安原実津のレビュー一覧
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冒頭から、81歳の老女グデリアが土の上に横たわり、追想している。現代において、どうしたらこんな状況になるというのか。不可解さ全開で始まる。しかし読み進めるうちに、ドイツ版『熟柿』ともいうべき、救いのない世界が広がっていく。
グデリアは、それまで親子3人、仲睦まじく暮らしていた。ところが、突如ひとり息子を失い、その喪失のあまり、人生が大きく狂いはじめる。
物語は、グデリアが81歳である2024年、息子を失うこととなった1984年、そして人生を見失っていく1998年が行き交い、読み進めるほどに絡まった糸が徐々に解けていく。だが、真相が明らかになればなるほど、事態は悪化していく。
時代が交錯するからこそ、「グデリア、どこで間違えた? これ以外の選択肢はなかったの?」と、何度も問いかけたくなる。
終盤、冒頭のグデリアが横たわる場面につながったときには、胸が締め付けられる思いがした。そして、不器用で頑ななグデリアには、こういう選択をするしかなかったのだろうなと、どこか納得してしまった。 -
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「賢人は不幸を避ける」
個人的な話だが2年ぶりくらいに改めて通しで読んだ。今読んでも新鮮で痛快だと感じる。
シンクスマートというタイトルから、賢明な人の思考法についての本かと思う人も多いと思う。私もそう思って手に取ったが、よい意味で裏切られた。
本著では人間の認知や思考の誤りと、それに対する具体的な対処法が52項目述べられている。
認知心理学が行動経済学などの見地から描かれるため、目から鱗の連続である。人間がいかに非合理的な判断を合理的だと思い込んでしまっているかを痛感できる。
そして最後の項では、私たちがすぐ行うべきアクションについて書かれる。またこの文章自体はある意味矛盾を孕んでいる。ぜひ本著で真相を確かめてほしい。
一つ一つを覚えるよりかはそのエッセンスを身につけるのに利用するのが良いと思う。おすすめの一冊。
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Posted by ブクログ
ニュースなんて見ない方がいいぜ!
という考え方とその理由を、懇切丁寧に書いてくれている1冊。自分にとってバイブル書の1つ。
私事ですが、かつてTVのニュースで、東京の小⚫︎知事を東京の前知事(脱税だかなんだかで辞めた実質犯罪者)がドヤ顔で批判してるのを見た時、吐き気を催すような悪意を感じたことがありました。
それ以来私は『ニュースを見ない努力』を続けると公言し、実行し、訝しがられてきたんですが、この本にはそれと同じ思考の内容が多数書かれており、目から鱗が落ちました。と同時に、自分がやってることは合理性ある行為だったのかと認識させてもらい、励みにもなりました!
情報化社会で疲れ切っている人にぜひ読んでもらいたい1冊。 -
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ネタバレ良い人生を送るための考え方が書かれています。
以下、特に印象的だったものです。
・とりあえず行動する。考えてるだけより、実際行動してみて、そこから修正していく
・好かれたいがために簡単に頼み事に応じるのをやめる
・大きな成功を手に入れようとするより、人生のマイナス要素を排除していったほうが、幸せになれる
・感情は、飛んできては去っていく鳥のようなもの。ネガティブな感情も、やってきて今そこにいても、この先もずっとそこに留まるわけではない
・本音を出しすぎない。特に職場では、外向きの人格をつくる。外務大臣のようなかんじ。
・フォーカシング・イリュージョンに注意する。私が車が欲しいとして、隣人がポルシェを買ったのを見て、隣人は幸せなんだろうな〜と思うのはあまりよくない。何の車を所有しているかが人生の幸福度に与える影響は、微々たるものである
・自分の向き不向きをはっきりさせる。自分の能力の輪のなかでできる仕事が良い
・ひとつのことに長期的に取り組む
・得意、好き、評価されることを仕事にする
・自己憐憫に浸るのをやめる。過去が不幸でも、今も不幸でいる必要はない
・世界は不公平であることを受け入れる(不公平を正そうとするのは良いが)
・競争に巻き込まれないようにしよう。競争が激しいところにわざわざ飛び込まない(例、ピアニストやヴァイオリニストを目指す場合、ライバルが多数存在し激しい競争にさらされる。他方、人気のない楽器であれば、低い競争率でオーケストラのメンバーになれる)
・片足は会社、もう片足はどこにも属さないでおく
・期待値を管理しよう 期待は少ない方が幸せになれる
・本当に価値のあるものを見極めよう 世の中、90%はどうでもいい、がらくたである
・自分を重要視しすぎないようにしよう 数十年後には自分は忘れ去られている存在である。謙虚でいたほうが行きやすい
・自分が世界を変えれるという幻想を捨てよう 歴史の偉人は、たまたまその時代に生まれてたまたま成功したところが大きい
・自分の人生、自分の精神的な幸せに集中しよう
・不安を感じるのは、人間も動物も同じ。生き延びるために必要だった。
不安が出てくるなら、「私の心配ごとメモ」というタイトルのメモ帳を作成し、例えば1日10分そこに気にしている事柄を書き、それ以外に時間は心配事とは無縁でいるようにする。
その他、心配事に保険をかける、仕事に精神を集中させるという対処がある。
・世界で起こっている戦争等、自分のせいだと感じる必要はない。また、ボランティアをするのは満足感が得られるかもしれないが、おそらく受け手にとっては、ボランティアより寄付のほうが嬉しいので、できればお金を寄付しよう。有効活用してくれるはずだ。 -
Posted by ブクログ
「ニュースで報じられることの99%は影響を及ぼさない」
→本当にそう。
どこどこで事件が起きたやゴシップネタは投資に役立たないため、本書に出会う前からニュースアプリは削除している。(以前は無意識にニュースアプリを立ち上げている自分がいた)
経済ニュースは投資に役立つと思って確認すべきと思っていたが、もっと気楽に考えてよいのかも。
「意見の90%は不要、無駄に意見を持たなくて良い」
→目から鱗だった。
あらゆるニュースに対して意見を持つべき、と考えていたが、ただ批判してイライラして終わっていただけかも!
「株価チェックは金曜日の取引終了後」
→一日に何度も見るのは止めれたが、まだ毎日確認してしまう。(TV、YouTube含め)
株価以外のことに時間、エネルギーを注げるようになりたい。
「週に1冊本を読む、別の本を挟むことなく、続けてもう一度読み返す」
→読み返す時は目次を見て内容を思い出せるか、で実践中 -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった。読む前は触れる情報を減らしたいな〜くらいにしか思ってなかったけど、まさか著者がニュース「断ち」をしているとは。
情報が溢れすぎてて目の前が曇った感じがする、というか頭の中が晴れない感じがしていたのは質の悪いニュースに触れすぎていたせいなのかも知れない。
年も変わる良いタイミングだし2024年はニュースダイエットしてみよ(友達と話す時も話題にできそう)
情報の豊かさは、注意力の貧困を招く
テロリズムが効果を発揮するのはメディアのおかげ。テロリストの本当の武器は爆弾そのものではなく、「爆発が起きるが知れないという人々の不安」
ニュースランチのすすめ -
Posted by ブクログ
ネタバレ何気なく手に取った一冊。とても内容の濃い本だった。
タイトルの通りドイツ式の交渉術を記した本なのだが印象に残ったポイントは以下。
・交渉においては自分を有利に見せることが大切。自信を持って引かない。
・タイムリミットが近い側の立場が不利。
・最終権限を持つ存在は、後ろにいることを匂わせ、徐々に交渉。
・目標金額、最低ラインは持っておくことと相手方のそれも把握しておくこと。それを基準に高めから交渉。中間点のルールというのもある。
・相手の感情は決めつけない。発言は質問ベースで。
・絶対額だけでなく、他のメリットにも金額をつけ、数字でアピールできるようにする。
・交渉においては双方の大事にしたいポイント、そうでないポイントをマッピングする。できる限り重要でないポイントを譲り、譲歩の数では圧倒しても、相手の重要なポイントで折れてもらうことが理想的。ログローリングと言う。
・苦情は直接的に言わず、自分の目的が叶っていないことをアピール。必ず要求をセットにする。
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Posted by ブクログ
勝間和代さんが紹介されていたので読んだが面白かったー。
2022年に読んだ本で今のところベスト3に入るかも。
ファクトフルネスを読んだ時と同じように、当たり前にしていたことや感じていたことに対してハッとし考えさせられた。
元々テレビは見ないが、スマホの検索をYahooアプリにしていたのでニュースが目について見てしまうことが多かった。
YahooアプリではなくGoogle Chromeにしたことでニュースを見る時間はかなり減ったと思う。
ニュースを断つことで1年で1ヶ月分増える、ということが衝撃だった。
また、過去のニュースで自分の人生に影響を与えたことは?という質問に、パッと思い浮かぶことがなかったので、ニュースを見る必要はないとあらためて実感することが出来た。
この本があまりに面白かったので、ニュースを見るのではなく読書をした方が良い、ということを身をもって体感した。
本当に読書は面白い。