柄谷行人のレビュー一覧

  • 倫理21

    Posted by ブクログ

    カントの倫理思想の解釈を通して、現代における世界市民の立場を確保することや、戦争責任の問題などを考察している。『トランスクリティーク』(批評空間・岩波現代文庫)への導入という位置づけの本。

    意志の自律としての倫理が成立する領域を、因果法則の支配する自然の領域から峻別するという本書の議論は、カント倫理学の根本モティーフを確かに捉えていると思う。また、個人の利害や共同体の規範に盲目的に従うのではなく、世界市民的な立場から考えることが「パブリック」ということだという主張に至る議論の流れも、それなりにおもしろく読んだ。

    ただ、疑問に思うのは、なぜ著者が今になってこうした主張をするのか、ということだ

    0
    2012年09月13日
  • 定本 日本近代文学の起源

    Posted by ブクログ

    柄谷行人、最近ではあまり名前を聞かなくなったが、実は今もよく本を書いています。
    この本は柄谷の初期の本で柄谷という人物がどういう人なのかを知るにはうってつけです。
    しかし歳とったな、、、。

    0
    2011年06月16日
  • 日本近代文学の起源 原本

    Posted by ブクログ

     うんうん唸りながら難解な本を読む面白さを久々に体感。形而上的な話が多くて正直滅入りそうでしたが、ある一瞬に柄谷行人の言わんとすることをふっと理解してしまったりなんかして、もんのすごい快感にさらわれました。楽しかった。でもこの内容をひとに説明しろと言われるとなかなか難しい。某授業との関連で、言文一致=内面の発見、のくだりと没理想論争くらいなら説明できるかな…。

    0
    2013年02月28日
  • 世界共和国へ 資本=ネーション=国家を超えて

    Posted by ブクログ

    思想的な側面から「世界共和国」の可能性を考えているんだけど
    その歴史的系譜をみるのがつらかった。。。
    カントだのマルクスだのよくわかんないし。

    世界共和国には資本=ネーション=国家という状況を越える必要がある
    みたいな事を説いてたと思うんだけど、
    ネーションという聞きなれない言葉が出てきて、他にもわからない言葉が多いせいで
    理解度が低いんだと思う。。。
    ネーション=理想的な共同体、みたいな定義をしてたと思うけど、
    共同体、という言葉も普通に出てくるし、共同体と理想的な共同体の違いも
    はっきりかかれてなかったと思うし。。。

    0
    2009年10月04日
  • 世界共和国へ 資本=ネーション=国家を超えて

    Posted by ブクログ

    日本精神分析も参照のこと。こちらのほうがより思想書となっている。まぁ一読して是非より良い未来へ。実家へ

    0
    2009年10月04日
  • 日本精神分析

    Posted by ブクログ

    最近はまっている、というか自分の頭で考えても進むべき未来はこの方向ということをある人にいったら、進めてもらった著者柄谷行人の著作本。確かに近い思想をもっていることを感じさせる。この本は文学評論という形でやはり未来を見据えたひとつの視点を提示してくれている。実家へ

    0
    2009年10月04日
  • 倫理21

    Posted by ブクログ

    「柄谷行人」・・・よく難しい本を読んでいると出てくる名前。「がらやゆきひと?」「がらたにこうじん?」ではなく「からたにこうじん」でした・・・。どうせ読んでも歯が立たないと思っていたけどコレはなんとかなる感じ。

    0
    2009年10月04日