あらすじ
「存在しない墓が見えたら終わり」
介護施設の記憶ゲームで起きた不気味な事件。
連鎖する死のルールは…
(「ハカが見える」より)
幾度も書くのを”邪魔された”曰くつきの禁忌譚!
本来触れるべきではない領域にある話、本能が忌避するような怪異ばかりを集めた怪談集。
・介護施設で行われた複数の絵を記憶するゲーム。ある人が存在しない墓の絵があったと言い出して…「ハカが見える」
・1枚の人身事故画像にとり憑かれた男。事故について調べるうち恐ろしい事態が…「7センチの隙間」
・家に母親が二人いるという女性。一人は生みの親、もう一人は生きていない存在だというが…「母親」
・水死体のあがった日は海で殺生をするな。船頭の忠告を無視した釣り人の末路…「戻り恵比寿」
・ある二階建て家屋の調査に赴いた不動産会社の社員。家の中に入るも階段が見当たらず、同行の女性に異変が…「土地家屋調査」
他、禁忌の扉がいま開く!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
石川県の営業のKさんを応援するつもりで一番に読んだ。
営業のKさんの文体もワタシ好みです。ほどよい距離感というか、話者、体験者と書き手の距離が好みなんだと思う。
気になったはなし『降り続く』『異界への入り口』『パラレル』『一人だけ』『死亡フラグ』『よもぎ』『本物』『成りすまし』『土地家屋調査』
『異界への入り口』は大阪市郊外のマンションにある異世界エレベーターのはなしでめちゃくちゃ気になった!異世界エレベーターはとある順番に階のボタンを押してたどり着く異世界だけど、この地下に降りていくはなしも時々聞く。前に地下はないのに満員で地下に降りていったエレベーターのはなしを読んだけどそれも時々思い出す。『パラレル』もヤバいです。ずっと笑ってる義母が怖すぎる。あと『土地家屋調査』はもし自分が巻き込まれたら逃げられる自信ないです。不条理って書いてあったけど逃げられないやん。音読も誰かに聞かせる朗読もやめたほうがいいと作家がいう本ほ本物だ。めちゃくちゃ面白怖かった!