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Posted by ブクログ 2013年12月05日
某国公立大の現代文の入試問題で引用されていたのが記憶にあった。
五十歩百歩の中にも、五十歩の差異は「絶対」としてある。
我々は絶対的視点から罪人であることに置いて同等であり、そこに相対的な見方は意味を成さないが、「ドングリの背くらべ」の小さな差異はやはり厳然としてあるということか。
人間の中にあ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年10月15日
やれ自分がこんななのは親のせいだ、やれ貧乏な家に生まれたから自分はこんななんだ、といった言説を頻繁に耳にする。「私」そのものが他者の影響のもとにできあがっているのだから、自分の過失に対して原因を求めれば、必然的にこれは自分の問題ではない、という結論に至る。それはある意味で正しい。だが、この結論に到達...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月24日
スピノザ〜カントとたまたま最近の読書が繋がった。「他者を手段とするのみならず、目的として扱え」、円地文子『食卓のない家』の父親(連合赤軍の父としての責任とは?)、天皇の戦争責任、ヤスパースの四段階の戦争責任、共産党の非転向など、現代の諸問題を足がかりに、責任とはなにか、倫理的であるとはどういうことか...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年02月24日
読み直したさ:★★☆
責任論。
カントにおける「自由」。
カントにおいて、他者は「物自体」として登場する(という読みをする)。
因果関係(形而下)を遡及するだけでは責任(形而上)は明らかにならない。
刑事責任を考える場合、「自由」な意思によって行為に及んだというためには、「自然的・社会的因果性」を「...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
「他者を手段としてのみならず同時に目的として扱え」
あぁ難しかった。集中しないと内容が把握できなかった。大変だったけど、なんとなくわかった気がする。でも、結論がなぜ資本主義の批判になったのかはわからなかった。
存在(ザイン)・・・いかにあるか
当為(ゾルレン)・・・いかにあるべきか
す...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
ひょっこり読み始めたんですが、なかなかおもしろかったです。というか、本書の中で検討されている「自由」と「責任」の話、私自身も何となく考えていたところだったので、いろいろと言葉を与えてもらった感じです。「自由には自己責任が伴う」とか「自由を確保するためにみんなで自重しよう」とか、そういうおバカなことを...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月13日
カントの倫理思想の解釈を通して、現代における世界市民の立場を確保することや、戦争責任の問題などを考察している。『トランスクリティーク』(批評空間・岩波現代文庫)への導入という位置づけの本。
意志の自律としての倫理が成立する領域を、因果法則の支配する自然の領域から峻別するという本書の議論は、カント倫...続きを読む
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