あらすじ
東京は浅草に建つ、小さくも美しい日和神社には、ある伝説が残っている。
はるか昔。人間に助けられた猫が恩返しをするために、町が洪水に襲われるのを住民に知らせた、という。
時は現代。隣接する春日野病院に通院する人々が、日和神社を訪れる。乳房を切除することになる女性、うつ病になった高校生、父親が脳梗塞に倒れた役者志望の若者……。
心に悩みを抱えた彼らは、神社と猫がとりもつ不思議な縁によって、心の傷を癒やし、幸せを見つけていく――。
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Posted by ブクログ
西由比ヶ浜駅の神様を読んでよかったので今回のお話も読んだ。
みんな何かしらの病気や怪我をしていて心が狭くなっている状態から、猫に招かれ日和神社を訪れ背中を押され大事なことに気づくお話。
読みやすかったし、最後には全てが明らかになって読後感もよかった。
Posted by ブクログ
素敵な本だったな。
生きるをテーマにしてくれて、嬉しかった。
西由比ヶ浜は悲しすぎたから。
タイトルから神様が登場しそうなのに、猫ちゃんの先導はあるとしても、対人間の話しだったので、安心して読むことができた。
神社に招かれた人達は、それなりに不幸で疲れている。
なかなかに鬱屈しているので、宮司さんと出会ったからと、安直にすぐに立ち直ったりはしない。
一通りの流れを経て心が柔らかくなって、やっと素直に宮司さんの言葉を受け入れることができる。
その一連の心の変化に、心を寄せることができた。
それにしても最終話は悲しい。
見送らなくてはならない方が辛いだろうに。
2024/07/08 17:11
Posted by ブクログ
昔、人間に助けられた猫が恩返しするという伝説がある日和神社に、導かれるようにたどり着いた傷ついた人々の物語。ファンタジーではないのでハッピーな話だけではないが、みんな自分自身で大切なものに気づいていく。ただちょっと出来事が上滑りしたいるというか、浅い感じが否めない。西由比ヶ浜~が良かっただけに、もったいないなと思う部分も感じてしまった。
Posted by ブクログ
優しい宮司さんとの会話で 色んな人が元気になっていく話
読んでいる私も 少し元気になりました。
でも~そんな宮司さんが 一番辛い思いをしていなんて!
そして拓くんも! 最後の話に(T_T)