二木夢子のレビュー一覧
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ネタバレ著者はクレア・ヒューズ・ジョンソン氏。2014年から2021年にかけて、インターネット向け決済インフラを構築する世界的テクノロジー企業のstripeでCOOを務め、従業員200名未満だった企業を7,000人以上の規模にまで成長させた方。それ以前はGoogleでもご活躍。
感想。
マネジメントと組織づくりのリアルが詰まった良書。
備忘録。
・事業拡大にはテクノロジーはもちろん必要だが、事業を築く人々も欠かせない。企業の成長とあわせてキャリアを育み、人として大きくなってもらう。事業の拡大にキャリアや成長を犠牲にしてはならない。
・際立った業績を残す人々は、「自律」を超えて、自分にとって落ち着 -
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ネタバレ古来の東洋思想と量子力学など最新科学が交わるところが、「この世界が仮想現実である」ということが疑いの余地がないと思わせる興味深い一冊。
・著者はビデオゲームデザイナー
・シュミレーシュン仮説は、この世界をビデオゲームだと考える。
・相対性理論は光や高速移動から同時性ははいと証明。私たちは絶対的な共通の世界ではなく、個々のデバイスによって違う世界をみているのではないか
・ミクロな量子力学でも観測によって結果が変わる、確率の世界になっている。ゲームと同じ。
・瞑想、ヨガ、仏教思想をはじめとする古代東洋伝統を調べていくと、科学で認められているよりも多くの現象が私たちの物理的世界で起こっていると確信 -
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知人に勧められて読みましたがとても面白いと思いました。本書はもしかすると賛否がかなり分かれる本かもしれませんが、それは著者の主張の真偽にどこまでこだわるのかによるのかもしれません。逆に言うと私は、著者の主張であるシミュレーション仮説自体の真偽はどちらでもよく、この仮説自体が純粋に面白いので、自身の想像力をかきたててくれるという意味で本書を高く評価したいです。
自分の備忘のため、著者の提示するステージ論を以下に書きます。2022年時点で考えると、ステージ5、6がだいぶ現実味を帯びてきているというところでしょう。
ステージ0:テキストアドベンチャーと<ゲームの世界>
ステージ1:初期のアーケード -
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書籍や論文などを読んだときに、そこから得られた情報を貯めていくにはどうしたらいいだろうかと前々から考えていた。特にトピック間で関連性を見出したときそれをどう整理するか悩ましかった。しかし、本書を読んでその悩みは一気に解決された。ここで紹介されている『ツェッテルカステン』では、あえてメモをトピックごとにまとめずある程度自由な順番で 1 つの箱に入れてリンクをつけることで、思考を発展させていくことができる。このやり方では、その時に取り組んでいるトピックだけでなく、将来トピックが新たに増えたときにもリンクを追加して新しい関連性を見出すこともできる。
また、私はアウトプットするときに大きな時間と労力が -
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最近、アメリカ企業の内情(雰囲気、ビジネスへの考え方等)について興味を持ったので、読んでみたくなりました。なかでもAppleはいつもお世話になっているため、特に注目しました。
2.iphoneの開発から携わり、Appleを支えた著者からみたスティーブジョブズとAppleという会社の中身について書かれています。
ジョブズの完璧主義、顧客主義が徹底されており、Appleという会社の一番の魅力となっております。この文化が根付いた理由として、プレゼンする際には最終的にジョブズに判断をゆだねるところにあります。これにより、妥協したものはすべて却下され、全力で取り組んだ製品だけがクリアになります。
この -
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OKR = Objective + Key Results
= 1つの目標 + 3つの主な結果
P1 やらなければならないこと、P2 やるべきこと
を、マトリックスの4つの箱に書いていく、シンプルな
目標管理方法です。
・KPI とは、ちがって、目標そのものを管理していることでシンプル、項目数をしぼることで分かりやすく、継続もしやすい。
・私感ですが、PDCA でプロセスを重視しているのにたいして、目標に、焦点を当てている点が大きく異なっているとおもいました。
・時間がかからないですが、深堀りはむずかしく、別の機会を必要とするので、サマりとしての道具かと。 -
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OKRは表面的にはチュートリアルやRPG、ミッション型のゲームのようだ。
「村を助ける」という目標があり、「洞窟の最深部で怪物を倒してくる」ことができれば、報酬として「ゴールド」が手に入る。
OKRとはObjectives and Key Results(目標と主な結果)の略で、目標と目標が達成できたかどうかを判定する指標がある。
そして、それらが極めて容易に理解できるように、忘れ去られないように短い言葉や明確な数字で定義し、週次で「やるべきことを洗い出す」、「評価する」、「報酬を与える」というサイクルをこなすようになっている。
これだけでは、多くのツールや方法とさほど変わらないが、OKR -
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コーポレート部門の目標設定について考えていて、読みたくなった。
前半のストーリーがリアルで心をつかまれた。笑
「世界を変えるために存在して、世界を再生産するためじゃない」は刺さった。
肝心の本論も分かりやすく、OKRそのものの意味と運用のイメージがだいぶ湧いた。
KGI/KPIとの違いは①事業目標ではなく、目的で始まる②経営指標ではなく、個人まで落として共有できる③達成度は6~70%を目指す
ことから、評価ではなくモチベートと能力を高める仕組みであること。
googleがOKRではボーナスを決めないと言っていたのも、その存在意義からなんだろうな。