あらすじ
「極秘」とされてきたアップルのアイデア・メソッドを
気鋭のクリエイターが解き明かす1冊です。
世界で20億近いユーザーがいるとされる「アップル製品」。
では、アップル社内ではどのようにしてアイデアが生まれ、実現していくのかというと、
そのプロセスは「秘密保持規約」により、長年謎でした。
しかし、iPhone担当主席エンジニアとして開発の最前線を担った
コシエンダ氏が、ついにその秘密を告白します。
iPhone、iPad、Safariなど、キラーコンテンツ製作に
実際に携わった同氏だからこそ知る、そのあまりに詳細なプロセスに
全米クリエイティブ業界は激震……。
本書のオリジナル版はウォールストリートジャーナル・ベストセラーとなりました。
「アイデアが生まれる瞬間からジョブズの前でデモを行う瞬間まで、
創造のプロセスが事細かに描かれる」(アダム・グラント、NYタイムズベストセラー著者)など、著名人からも絶賛の声が寄せられる本書。
秘密とされつづけたアップル流のアイデアの神髄がわかります。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最近、アメリカ企業の内情(雰囲気、ビジネスへの考え方等)について興味を持ったので、読んでみたくなりました。なかでもAppleはいつもお世話になっているため、特に注目しました。
2.iphoneの開発から携わり、Appleを支えた著者からみたスティーブジョブズとAppleという会社の中身について書かれています。
ジョブズの完璧主義、顧客主義が徹底されており、Appleという会社の一番の魅力となっております。この文化が根付いた理由として、プレゼンする際には最終的にジョブズに判断をゆだねるところにあります。これにより、妥協したものはすべて却下され、全力で取り組んだ製品だけがクリアになります。
このプレッシャーに加え、日々起こるバグの報告や猛スピードで失われる時間との闘いにより、緊張感が増していきます。しかし、自分の最高傑作を生みだしたいという一心で、商品開発に取り組む姿はとてもカッコイイです。
本書では、このような日常の葛藤が書かれており、著者や周りの人々の苦労がとても伝わってくる一冊です。
3.Appleという会社の強みは顧客理解が徹底されているところです。製品を開発する理由は、顧客の不満を解消すること、言い換えれば、負荷を軽減することにあります。社員の人達はインスピレーション、コラボレーション、テクニック、勤勉さ、決断力、テイスト、共感力の7つの要素を磨き上げ、日々挑戦しています。だからこそ、革新的なデバイスを生み出すことが出来ると思います。「技術があるから開発する」ではなく、「この世界を作りたいから開発する」という思考が足りないことを改めて気づかされました。
Posted by ブクログ
ムネアツ。思い返せば確かにアプリストアもコピー&ペーストの機能も無かったiPhoneだけど、ミニマムながら、使用負荷が極めて低く、革新的なのに浸透して、タッチスクリーンデバイスの基礎を築けた「これぞアップル」を語った迫真の書。
Posted by ブクログ
あえて難しい解決法を採用するのが、製品を使いやすくするための最良の方法
混じりけのない実直な自分の意見をしっかり持っていたことで、私はスティーブのテストに合格したのだった
難しい疑問に答える最善の方法は、質問自体を不要にきてまうことだ
ストールマン GPL General Public License
ユーレカ=Eureka(エウレカ)はギリシャ語に由来する感嘆詞で、何かを発見・発明したことを喜ぶときに使われる。古代ギリシアの数学者・発明者であるアルキメデスが叫んだとされる言葉である。
インスピレーションは勤勉さ無しには報われない
Safariはジョブズから「とにかく速い」ブラウザを求められて開発した
ジョブズはプレゼンを3〜4週間前から準備し、とにかく練習した
絶え間なく完璧を追求する。その過程で優秀になる。
あいまいなアイデアについて生産的に話すのは、あまりに難しい。
あいふぉん開発時、スティーブは縦割りのセキュリティを義務付けていた。(どーやって管理して結合するんだろ、すごいな)
ABテストは最もクリックされやすいものを選ぶ方法としては優れているかもしれないが、最良と最悪の差はそれほど大きくない。それより重要なのは、この実験を実施するにあたっての機会費用だ。
よりよいものを繰り返し選び取って改善を続けるプロセス。それこそが、アップルの想像力の本質(クリエイティブセレクション」である。