営業のKのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一個一個長くて読み応えがありました。
特に『精神科医の憂鬱』が怖すぎた。
怪異は否定されたら抗議してくるんやなーと思ったわけで、例えばのはなし、怪異には元々の本意みたいなのはあるんやろうかとか考え出したらヤバさをどの時点で把握できるかわからへんなと怖くなりました。
怪異の本意なんてまじであるのか。
なんとなく怪異ってまっすぐってイメージなんだけど、まっすぐにしか来ないとかじゃなくてヒトじゃないから脅かすとかそういうのはないと思ってた。でもそうじゃなくて意思みたいなものもあるんやろうかとなると、どうやっても逃げられないのでは?と急速に怖くなってきたわけで。
他には『新しい先生』『大柱だけ残した』 -
Posted by ブクログ
石川県の営業のKさんを応援するつもりで一番に読んだ。
営業のKさんの文体もワタシ好みです。ほどよい距離感というか、話者、体験者と書き手の距離が好みなんだと思う。
気になったはなし『降り続く』『異界への入り口』『パラレル』『一人だけ』『死亡フラグ』『よもぎ』『本物』『成りすまし』『土地家屋調査』
『異界への入り口』は大阪市郊外のマンションにある異世界エレベーターのはなしでめちゃくちゃ気になった!異世界エレベーターはとある順番に階のボタンを押してたどり着く異世界だけど、この地下に降りていくはなしも時々聞く。前に地下はないのに満員で地下に降りていったエレベーターのはなしを読んだけどそれも時々思い出す -
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営業のKさんの文体も好きだ。
たぶん、こんな風に話すひとなんだろなーと思う。
怪異に近い人の声を真摯に拾い上げている感じ。
良い。
今回気になったもの。
『ピザ』
『まーくん』
『船が来る』
『夜行バス』
『息子の嫁』
特に気になったのは『船が来る』です。
禁忌をおかして川に近づいてしまった6人の子供たちのはなし。細い川に大きな女ひとりが立っていてしかも見たことない服を着てて手招きしてる。怖すぎる!これアニメの『蒼穹のファフナー』をちょっと思い出しました。『あなたはそこにいますか』ってメッセージをラジオで受信してしまって答える子供たちのはなし。襲ってきたのは金色に輝く敵の異星人フェストゥム。ま -
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次のシリーズが出るかどうかってTwitterに書いてあってめっちゃ面白いのにもうないの??とおもってたら新シリーズが決まったそうなのでよかったー!!と安心しして読みました。
営業のKさん自身が経験されたはなしが多くて余計に面白かったんだと思う。
距離感が近い。
興味深いはなし。
『金沢駅に纏わる話』
『そこにいたモノ』
『視界ゼロ』
『お迎えにきたモノ』
『余命宣告』
『逃げ込んだ部屋で』
『輪島の民宿で』
『未開通』
『敦賀峠』
『幽霊なんかいねえよ』
『マサル』
その角を曲がったら異界というか、ここにも異界はあるんやなとわかるような怖さがあったですよ!
新シリーズ楽しみにしてます!
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購入済み
締めくくり
闇塗怪談シリーズも本作で最後になるとのことで、これまで収録出来なかった、著者や周囲の人々の体験談が多く語られる。しかし、怪異譚はこれで終わるはずもなく、続々と著者の元へ届いているようだ。これらを世に出すのが著者の使命であり、新たなシリーズとして公開されるのを待っている。
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購入済み
じんわり怖い。
まずは非常に読みやすい。
めっちゃこわっと言うより、やっぱり
霊って存在するし、生前善人だった人が
執着により悪霊に変わる様がぞっとする。
名前を口にするだけで呪い殺される悪霊。
よもや天昇できないであろう。
身近な怪奇から、悪霊退治までなかなか
読みごたえがありました。 -
Posted by ブクログ
神仏に関する怪談が集められた一冊。
著者によって集まる怪談に傾向がありとても興味深い。
その中でお寺や修験者に関する怪談を綴った橘百花氏の民話のような因果話や海を越えた海外の神について語られる卯ちり氏の怪談、そして一話のみながら思わずヒヤリとさせられる人間も怖い話の「檻の中」の斉砂波人氏と「裏の靖国」の鷲羽大介氏…。
もちろん他の著者の方々の話も大変興味深く、また読みやすいものが多くとても満足な一冊。
しかし後半に行くとかなりアクの強い著者が続くため(悪い意味ではなく作者の個性が強烈に出ている話が多いので)「実話怪談」というより立派なひとつの「作品」として捉えたほうが良いかもしれない。
特 -
購入済み
運動は健康にいいだけじゃない
朝のジョギングを日課にしている男性。仕事帰りのある日、奥さんの反対を押し切って、夜のジョギングへと。そこで、身の毛もよだつ心霊現象を体験する。やはり、人の忠告は聞くものです。
あと、脱字が多いのが気になりました。 -
Posted by ブクログ
神様に関わる怪談は、それ相応の罰的な展開になるのがやっぱり怖い。
神様に頼るときや何かいけないことをするときは、それ相応の覚悟を持って。
死ぬ気で向き合えること以外は、安易に関わってはいけない。それは、良くも悪くも。
そう思わされた。神社散歩とか、本当にいいのか?とか、薄っすら思った。
もっと下調べしてから色んなところに行くべきだと思った。
あとは神様や近しい存在に対して失礼な態度を取る奴が、人間には良いことをしているなんてあり得ないので。
宗教観とかそういう観点ではなくても、その人たちが心から大切にしているものを粗末に扱うようなことは、何だろうとダメってことで。
私も気をつけます。 -