村瀬健のレビュー一覧

  • 神様の絆創膏

    Posted by ブクログ

    西由比ヶ浜駅を読んで、今作も読んだ。
    親子の絆 絆創膏の絆は絆って字だった。
    子を想う親の気持ちは無償の愛であり、絶対というものはないと言われる、この世界において数少ない絶対というもの。
    若い読者が多そうな村瀬さんの作品ですが
    歳を重ねた私に本当に色々な事を考えさせる。最終章は読んでいて、辛すぎるが素敵な作品だった。日々の幸せを、改めて感じさせてもらえた時間になった。

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    2023年06月03日
  • 西由比ヶ浜駅の神様

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    不慮な形で亡くなった人間が、「生きて」と、生き残った人間へメッセージ送る。
    本作では、まさに魂をこめて。
    読み終えた後に、この作品の主人公は亡くなった人達だったんだなと感じました。

    それと個人的に好きなのは、貴子さんの最後の想いと黄色いハンカチの意味が偶然?にも重なった所が切なく、悲しいけど、何か純真無垢な感じが心打たれました。

    余談ですが、
    黄色いの意味を改めて知った本作で、少し黄色が好きになりました。欧米でも同様の意味で解釈されているらしいですね。

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    2021年07月07日