Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法

ロルフ・ドベリ / 安原実津

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普段の思考法を振り返るのに読んでみた。自分が気になる部分をいくつかメモしていくと、悩みが明確になり、その解決の道筋になりそうな思考法にも出会うことができた。今も大切に人生も大切にする。自分が納得のいく人生を歩むための羅針盤を手に入れたような感覚だった。読む時々によって、得られる気づきも新たに見つかりそうな本だったので、時間を空けて再読したい。

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スイス航空会社の子会社数社にてCEOを務めたロルフ・ドベリが書いた人生をよりよく導くための啓発本。良い人生とは人によって大きく異なるが、良くない人生というのはパターンがある。大きな成功をするよりも、あなたを明らかに悪い方向に導く要因を排除していくことが重要であると語る。考えるより、行動しよう。柔軟に修正しよう。大事な決断をするときは十分な選択肢を検討しよう。簡単に頼み事に応じるのをやめよう。謙虚さを心がけよう。感情にしたがうのはやめよう。本音を出しすぎないようにしよう。買い物は控えめにしよう。貯蓄を使用。欠点より能力に目を向けよう。SNSの評価から離れよう。今を楽しもう。本当の自分を知ろう。ポリシーを大事にしよう。やめよう。解決よりも予防をしよう。性急に意見を述べるのをやめよう。良い本は何回も読もう。自分の頭で考えよう。自分を重要視しすぎないようにしよう。自分の人生に集中して、うちなる成功を目指そう。

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【本を手に取った動機】
・中田のYouTube大学で紹介されていて、タイトルを知っていた
・会議に臨むにあたり、有益な情報や思考手段を得たかったから

【読む前のイメージ】
・思考をクリアにする考え方の指南書

【読んだ後の感想】
・人生を賢く生き抜くための思考法が多数列挙されている
・思考の技を多く学ぶような感じ

【アクションプラン】
・毎朝「不安ノート」を書く
・毎週月曜日に「リスクメモ」を書く


②
計画の修正に抵抗を感じる理由
→計画が間違っていたことの証拠に思えるから

⑥
柔軟性ではなく「誓約」＝戦略的な頑固さ
→「柔軟」は決断疲れによって判断が鈍り、不満が募り、疲れが溜まり、目標から遠ざかる。
→「ああいう人だから」とわからせたほうが勝ち

37
無作為に本を選ぶのではなく、良い本を二度読む
キーワードは「没頭」
30歳を過ぎたら、人生の残り時間を出来の悪い本に費やすのはもったいない

49
謙虚でいたほうがいい理由
→世界に向けて自分をアピールしたい＆周囲の反応が気になる

52
成功とは心の充実や平静さを手に入れること

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人生をよりよくするための思考法
無駄なことをしない競わない自分の得意分野で生きる
物質的に満たされるのではなく、ストレスを引き起こすようなことは避け心を充実させること

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人生の幸福度を高めるためのフレームが書かれてあり参考になります。最初に全体を把握する、感情から距離をおく、能力の輪の中で仕事をする、自分の基準をもつ、謙虚であれ等は特に。

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トイレ文庫にして1項目ずつ噛み締めました。
とても良い本だったので、ドベリ氏の言うように2回目を読み始めようと思います。

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やることではなく、やらないことを決める

職場では日々、①ホントは嫌なのに断らない、②腹を割って話してみたらいいやつだった、③覚える情報が多すぎる、④職場を変えたい等、、、こんな思いを経験している。
この本を読んでからは、この①〜④の思いが少し解決されたような感覚になった。

①簡単に受けない
・5秒考えて嫌なら断る→5秒考えて嫌なら今後もずっと嫌
・自分の能力外の事は受けない→まずは自分の能力を知ることが大事。キャパ超えてそうな依頼はきっぱり断る。
・悪魔に心を売るな→自分が嫌だと思うことは、いくら報酬を積まれてもやるな

②本音を出さない
・感情はあてにならない→例えば「あいつ実は嫌いで〜」とか言ってしまうと、あとから実はいいやつだったとかなっても、取り返しがつかない。感情によって出た言葉はキケンだ。感情を出さないためにも2番目の人格を作り出して仕事をすると良い。
・はっきりわからないと言う→自分がよく知らないことを聞かれても、所詮何も答えられない。変に回答してもバカを晒すだけだ。はっきりその点についてはわからないと言おう。むしろプラスにすら見える。

③情報の選択をする
無駄なニュースや知識は入れるだけ時間も労力も無駄。必要な本から知識をインプットしてしっかりアウトプットすれば良い。

④世界（職場）を変えようとしない
俺は世界（職場）を変えてやる！などと大それたことはしない。
そんなことよりまずは自分の丈にあった仕事を黙々とこなすこと。
大事なのは何をやり遂げるかではなく、何を避けるかである。

これからは簡単に受けない断る意思を持って、本音はさらけ出すことなく、情報を断舎離し、自分の丈にあった与えられた仕事を黙々とこなしていきたい。

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一言でいうと生きやすくなる本。
世の中、〇〇した方がよい、しなければならないが多いが、そんなことは必ずしもないよ、と言ってくれる本。


400ページ超もあり分厚いかと思いきや52章から成り立ち、どこからでもすぐに読める本。
なので、意外とサクサク読める。

news dietの作者と同じと知り、驚いた



1考えるよりも行動しよう

☆2なんでも柔軟に修正しよう

物事は全て計画通りに行くとは限らない

3大事な決断をするときは、
十分な選択肢を検討しよう

選択肢を多く
秘書問題(37人面接し、1番優秀な人を上回った人を採用…応募者数をe数学定数2.718で割る　100÷2.7=37)


4支払いは先にしよう

・イライラはコントロールできる
・お金よりストレスを節約
・店やレストランで支払う金額を1.5倍と考える
(出費をコントロールするメンタルアカウンティング)
・料金は前払いの方が
　ピークエンドの法則が働き気持ちよく過ごせる


5簡単に頼みごとに応じるのはやめよう


無理な要求を検討する時間を5秒と決める

【理由】
互恵的利他主義(しっぺ返し)を行った遺伝子を残すことができた。
しかし、2つの危険がある

①誰かから「好意」を受け取ると、
あなたはその人にお返しをする義務があるように感じてしまい、その人が頼みを断れなくなってしまう

②相手の利益になる行動をとれば、
相手も同じように利益を返してくれる
と言う信念をもとに、
私たちは自ら進んで相手の頼みを引き受ける。

しかし、
頼み事を引き受けてしまった最後、
自分の行為をなんとか正当化しようと
最もらしい理由を自分の頭の中で繰り返す。
無意識のうちに、時間よりも理由の方を優先させている。



9幸せを台無しにするような要因を取り除こう

人生のダウンサイドを取り除く
人生は、何を避けるかが大切

11自分の感情に従うのはやめよう

☆感情は鳥のようにすぐ去るもの


☆12本音を出しすぎないようにしよう

理由
①自分のことを本当にわかっているとはいえない
②本音を語っても自分を滑稽に見せるだけ
③外側との境界のない生物は長く生きられない

☆2番目の人格をつくりあげる



☆13ものごとを全体的にとらえよう

・特定の要素だけ過大評価しない


14買い物は控えめにしよう

☆ものの所有の喜びは薄れる
☆経験にお金を使おう
☆一緒にいて喜びを感じられる人を結婚相手に


15貯蓄をしよう

お金との付き合い方のルール

①ある程度貯金
②所得額や資産額のわずかな変動にいちいち反応しない
③裕福な人と自分を比較しない
④大金持ちでも質素な生活にする


16自分の向き不向きの境目をはっきりさせよう

能力の輪の内側→よく理解できる
　　　　　外側→あまり理解できない、
　　　　　　　　もしくは一部の理解

輪の境目を見極めよう

輪の形成には、時間と執着が必要


17静かな生活を大事にしよう

・ひとつのことに長期的に取り組もう
・ロングセラーが人気の座になる


18天職を追い求めるのはやめよう
・周りの人が高く評価してくれるもの〇


19SNSの評価から離れよう

・コントロールできないものに目を向けない




20自分と波長の合う相手を選ぼう

相手を変えるのは難しい



21目標を立てよう

・自分のことを簡潔に説明するのは難しい
・幸福度は目標を達成できたかどうか
・非現実的な目標を立てても幸せになれない



22思い出づくりよりも、いまも大切にしよう


23「現在」を楽しもう

25死よりも、人生について考えよう

人生の最期に思いを巡らせても意味がない
よりよい人生を過ごす方が大事


26楽しさとやりがいの両方を目指そう　






32「精神的な砦」を持とう

辛い状況乗り切るための4つのアドバイス

①運命の存在を受け入れること
状況がアップダウンするもの

②所有しているものを大事にしているもので愛しているものがすべては永遠ではないと理解しておくこと

③人生の全ての物あれは多くのものを失ったとしても、人生には良い事の方が多く、良いことには負の要素もつきものだからことを忘れないこと

④思考は誰からも取り上げられない


33嫉妬上手にコントロールしよう

自分と同レベルの相手に嫉妬する
他人と比較する行為が幸せを遠ざける

☆34解決よりも予防をしよう

頭の良い人は問題を解決するが、賢明な人はそれをあらかじめ避ける

1週間後15分で良いから、
あなたの人生で起こり得る大きなリスクについて集中して考える時間をもとう



35世界で起きている出来事に責任を感じるのはやめよう

責任を感じるのをやめる方法

①個人でできることに限界はある
②お金を寄付しよう
③見聞きするニュースの量を制限しよう
④災いがこの世からなくなることはない
⑤世界で起きていることはあなたの責任ではない


36注意の向け方を変えよう

あなたはどこに注意を向けるかで
あなたが幸せを感じるかどうか決まる




☆37読書の仕方を変えてみよう

・よい本を2度続けて読む
　一読3%→2読後30%記憶に残る

・同じ音楽は繰り返し聞くのは普通




38自分の頭で考えよう

自分の言葉で話すようにする


39「心の引き算」をしよう

銀メダリストが比較すべきは
金メダリストではなく、メダルが取れなかった場合。


40相手の立場になってみよう

小説がおすすめ

41自己憐憫に浸るのはやめよう

42世界の不公平さを受け入れよう


43形だけを模倣するのはやめよう

形式主義にならない


45軍拡戦争に気をつけよう
ブルーオーシャンを目指せ

44専門分野を持とう


☆46組織に属さない人たちと交流を持とう

どこにも属さない部外者が変革を起こす

組織に属さないことのメリット→組織につきものの合理的ではない手順を省略できる

片方の足は組織の中に固定しておくと良い



☆47期待を管理しよう

必然(しなければならないこと)
…本当に必要なことは願望とは関係なしに行われる。ごっちゃにしない

願望(したいこと、好みや目標)
　…必ず叶うわけではない

期待(できればいいなと思うこと)
　…周りの人達に対する期待のコントロールが管理できていないと失望になる

→期待を0から10の間で評価
自分が評価した点から2点を差し引く

頭の中に数値が定着し、
感覚だけで期待をつくりあげる
無意識の思考を阻止できる



48本当に価値のあるものを見きわめよう

スタージョンの法則
世の中の90%はくず

と思う方が幸せ



☆49自分を重要視しすぎないようにしよう

「自分が重要な人間だ」という思い込みを避けるには、次世代の視点から自分を眺めてみるといい

自分を重要しする度合いが低いほど人生の質は向上する

理由
自分を重要視すると、
①余計な労力が必要になる
②自己奉仕バイアスに陥りやすい
(自分をよく見せようとする)
③敵をつくってしまう

謙虚でいた方が生きやすい


50世界を変えるという幻想を捨てよう

51自分の人生に集中しよう

☆52内なる成功を目指そう

心の充実、平静さを手に入れる

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読後に脳天を突き抜けるような感動はない。だけど、心地よい。自分を振り返り、してきた過ちや目を背けたい感情を直視してしまう。そしてなぜか、心が軽くなるのを感じる。物質的な成功など、100%偶然の産物なのだ。

それならば、内なる成功をするために今を精一杯生きようという気持ちになる。本文にはストア派の考えが組み込まれているとよく書いてある。ストア派、すごいな。というより、大昔から変わらないのか。人間の考えることは。

よい人生を送るための52の思考法が書いてある。中でも私が好きなのは「忘れてしまうとしても、最高の体験をすることに意味がある」ということ。そして「過去が不幸だったとしても今不幸である必要はない」「世界の不公正さを受け入れる」ということだ。

SNSは本当に不幸自慢が多い。いや、SNSに限らずリアルに生きていても多い。「あなたは幸せな人間で良かったですね、私は…」と同じ淵に引きずり込もうとする人間がいる。引っ張られる必要はないんだと強く思った。

私は私。思考法というから、やはり自分で考えてナンボなのである。考えて、備える。問題は解決するより避ける方が賢明である。読み終わると自分がしたいことや、これから起こりうることを想定して自分だったらどう対処するか考えてしまう。考えて、行動に移すことがなんとも快い。何度も読み返したい。その都度、自分の思考をメンテナンスしたいものだ。そういう意味で、名著なのだと思う。

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この本では、52の思考法が紹介されています。
ただひたすら頑張るための思考法というよりは、心穏やかに、自分に合った生き方をするための思考法、という印象です。
もちろん、仕事をする上でも役に立つ思考法が紹介されています。

学術的な根拠に加え、著者の経験に基づいた思考法が紹介されているので、どれも納得のいくものでした。

とはいえ、すべてをすぐに実行するのは難しいと思うので、購入して手元に置いておき、ときどき見返しながら、徐々に実行していきたいと思います。