あらすじ
英エコノミスト誌、米ブルームバーグ Best Books of 2023受賞!
シリコンバレーで話題の名著、待望の日本語版
GoogleでYouTubeやGmailなどを急成長させ、オンライン決済のStripeでCOOを務めた著者が、働く人とチームづくりにまつわるすべてのことを一つひとつ丁寧に解説。
石黒卓弥 氏(株式会社LayerX・CCO)推薦!
「言いにくいことを伝える力が、組織の強さを決める。 組織のメトロノームを加速させ、人と組織をスケールさせよ。"Scaling People"を実践するのは今だ。」
◆投資家、起業家が相次ぎ絶賛
「企業が強靱な基盤を築き、成功するために、本書はどんな企業でも使える強力なフレームワーク、適切なアドバイス、試行錯誤のプロセスを提供する」
リード・ホフマン(リンクトイン共同創業者、グレイロック・パートナーズのパートナー)
「彼女はグーグルのIPO後の10年、そしてストライプが2フロアのオフィスから世界的企業になるまで支援してきた」
マイケル・モリッツ(セコイアキャピタルの元パートナー)
◆スタートアップの「今、知りたいこと」を網羅
チーム・組織運営、マネジメント、採用・評価からキャリア、自己管理まで…GoogleとStripeで活躍してきたカリスマ著者が明かすとっておきのテクニック。成長速度が圧倒的なシリコンバレーのベンチャー企業で直面してきた大量の課題とそれらを乗り越えた具体的なノウハウが学べる一冊。
◆すぐに実践できる演習とテンプレート付き
自分の価値観を理解するワーク、チーム憲章のつくり方、OKRの書き方、QBRのガイドライン、面接における質問例、引き継ぎガイド…など
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
著者はクレア・ヒューズ・ジョンソン氏。2014年から2021年にかけて、インターネット向け決済インフラを構築する世界的テクノロジー企業のstripeでCOOを務め、従業員200名未満だった企業を7,000人以上の規模にまで成長させた方。それ以前はGoogleでもご活躍。
感想。
マネジメントと組織づくりのリアルが詰まった良書。
備忘録。
・事業拡大にはテクノロジーはもちろん必要だが、事業を築く人々も欠かせない。企業の成長とあわせてキャリアを育み、人として大きくなってもらう。事業の拡大にキャリアや成長を犠牲にしてはならない。
・際立った業績を残す人々は、「自律」を超えて、自分にとって落ち着かないペースを戦略的にセットできる。
・自己認識力を高めて、それをベースに相互認識力を築く。マネジメントとは他人をどうこうすることだと考えがちだが、自己認識が先の方が良いのではないか。自分はどういう人間で、今までどの様に貢献してきたかを説明できなければ、チームの成功はおぼつかない。自分はどの様な強みを発揮できて、どういった能力は今ひとつなのかを自分で分かってなけれ、互いに補い合うチームは築けない。
・他人の事情はわからない。人には人ごとの深い理由がある。同様に、自分の行動理由を他人は理解していないこと。
・マネジメントとリーダーシップの違いを理解することは非常に重要である。技術的問題を解決するのがマネジメントで、適応課題に対処するのがリーダーシップである。
・リーダーシップを適切に発揮すると、部下が受け入れられる程度に部下をがっかりさせる。変化を推進するからだ。
・リーダーへの質問「あなたの秘密の力は何ですか?」。
・創業資料。会社の長期的な目標や原則、理念など、会社の計画を説明する資料。会社の初期段階で作っておくと良い。家を建てる場合の基礎である。同様に、採用候補者に「文化の手引き」として渡す。
・事業運営構造を考えるのは、PMFを成し遂げたあとだ。その前に考えてもしょうがない。
・戦略には痛みが伴う。会社が時間と資源をどこに投じるかを選択するのが戦略で、そのトレードオフが発生して、社内にもお客様にも痛みと失望を招くが、戦略とはそうでなければならない。
・採用における創業者の役割は「直感の発揮」だそうだ。評価基準の全てを満たすが、どことなく平凡・無難な候補者とかに対して。
・仕事が好きか、仕事ができるか、会社にインパクトを与えられるか、この三つを満たす人を採用したい。
・組織再編やチーム再編について。チームの構造が戦略とあっていない時、人材面の問題が発生した時などはチーム再編のタイミングかもしれない。
・チームの発展段階、特徴、手引き。形成期→混乱期→統一期→機能期。これはわかりやすい。
・良いミーティングが行われているか。
・ハイパフォーマーには、プッシャーとプラーがいる。
・トップ10%の人材が在職期間中に、「もしあなたが退職するとしたら、理由は何ですか?」と聞いてみる。
・マネージングアップ。上司をマネジメントする。