朝日新聞取材班のレビュー一覧

  • ルポ 子どもへの性暴力

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    とてつもなく重い。
    想像のはるか上をいく現実。
    実体験を実名で公表された被害者の気持ちを、ほんの微力ながらも、いつかなにかの役に立てるようにしっかり受け止めたい。

    性被害にあった子ども(特に男児)が加害にいたる場合がある。早期に性被害のケアを行うことで、加害と被害の連鎖を避けることができる。

    それにしても、被害者ケアが日本はとても遅れている。被害者はまずどこに相談を、そして何をしてもらえるのか、どうすれば良いのか、金銭的な負担もしかり。

    身近な人の役割として「まずは被害者の『味方になる』のが、あなたの仕事。事実かどうかを確かめるのは他の人の仕事だ」
    私にも娘がいるのでこれは絶対忘れないで

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    2025年04月09日
  • 8がけ社会 消える労働者 朽ちるインフラ

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    記者の想いから始まったもの。
    国民市民読者は、このような緩やかに、かつ確実に進んで到達する現象を予め知ることが出来るのに行動に移らないか、或いは過激な運動に加担するに至る。それは、いずれにしろ、今の経済を変えたくない大きく見えない勢力の思う壺となる。
    身の回りからしっかりと身の丈の行動を起こすことが肝要であると思う件。

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    2025年03月30日
  • 8がけ社会 消える労働者 朽ちるインフラ

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    朝日の悪い癖が所々に出てはいるが、そこを流し読み、或いは読み飛ばしして貰えば、日々深刻化するインフラの陳腐を和らげるヒントが出ていると思う。

    今までと同じ事をやっていれば、8掛けどころか5掛け6掛けになるのはまず間違いないはず。そこをAIを重点的に注力して何とか8掛けで乗り切ろう、といった所ではないだろうか?勿論肌感覚な自分の意見に過ぎないのだが。

    埼玉の様な道路陥没も岩手や愛媛、岡山の様な森林火災も今後益々増えるだろう。如何に重大化を防ぎ、インフラをダウンサイジングしていくか、だ。

    文教堂淀屋橋店にて購入。

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    2025年03月29日
  • ルポ 子どもへの性暴力

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     こんなにも…沢山の人たちが性暴力の被害に遭われていたことに、強い憤りを感じました。そして、意外にも身近だったことに驚きました。あ…でも、私もあったわ…満員電車で痴漢をされたこと!!声をあげることはできず、途中下車して心を沈めてから帰宅したことを覚えています。それが繰り返されることもなかったので、トラウマにはならずにすみました。

     性暴力は「魂の殺人」とも言われるそうです。その場限りではなく長い間被害者を苦しめ、その後の人生に大きな影を残すばかりか、PTSDやうつなど発症し社会生活が営めなくなったり、最悪の場合命を落とすこともあります。そして、「プライベートゾーン」という言葉を初めて知りまし

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    2025年03月25日
  • 増補版 子どもと貧困

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    子供の貧困問題について友人と話した時
    その友人に
    「貧困層が暮らしているURのような場所で、虐待だの餓死だの、置き去りだのあったとして...近所の人間が気づけると思う?同じような明日の生活もままならない人たちが、隣の事情を気にかける余裕があるとおもう?
    なぜ気づけなかったのか、なぜ手を差し伸べられなかったのかって言ってる側って結局は裕福なんだよ。同じステージにいない人たちが気づけるはずがない」

    と言われた

    この本にも同じようなことが書いてある
    決して少なくない子供の貧困にどう向き合えるか、手の差し伸べ方はあるか

    無力でも考えることには必ず意味がある

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    2025年02月05日
  • ルポ 京アニ放火殺人事件

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    ネタバレ

    これからの課題「孤立させない」ってね。
    難しいな、、、と。
    訪問介護、訪問看護も入っていたのでしょう?
    これ以上踏み込む方法って、あと何があるの?
    訪問してた看護師さん介護士さん、今考えると怖かっただろうな、、、とか思っちゃった。

    ネガティブなものを消すのではなく“薄める”という思考は新鮮。なるほど。

    SNSではなく実際の人間関係、居場所があることが重要。
    だよな、、、とは思いつつ、被告の経緯を読むと、やっぱりなかなか難しいのでは?と感じてしまった。
    自分がその居場所になれるか?って言ったらできないし。
    今なら、そういう人からは離れなさいという意見の方が強い。
    じゃあ、福祉や介護、医療関係

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    2025年01月28日
  • 8がけ社会 消える労働者 朽ちるインフラ

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    危機的な状況下で生きているのだと改めて感じました。

    悲観ばかりではなく、どのように乗り越えていくのか、ちゃんと考え、行動していきたいと思います。

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    2025年01月01日
  • 増補版 子どもと貧困

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    2024.7.21
    貧困の理由は様々
    離婚、失業、非正規
    養育費の未払い
    子供たちが自分で稼ぐ
    このような負の部分は報道されない。
    貧困率16.3%、6人に1人
    平均2,910,000円
    売春、ブラックバイト
    選択肢のなさ
    短時間で高額を選ぶ。

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    2024年11月02日
  • 8がけ社会 消える労働者 朽ちるインフラ

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    <目次>
    第1部  現場から
    第2部  ともに支える
    第3部  能登半島地震~震災からみえたもの

    <内容>
    2024年1月~朝日新聞デジタルに連載の記事をベースにしたもの。新聞記事らしい視点と文章。半ば過ぎには様々な人へのインタビューが載る。
    自分も高齢者の仲間入りしたが、タイトル通り、日本の全盛期の80%で(人口もインフラも)世の中が動いていく中、何をすべきで何を捨てるべきなのか、政府は何をしていくのかのヒントが隠れている。大前提はすべてを幸せにはできない、ということ。難しい問題だが、自助・共助・公助…。テレビの「ポツンと一軒家」もそういう意味でかんけいしそうだ。

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    2024年10月07日
  • 8がけ社会 消える労働者 朽ちるインフラ

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    ある民間の研究所によると、2040年に社会サービスの担い手となる現役世代が今より2割減る「8がけ社会」がやってくるという。1100万人分もの労働供給不足になると予測される一方で、高齢化の進展により、サービス需要は増え続ける。
    医療・介護、物流、教育・保育、交通など生活面、産業・経済面で人手不足による大きな影響が生じる。
    この問題を取り上げた朝日新聞連載記事を書籍化したものが本書である。
    第一部、二部で様々な現場取材や専門家の意見聴取により課題や解決策を追求、第三部では能登半島地震に目を向け、過疎集落の今後や災害と人口移動、防災と復興について考える。
    解決に向けて、高齢者の生きがいビジネス、外国

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    2024年09月25日
  • 何が教師を壊すのか 追いつめられる先生たちのリアル

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    凄く分かりやすいです。

    我々が、いかに飼い慣らされてきたか
    おかしいと気付かずにタダ働きさせられてきたか
    痛感する本です。

    みんなに読んでもらって、意識を変えて
    日本の教育が明るくなるよう

    本当の「働き方改革」が進むことを切望します。

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    2024年08月09日
  • 発達「障害」でなくなる日

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    さまざまな発達障害の事例を紹介し、合理的配慮について示している。合理的配慮は、支援者側が配慮して行うものではなく、障害のある方から支援者側に示し、適切に行うものであると分かった。支援者側が積極的に伺うことが大事である。

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    2024年06月27日
  • 何が教師を壊すのか 追いつめられる先生たちのリアル

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    「若者の教員離れ」というフレーズをよく目にするようになった。採用試験の倍率もかつては10倍は下らなかったが、今は1倍を切るところもあるという。その倍率の変化が、教員の仕事について多くを語っていると思う。
    私も教員として20年以上勤めているが、かつては本書で窮状を述べている方々とほぼ同じ生活を送っていた。生徒のためと思ってやっていたが、限界に近かった。
    給特法の改正で教職調整額が4%から10%に上がるというニュースを見た。残業代は出さないが、数万円やるから倒れるまで働けと言われている気がする。150年もなぜ学校教育だけは進歩しないのか。教育こそが未来であると私は考える。日本の教育の遅れが、日本の

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    2024年05月05日
  • 発達「障害」でなくなる日

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    他人に不寛容な時代になり、本来、個性の範疇だったことが「障害」、さらには非正規などでも仕方ないと本人も家族も追い込まれていたと感じた。
    一方で、中央大の岡嶋教授や放送大学の川島教授の提言はこれからの日本社会に必須となる観点だと感じた。過度な配慮ではなく、個性として見守り、長所が活かされる社会こそが、持続可能であり、真に多様性を認める社会なのではないかと感じた。

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    2024年03月05日
  • 発達「障害」でなくなる日

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    本書にはさまざまな方がインタビューで出てくるがそのどれもが興味深い。いつ発達障害だと自覚したか、診断を受けたか。そしてその事実とどう向き合ったか。又は現在進行系で悩んでいるのか。特に成人して働いている方々が過去の子ども時代を振り返り、どのように過ごして周りからどう見られていたかがまさに今の自分の子どもと重なる。

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    2024年02月29日
  • 発達「障害」でなくなる日

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    実例がたくさん載っていて具体的に理解しやすいです。ある程度知識のある人は聞いたことのある話ばかりかもしれません。合理的配慮については最新の情報が載っているのでためになります。ADHDは障害じゃなくて左利きみたいなもの、という言葉が印象的です。

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    2024年02月25日
  • 発達「障害」でなくなる日

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    発達障害を考えるルポ的本。合理的配慮によって世界がより良い方向に変わっていくだろうという視点は気付きを得られた。

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    2024年02月17日
  • 朽ちるマンション 老いる住民

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    私自身マンションの管理員の仕事を11年続けており、また分譲マンションの住民でもある。
    この本で書かれている内容は、私自身が日頃から強く感じている事で、大変勉強になった。
    いま大手の管理会社は、採算の合わない物件は契約を止めたり、契約内容を強引に変えている。
    私なりに、それで良いのか疑問に思っている事柄も、居住者並びに管理組合の無関心によって放置されているのが実情だ。
    現在の政治状況と同じで、自分の事として考えず、全て対岸の火事として流されている状況は如何ともしがたいもの。

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    2023年10月29日
  • 現地取材400日で見えた 検証 ウクライナ侵攻10の焦点

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    現地取材を中心にウクライナ戦争の400日を総括する本。

    というわけで、ことさらに新しい話しはないわけだが、さまざまな人々のインタビューなどを通じて、やはりこの戦争は(この戦争だけに限定されるものではないが)許されないという思いが強まる。

    そして、ここまで来てしまったものが、どう終結しうるのか、未来への希望はあまりみえない。

    やはり、人間は、それぞれのストーリーを生きているのだなと思いつつ、それはプーチンも同じ。どう人のストーリーを変えることができるのか、と考えると、より難しさを感じてしまった。

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    2023年07月19日
  • 現地取材400日で見えた 検証 ウクライナ侵攻10の焦点

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    購読している新聞が朝日新聞なので半分くらいは既読記事だったが、まとめられていることによって戦況の流れを理解できた。そして、新聞で日々目にしていても自身にとっては遠い国の戦争だと受け止めていたことを認識し愕然とするのでもあった。ただ活字を追っていただけだったのだ。
    一年も続くとは思わなかった戦争は、今もまだ終わりは見えない。

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    2023年03月27日