鶴谷香央理のレビュー一覧
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75歳の老婦人、市野井雪はふと立ち寄った書店で手にしたBL漫画に惹かれ読者になっていく。その書店でアルバイトをしている高校生佐山うららもそのBL漫画のファンだった。二人は次第に意気投合し、同人誌即売イベントに一緒に行くことになった。祖母と孫娘くらいの年の差のある二人が、純粋に好きなことについて語り合い、交流を重ねていくうちに、少しずつ少しずつ、生活が変化していくのだった。
1巻の冒頭を読み始めたら面白くて3巻まで読み進めました。穏やかでほのぼのしているけれど、静かな中に熱を感じて、なんかこういうの、いいなぁと思ってしまいました。
夢中になれるものがあるのっていい事だと思います。ふたりの関係性が -
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ネタバレ興味あるサークルの前でうろうろするのがあるある過ぎて笑うしかない。
購入はそーまちんに託したのか。ここまで来たらすぐ帰しても変わらないと思うんだけどな。
「まわりの人とか環境が変わったからって、自分もさあご一緒にってわけにはいかないもんね」
パプリカ歌う雪さん。
「(勉強)したくなくて困ってます」「あらー」
強制しない雪さん。
「年月とは、かくも清々しきものなり」
「自分のためにやることって、なんか盛り上がらなくて」
いやー、なんかわかるなぁ。
英莉ちゃん、靴の違いとか、対比として置かれているが、悪い人ではないのよな。
どうして どうしてこんなに どこまでも優しいものを作ったの
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ネタバレ 購入済み
やっぱり可愛いおばあちゃん
さり気なく立ち寄った書店で表紙買いした本に
病院の呼び出し聞こえないくらい夢中のおばあちゃん
可愛すぎるてか人前でどうどうとマンガ読めるのがすごい -
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終わってしまった。
どんな形で終わるのか、別れはあるのだろうなとは思っていたけれど、自然な感じで二人の関係もゆっくりほどけていきます。
プツンと切れてしまったわけではないので、これから先、雪さんがなんとなく日本へ帰ってくる時もあるかもしれないし、スマホを持ったことだから連絡もとっていくかもしれない。
それでも、二人で過ごした濃密な時間は終わってしまって、鼻の奥がツンとする寂しさを感じました。
うららさんは、いろいろ少しずつふっきれて、はじめて会った時のようなちょっと暗いだけに見える子から変わってきました。
コレからどんな道を選ぶにしても、素敵な大人になっていくでしょう。 -
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高校生のうららさんと、シニア世代ひとり暮らしの雪さんの物語。
うららさんの、漫画を描きたいという気持ちから始まった4巻目。
うららさんも雪さんも、自分たちのやってみたいことに向かって、進んでいきます。
若いうららさんは、あれこれ悩み、ウロウロして立ち止まったりしながらも、結局やってみようとして実現することまで漕ぎ着くことができました。
雪さんは、軽やかに、新しいことに向かっていきます。
二人は、それぞれ相手の存在に励まされながら、前を向くことができたのですね。
若い頃の自分も、何かをやってみたくて、文章を書いてみたことがありました。
どうなりたい、というとても強い気持ちがあったというよ -
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ネタバレついに終わってしまった…。寂しい。
何度も読み返して、うららちゃんのように一つ一つのことをじっくり考えてみたい。
特に悲しい出来事も起きてないのに(雪さんとの距離的な別れはあるけれど)、読んでいてなんだか泣きたくなるのはどうしてなんだろう。
あとがきに描かれているうららちゃんの書いた作品「遠くから来た人」もすごく素敵。
どうしてこんなに心に残るのか。
年の差がある人とこんな風に友情をはぐくんだり、同じものを同じ価値観で素敵だと思えたりということがほとんど奇跡に近い、あまりないことだと知っていたうえで、すごく素敵でうらやましいと思う。
恋愛より友情の方が多分ずっと大切で切実で、なくてはならない