村瀬健のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
“愛する人へ手紙を送りたいなら、青空郵便局へ”
テレビや看板などに
一瞬だけ映し出される広告に導かれて
青空郵便局を訪れると
年収や貯金、負債などの財産を踏まえて
十数万円から数十億円の切手代が決められる。
しかも
返事が欲しいなら
同じ金額の切手が必要になる。
青空郵便局に訪れた人は
説明を聞いて躊躇ったりするけど
最終的には手紙を送った。
そして
天国から返事が届いて
その言葉に励まされ勇気をもらい
顔を上げて前に進み始める。
こんな物語を読んだらさ
本当に天国へ手紙を送れたらいいのになって
心の底から思った。
切手が高いのは一瞬躊躇うだろうけど
それでも最後に伝えたいことを伝 -
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ネタバレネタバレありの箇条書き感想
切手がとっても高い郵便局で 第一章
・主人公の辛さに同情できるところはあるなぁと思った(自分もこんな感じだし)
・お金使うと思いっ切れるのはあると思う
・自分はまだその次元まで大切な存在がいないからこの郵便局詐欺だなって思っちゃうと思う
切手がとっても高い郵便局で 第二章
・飛行機の中でガチ泣きしてしまった
・人の無償の優しさに弱い
・職場環境が良すぎる
・大仏の効果が凄すぎる
・郵便局けっこう値段変動するのね(その人が2往復くらい払えるギリギリを攻めてる)
・おじさんがやったことは許されないことだと思うし、娘さんが拒絶するのはめっちゃわかる
・心を入れ替えたら -
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Posted by ブクログ
今をときめく作家による、15ページずつの短編集。斜線堂有紀の作品で本文最後に「仕掛けが分かった?」と聞かれ、うむむわからん、一番気になりました。わかったことといえば前半の世界狭いうちは使う文字に制限かけてあること、だから、「私」はなくて、「I」。「難しいかもよ」じゃなくて、「むずいかもだよ」。彼の名前は「 」。これは10文字、または空白入れて9文字なのかなぁとかなり考えたけど、思いつかなかった。「しゅうとう」「ねんどう」「ごとう」「うとう」/「しゅうじ」「しゅうと」「しゅんご」「しゅうご」とか?でも適当な名前じゃ意味はないしなぁ…。
されど世界の終わり 三秋 -
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海のはじまり好きすぎて2周目を見て、村瀬さん作品が気になって読んだ。
プロデューサーとして大事にしてることが書かれてる。
ドラマとか映画は1人じゃ成し遂げられない、みんなで船に乗って作り上げてくものだと分かった。
村瀬さんは"想い"を大切にしてることがよく分かった。主題歌をお願いするアーティストもちゃんと考えられてた
「海のはじまり」とか、見たことないけど「14才の母〜愛するために、生まれてきた〜」とか、命、妊娠・中絶についてのドラマが多いと知った。その背景には、「お腹の中の命って誰のものなんだろう」、「命って何だろう」などの疑問が村瀬さんの中にあったことも知った。 -
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ネタバレ・日常に転がっている疑問や違和感を拾い集めること、人気なものが「何故人気なのか?」実際見て聞いて確かめること。世情を知ることは、クリエイティブな仕事をする上でとても大切。
・連続ドラマは最終回で物語が終わるけれど、観てくれた人たちの心の中ではキャラクターたちが生き続けている。
ドラマに限らず言えること。私もずっと誰かの心に留まり続ける作品に携わりたい。
・子どもの頃に観ていたドラマは、出演者が主役で、彼らのこと以外何も知らなかった。けれど大人になるにつれ、裏で奔走する人たちを知り、カッコ良さを感じるようになった。
・『14才の母』は保健体育の授業でかなりしっかり観たからこそ、村瀬Pの携わ -
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ネタバレ素敵な本だったな。
生きるをテーマにしてくれて、嬉しかった。
西由比ヶ浜は悲しすぎたから。
タイトルから神様が登場しそうなのに、猫ちゃんの先導はあるとしても、対人間の話しだったので、安心して読むことができた。
神社に招かれた人達は、それなりに不幸で疲れている。
なかなかに鬱屈しているので、宮司さんと出会ったからと、安直にすぐに立ち直ったりはしない。
一通りの流れを経て心が柔らかくなって、やっと素直に宮司さんの言葉を受け入れることができる。
その一連の心の変化に、心を寄せることができた。
それにしても最終話は悲しい。
見送らなくてはならない方が辛いだろうに。
2024/07/08 1 -
Posted by ブクログ
心が痛くて読み終えるのが辛すぎました。
『西由比ヶ浜駅の神様』の概要と感想になります。
概要です。
快速電車の脱線事故によって多くの乗客と運転士が亡くなった西由比ヶ浜駅で、深夜に幽霊電車の目撃情報が相次ぐ。事故で亡くなった方々と強い繋がりを持つ人は4つのルールを守る限り、深夜の幽霊電車でその人と再会できる話を信じた四人の物語。
感想です。
辻村深月さんの『ツナグ』も死者との再会を描く作品ですが、本作の4つのエピソードはどれも心を深くえぐられたような余韻が残ります。ただ大切な人を突然失ってしまうことは起こり得る現実で、もし作中に自分が立っていたら幽霊電車に乗るかもしれません。止まってしまっ -
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ネタバレプロデューサーと編集者の仕事って似てるなあと思って読んでみた。本物と心で仕事をする村瀬さんの仕事論、小寺さんと重なるところがいくつもあった。エンタメっていいな、エンタメをつくれるっていいな。
・企画の種は「探す」ものではなく「気づく」もの
「これってみんなはどう思ってるんだろう」「これって正解あるのかな」日常生活のなかでふと感じた、些細な感覚に注意を向ける。
・話題になっているものには理由がある
すぐに試して、体感して、理由を感じとる。世の中の人たちが感じていることを掴む。
・流行りものを避ける(=本物と一緒に仕事をする)
5年後も10年後も最前線にいるであろう実力派を選ぶ。ドラマの再放 -
Posted by ブクログ
皆さんご存知の『ツナグ』『コーヒーが冷めないうちに』に似た、過去に戻れる、故人と会えるという設定の物語です。ありきたりかなぁと思いながらも、結構楽しめました。
こうして似たような作品が登場するのは、それだけ「人は過去に執着する」ものだからでしょうか? 記憶が少しずつ薄れていく(特に悲しい出来事など)というのは、生きていく上で必要なことだと思いますが、どうしても未練が邪魔して…、というのが人間なのでしょうね。(お、ついに悟ったか!)
本作は、電車の脱線事故の最寄駅に幽霊が現れ、依頼すると事故当日の電車に乗ることが可能という。「(婚約者の)彼へ」「(反面教師の)父へ」「(初恋の)あなたへ」