松浦理英子のレビュー一覧

  • 女性作家が選ぶ太宰治

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    改めて読み返し、未読なもの、既読なものまちまちだなと思った。
    わたしも江國さんと同じで太宰作品ですきだとはじめに感じたのは女生徒です。
    そして角田さんの言うように太宰作品は読み手が、私自身が書かれていると思い込むなにかがあること。
    もっと広い世代に読んでもらいたいですね。

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    2015年03月12日
  • 犬身(下)

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    念願の梓の飼い犬となったフサだが、梓は、肉体関係を強要する兄・彬と、兄にばかり目をかける母に悩まされる日々を送っていた。そんな中、まるで梓が書いたかのような、彬との性的関係を告白するブログを見つけてしまう。家族の呪縛を抜け出したくて、けれど抜け出せない梓と彼女を慕うフサに訪れる結末は……

    ファンタジー要素はあれどなんか久々にどろどろした現代小説読んだな……って感じ。振り返ってみると設定はユニークだけど別にそこまで面白いってわけでもなかったかな……八犬伝要素も名前だけでほぼないしね。途中何で私これ読んでるんだろう……って疑問に思ってたりもしたので、☆3くらいで。彬もそうなんだけど梓の母親も読ん

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    2015年01月31日
  • 犬身(上)

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    犬まみれ。
    荒唐無稽な話なのに、ぐいぐい引き込まれてすらすら読めてしまった。まるで散歩中の犬にぐいぐいリードを引っ張られて、知ってはいたけど行ったことのなかった場所に連れて来られてしまったみたいなそんな気分。いや、自分は犬の散歩なんかしたことないですけどね。っていうか猫派なんですけどね。
    犬視点で描写される世界はやはり嗅覚や聴覚、それから皮膚感覚に依存するところが大きくて、何とも生々しくて生温い。自分の近くにいる犬が、もしもこんなふうに自分達の話に聞き耳を立てて自分達を観察しているのだと考えると非常に気味が悪い。だから嫌いなんだよ、犬は。

    魂と引き換えにして手に入れた生活に、不穏な「匂い」が

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    2013年04月15日
  • 犬身(下)

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    ネタバレ

    うーん…バルセロナの友人の元へ旅立つというハッピーエンドが来るかと思いきや、予想外の展開でした。
    でもあのまま、兄と母親にいいようにされていくよりかはマシなのかな。
    朱尾さんが意外に良い人(狼)でよかったw
    フサが殺されてしまった時には天国から見守るオチかと思いましたが、転生オチとは。
    下巻での梓の変化はすごく良かった。
    もう縛られるものは無いのだし、もう一度人生をやり直して欲しい。
    メイン3人が魅力的で一気に読んでしまいました。

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    2012年07月14日
  • 犬身(上)

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    ネタバレ

    私は生まれてくる「種」を間違えたのだという考えを持つ女性が主人公。
    作品紹介の「あの人の犬になりたい-」という文だけ読むとご主人様は男性かと思いきや女性。
    人間のように損得勘定ナシで無償の愛をそそぎ合う関係に憧れているとの事。
    「犬」として梓を愛し、愛されたいと切望し、正体不明のバーのマスター朱尾と魂の取引をして本当に犬になってしまう。
    しかし、梓の飼い犬となり、梓と共に暮らしていくうちに異常な家族関係を知ってしまう…。
    別に露骨な表現・言葉ででネチネチ書かれているという訳でもないのに兄との行為の場面や母親からの言葉など読むのが本当に辛かった。
    下巻で救いがあってほしい。

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    2012年07月14日
  • 犬身(下)

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    フサの飼い主梓は理不尽で強引な兄から性的虐待を受け続けていた…

    梓の母はそんな兄のことを実態も知らずに溺愛、梓を気遣うこともなく…

    物語がひどい方向になってきた!フサと梓の絆は深まるものの…どうなるこの先…

    とハラハラしながら読んでいたら、本当に救いのない展開になって。。悲惨すぎるけど、犬的にはハッピーエンド?献身と犬身を掛けているのだろうし、春琴抄めいた感覚もあるなぁ。

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    2012年04月08日
  • 犬身(上)

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    犬が好きなあまり、性同一性障害のごとく、自分が犬なら…と常に考えていた房恵は、バーの怪しいマスターに契約を持ちかけられる。

    理想的な犬の飼い主玉石梓の犬にしてやる代わりに魂を寄こせ。怪しみながらも合意した房恵は白黒模様のオスの仔犬フサとなった…

    かなりぶっとんだ設定で最初はついていき辛いけど、段々入り込んできます…
    犬を愛でたい!

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    2012年04月07日
  • 犬身(下)

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    これは、うまく感想がまとまらない。上下巻を一気に読んだので、何か惹かれるところがあったのだと思うのだけれども、何に惹かれたのかよく分からない。もうちょっと時間をおいて、何か書きたいことが出てきたら改めて感想を書こうと思う。

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    2011年07月25日