すべきかとも。

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    2019年07月28日
  • 平成家族 理想と現実の狭間で揺れる人たち

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    ネットでパラパラと連載されていた、現代における、「いろんな家族いるよね。こんな苦労してるよね」みたいな話をまとめたもの。
    “標準的な家庭”という幻に、平成が終わった今も苦しめられてる人は、標準なんてどこにもなくて、みんなそれぞれに工夫してなんとか生きてるんだ。ということがわかり、心が落ち着く効果があると思う。

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    2019年06月30日
  • 負動産時代 マイナス価格となる家と土地

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    土地を捨てられるかを争点とした裁判は原告が敗訴したものの、不動産の所有権放棄が一般論としては認められるとされた。日本には土地の所有権を放棄できる制度はないが、相続人全員が相続を放棄すれば、相続財産管理人を立て、売却できなかった場合に国が引き取ることになる。相続財産管理人の申立件数は1年間に2万件で、その管理は死亡した人が残した現預金でまかなわれる。お金のない人の相続財産は、管理人がつくこともない。実際に国が引き取った件数は、年間30~50件台。

    解体費は、マンション1室、戸建一戸あたり200万円。

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    2019年04月07日
  • 妄信 相模原障害者殺傷事件

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    相模原障害者殺傷事件が起こった背景や日本社会の問題点をまとめた良書。自分勝手な誇大妄想と歪んだ価値観を持つ容疑者によって多くの尊い命が奪われたこと、忘れてはならないと思う。

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    2017年08月20日
  • 子どもと貧困

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    非正規雇用が増えたり、離婚等でシングルマザーになったり、と様々な要因はあるのでしょうけれど、出生率も下がっているのに、子どもの貧困率はあがっているって…。
     昼も夜も働いて子育てもしてって頑張っているママが、ギリギリ食べるか食べないかの生活しか出来ないって、何とかかならないのかなぁ、制度的に。困ったら即、生活保護、というような短絡的なことではなく、段階的な支援があったら良いのに、と思います。
     そんな中でも人との関わりで救われた子どもたちもいる、周りにサポートしてくれる人がいるだけで踏みとどまれる子どもがいる、というのに、救われる思いがしました。周囲に関心をもって、孤立している親子を気にかける

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    2017年06月14日
  • 子どもと貧困

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    子供の貧困のルポを通して、貧困対策、養育費の問題、社会的養護のあり方、子ども食堂の実際等を具体的に掘り下げていく。
    それにしても、日本の現状は目に余るほどひどい状況で、何故諸外国の好例等を積極的に研究採用していかないのか、只々首をかしげるばかりだ。

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    2016年11月24日
  • 非情世界 恐るべき情報戦争の裏側

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    「恐るべき情報戦争の裏側」と副題にあるので、期待して手に取ったのであるが、日本がインテリジェンスにおいて相当後れを取っていることはわかるものの、内容はよく言えば広範囲、悪く言えば浅くて散漫、あっと驚く情報もさしてないように見え、結局何が言いたいのかわからないのは、私の読解力不足なのか。

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    2015年05月07日
  • それでも日本人は原発を選んだ 東海村と原子力ムラの半世紀

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    戦争、ではなく原発、である。原発のゲの字も知らない正力松太郎が政界進出のために選んだ「国策」。国策、なんていう言葉は、他の何かではとんと聞かない言葉である。そのぐらい、「日本人が選んだ」ことにさせられたものなのかもしれない。地元メディアは転んでいき、当の朝日新聞もイエス、バット、という姿勢を徐々に強めていく。初臨界を報じた朝日新聞は、実はもう締め切られていて見切り発車の記事だったというし、連載のサザエさんもそれを讃えていた、と。読めばずいぶん地元の人もなめられていたように思うが、それを現代に置き換えてみるとどうか…。原子力も政治も、毒を以て毒を制する、というようなことをして、結局毒だらけである

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    2014年04月27日