朝日新聞取材班のレビュー一覧

  • 増補版 子どもと貧困

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    日本における子どもの貧困。
    両親の離婚、DV、母子家庭、貧乏など子どもではどうしようもない事態で貧困に陥る。
    気になるのは情報格差。
    支援を知らない、知っていても自分では受けられないと思い込む。勇気を出して支援を頼んでも役所に門前払いされる、など。
    金銭支援だけでは足りない。

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    2021年07月18日
  • 秘録 退位改元 官邸VS.宮内庁の攻防1000日

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    上皇陛下のビデオメッセージから、退位、令和改元に至る過程に係る朝日新聞の取材記録の集大成。
    退位改元を巡りどのようなことが繰り広げられていたのかを再確認できた。特に、改元を巡る取材の舞台裏を描いたパートは、臨場感があり、非常に読み応えがあった。

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    2020年03月21日
  • チャイナスタンダード 世界を席巻する中国式

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    2018年時点。
    経済的にも軍事的にも大国となった中国が、経済力を背景に、人権や国内の財政状況に口出しをされたくない途上国の支持を取り付け、新たな世界秩序を生み出そうとしている姿を浮かび上がらせた。

    中国国内でのルールの先進国との違いも先進国と考え方の違いの溝を深めているのではないか。

    国際会議で支援を受けた途上国が中国批判に口をつぐむことも。途上国のみならず、イタリアなども多額の開発費を得た。多くの支持を取り付け、海洋やサイバーなど覇権を握ろうとしている。民主主義さえも今後どうなることやら。

    一方で、中国の融資は利息が高く、国内企業を使うため、債務に苦しみ、国民の不満が高まるなど、綻び

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    2019年10月29日
  • 平成家族 理想と現実の狭間で揺れる人たち

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    今は過渡期ではないかと思いました。昭和な価値観は、現実の前にやがて消え去るでしょう。しかし、「こうでなければならない」「〇〇の資格がない」みたいな批評家多すぎ。自分が手を出す覚悟がないのであれば、基本的に黙っているというか、少なくとも声は小さくするべきではないかと。

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    2019年07月06日
  • 子どもと貧困

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    エピソードが含まれているため、人々がどのような貧困の状態に置かれているのかイメージしやすい。
    相対的貧困は日本ではあまり目立たないため、多くの人に読んでもらいたい。

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    2019年06月03日
  • 増補版 子どもと貧困

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    子どもの貧困について、様々な角度から取材され、構成されています。各問題についての識者からのコメントもあり、一歩深めて学ぶためのヒントもたくさん散りばめられています。

    気になっていたけれど曖昧なままにしていたことも、この本を通して確認することができました。
    子どもの支援に携わる1人として、この本を読めてよかったです。

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    2018年08月07日
  • 権力の「背信」 「森友・加計学園問題」スクープの現場

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    あ。
    これは読んでおかないといけない本ですね。
    もう少ししたら、焚書の対象になるのではないでしょうか?
    その時はどこかに隠しましょう。

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    2018年07月18日
  • 妄信 相模原障害者殺傷事件

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    一気に読めるような、大変引き込まれる本でした。
    (読み終わってすぐ友人に貸したので正確に感想をかけません)
    印象に残った点
    ・亡くなった方々の氏名が一切公開されず、その点で他の重大犯罪と違うということ。その背景には障碍者への根深い社会的差別があるということ。亡くなった方々の氏名が非公開である理由は、「その家族が公表を拒否したため」とされている。被害者家族の中には親族に障碍者がいたことを秘密にしている場合もあった。もちろん、そのような判断の背景には社会的な無理解と差別がある。
    ・優先保護法の歴史。つい最近まで、私が生まれた後も存在していた法律のこと。国家によって子どもを産めないように同意のない手

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    2017年08月18日
  • ルポ 京アニ放火殺人事件

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    結局、動機になった「自分が書いた小説を盗作された」ということを本人が今でも信じているのようなので、救いようがないなと。共感力がなく、認知も歪み、他責思考で物事を判断する人が書く小説をどのくらいの人間が娯楽として読めるのかと。携帯小説としても読者は少ないのでは。しかしこういう事件を起こしたらそれはそれで読みたいとは思うけど。

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    2025年11月07日
  • ルポ 子どもへの性暴力

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    これは読んでる間ずっとキツかった。
    500ページ近い厚さの本で、その中に性被害者から性加害を行った当時者、被害者家族と加害者家族、また支援者や専門家など性暴力について104人の声が収められている。
    扱われるケースも様々で、兄弟や父、母など家族内や親戚など近しい間柄での性暴力から、学校や塾、習い事、クラブ活動、部活などの環境で、その立場を利用しての性暴力もある。
    また性被害は圧倒的に女性のほうが多いのだが、男性の性被害も当然にある。特に20代に至るまでの性被害は結構多いということがわかった。
    また、それは同性愛や少年愛、小児性愛といった性的指向を抱いた加害者からの性被害も当然あるのだが、性加害相

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    2025年10月29日
  • 縮む韓国 苦悩のゆくえ 超少子高齢化、移民、一極集中

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    2025.09.26
    韓国も日本と同様の課題を抱えており、それがより尖ったカタチで反映されている。日韓どちらとも他人事ではない。

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    2025年09月26日
  • ルポ 熟年離婚 「人生100年時代」の正念場

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    これまでの熟年離婚といえば、「ザ・家父長制」といった夫のふるまいへの積もり積もった妻の恨みが、夫の定年などを機に爆発し離婚、捨てられた夫は身の回りのことも満足にできず孤独死まっしぐら… というのが定番イメージだが、最近はそればかりでもないらしい。

    まず、タイミングが夫の定年退職より前の役職定年の時期に前倒しされる。バブル世代が役職定年を迎え、収入が減るタイミングで不和に陥るケースが多いらしい。まさに金の切れ目は縁の切れ目というわけか。もっとも妻から金ヅル以上の価値を見出されていない夫の側にも大いに問題があるのだろう。

    また、「フキハラ=不機嫌ハラスメント」というのも増えているようで、これは

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    2025年08月26日
  • 縮む韓国 苦悩のゆくえ 超少子高齢化、移民、一極集中

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    韓国ドラマやK-POPなど日本でも韓国カルチャーに触れる機会が増えたが、その裏にある韓国社会の急速な変化について知れる本だった。

    過熱する受験・就職競争によって若者を中心にものごとを「経済」や「交換価値」で見るようになり、子ども、女性、高齢者、地方在住者などへのネガティブな感情が広がっている。その姿は、日本の若者のタイパ志向や「成長」への囚われにも通じる。多様な価値観に対する想像力が求められる。

    少子高齢化、移民問題、都市部への一極集中など、日本とも共通する問題が多く、お互いに参考になりそう。

    文体としては、まさに新聞記事のような簡潔なもので読みやすかった。

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    2025年08月08日
  • ルポ 京アニ放火殺人事件

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    まず始めに言いたいのは
    どんな理由があろうとこの事件は正当化できない。
    青葉死刑囚の過去は悲しいもので
    辛い過去なのは理解できる。
    しかし自暴自棄になった最終形態の青葉信司は『無敵な人』になってしまった。
    失うものは何もない。
    この状況を助ける事はできたのか。
    小説家の夢は閉ざされた。
    ヒトラーも画家志望だったか受験に失敗して理解して貰えなかったと言っていた。
    自分を理解して貰えない先は相手を攻撃するしか満たされないのかもしれない。

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    2025年07月23日
  • 縮む韓国 苦悩のゆくえ 超少子高齢化、移民、一極集中

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    日本以上のペースで人口減少が進む韓国。インソウルの大学を出ないと就職できず、生活もできない。子供を持つと愛国者と揶揄される世界。価値観が都市で暮らすエリートサラリーパーソンに一元化されている感じでしんどい。一方で本書には書かれていないが地方で暮らそうにも古い価値観に覆われていて若い人、特に女性は地方に住むインセンティブはないということなんだろう。ある意味詰んでいるんだが、本書に書かれている対策はどれも若者には響かないと思われてなかなかにつらい。

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    2025年07月03日
  • 縮む韓国 苦悩のゆくえ 超少子高齢化、移民、一極集中

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    韓国ドラマにハマり、色々な作品を観る中で、ノンフィクションの韓国も知りたいと思い、手に取った。日本と同様に少子高齢化や移民受け入れなどの問題に向き合っている韓国がどのような政策を取り、またそこに住んでいる韓国人がどのような気持ちで、それらの課題に向き合っているかなど、とても分かりやすくまとめられていた。日本に住んで日々の生活を送っていると、そう言った課題に対する視野が狭くなる時があるが、こうやって他国が向き合っている課題やそこにいる人の考えを本を通して出会うのは、自分の見ている世界を広くするのにとても良いと思った。韓国以外にも、他の国の本も読んでみたいと思った。

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    2025年06月10日
  • ルポ 京アニ放火殺人事件

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    2019年に起きた京都アニメーション放火殺人事件を追ったルポルタージュ。
    事件のあらましから犯人の生い立ち、裁判の経緯、被害者の人生、遺族の言葉、識者の見解までの詳細を報告する。この殺人事件は、30人以上が死亡する衝撃的な事件だったので、その日のことはよく覚えている。犯人は、自分のアイデアを京アニに盗用されたという勝手な思い込みだけで犯行に及んだ。決して許せない事件ではあるものの、彼の不幸な生い立ちと孤独な人生、それが犯罪に至った経緯を知ると、もう少し社会のサポートがあれば防げたのではないかと思った。(これは結果論でしかないが)アメリカでは格差と分断が問題視されているが、日本でも生活環境の格

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    2025年06月04日
  • ルポ 子どもへの性暴力

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    読んでいて胸が押しつぶされそうになり、加害者に怒り、そして加害者を罰して排除するだけではこの現状は変わらない、いかに加害者が再犯しないようなシムテムを構築しないといけないんだと初めて知りました。

    日本は漫画やアニメで小さな子を対象にした性的表現が横行しているが、外国では規制されているところも多い。
    表現の自由を傘に取り、子どもを性的搾取している現状にNOを突きつけられない日本人は、あまりにも幼稚な国民だと改めて感じた。

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    2025年06月02日
  • ルポ 京アニ放火殺人事件

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    世間に衝撃を与えた京アニ事件のルポ。
    青葉被告の生い立ち、証言記録、被害者家族の被告人質問、意見陳述記録、有識者の見解。

    社会との繋がりと居場所。人間が人間らしく生きていくベースにはこれらが最低限は必要だということが分かる。

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    2025年05月15日
  • ルポ 大阪・関西万博の深層 迷走する維新政治

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    2025.04.09
    朝日新聞ってほんとにこういう糾弾をさせたら天下一!
    褒め言葉です。
    文字通り「かさにかかってせめたてる」というフレーズがぴったり

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    2025年04月09日