あらすじ
認知心理学や社会心理学をはじめとした
過去30年間の学術研究にもとづき、
スイスのベストセラー作家が「思考の誤り」に
ついてまとめた逆説的幸福論。
「すべきでないこと」は、「すべきこと」よりはるかに影響力がある。
「幸福」を手に入れるのではなく「不幸」を避ける。
そうすれば「よい人生」が手に入ると著者は断言する。
<絶賛の声、続々!>
●「CEOは全員、この本をブリーフケースに入れておくべきだ」
――トーン・ビューヒナー(ノバルティス社 取締役)
●「たった3ページ読んだだけで、もう新たな発見がある」
――フランツ・ヒンプセル(南ドイツ新聞)
●「読了後には、考え方が変わるはずだ」
――ダン・ゴールドスタイン(マイクロソフトリサーチ主席研究員)
●「ロルフ・ドベリは実践的な知識も独創力も兼ね備えている――ルネサンス期以降、めったに見られない組み合わせだ」
――ナシーム・ニコラス・タレブ(ベストセラー『ブラック・スワン』著者)
●「この本を読むべきかと問われたら、私は絶対に読むべきだと答えるだろう。読み物としてすこぶる面白いだけでなく、人間の思考の本質にも大胆に切り込んでいる」
――ローランド・ベルガー(欧州最大の経営戦略コンサルティング会社「ローランド・べルガー」創業者)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
■重要なのは、「すべきでないこと」を排除すること。
■先延ばしを防ぐには、期限を設定+限りある意志力を浪費しないこと。
■理由を一言加えると、お願いは通りやすい。
■現状維持を選んでしまう理由は、ほとんどの人が標準枠…なじみや平均を選びがちだから。
■ボランティアよりお金を寄付すること。ボランティアは職人から仕事を奪うこと。
■死にたくなるほどの経験は人生に必要?無理にプラスの要素を見出そうとしなくていい。特に死の危険は避けた方がいい。
■選択肢は本当に二択しかないのか?と疑う。手術をしないか、リスクの高い手術を受けるのか,という二択なら、リスクの低い他の手術や2年後に受けるとか、選択肢を増やしていい。
Posted by ブクログ
一般的に広がっている考え方に対して
別の切り口で52個の思考法が紹介されています。
1つの思考法について、簡潔に書かれており
読んで納得できるものも多い印象でした。
本書に書かれている思考法を持っていると
ものの考え方や視野が広がると思います。
読んでおいて損はない1冊です。
Posted by ブクログ
ドベリさんの本は、いつも気づきを与えてくれる。
安原実津さんの翻訳も読みやすくて素晴らしい。
・本を読んだり思索をめぐらせたりしただけでは、アイデアを思いついたり、新しい製品を完成させたり、何らかの能力を身につけることはできない。それができるのは実際に試したり実地で見て覚えたりした時だ。重要な知識は実践を通して初めて得られる。書かれた文字に必要以上に畏敬の念を抱いてはいけない。
Posted by ブクログ
ものごとに直面した時の人間の「思考の誤り」について52個の例で説明をしている本です。人間はものごとを判断するときに、思考の罠に陥り、勘違いや間違えた認識や行動を、無自覚で行っています。目で言えば錯視のような感覚でしょうか。
自分で判断したことに一度立ち止まり、客観的にみて判断し直してみる必要性を感じました。
また、自分だけでなく、相手が「思考の罠」にハマっているなと感じることができるのも、人間関係を楽にする能力なのかもしれないなと思いました。
Posted by ブクログ
思考力を鍛えたいと思って手に取った本。思考力というよりも人間関係やコミュニケーションに悩みがある方にオススメしたい1冊だと思った。
わたしたち一般人が陥りやすい「思考の癖」について心理学や哲学、行動経済学など科学的根拠を示しながら端的にリストアップされている辞書のような本。
私たちひとりひとりの行動や思考には何かしらの理由があるんだと分かると、自分にも他人にももっと優しくなれるような気がした。
Posted by ブクログ
テーマがたくさんあり、どれも簡潔で読みやすかったです。
私は【無駄話をする傾向】について、今までのもやもやがすっきりし、明日からその見方を実践して、自分のストレスを軽減していこうと思います。
Posted by ブクログ
自分の思考を疑うこと。自分が正しいと思うと他のことが入ってこなくなり、偏った考えが固まってしまう。人は自分にとって都合の良い情報だけを見ようとする傾向があることを理解する。
自分を客観的に見る視点を定期的にもつこと。
多面的に捉えること。状況を具体的に書き出して考えること。
感情的にならないように。冷静に俯瞰する。
自分の誤りを素直に認めること。
先延ばしにしない。少しでいいからすぐ始める。始めればその先、全体感が見えてきて計画を立てやすく、誤りに気づきやすい。
比較し過ぎると疲れる。選択は疲労する。休憩をとったり、ある程度絞ったらとりあえずやってから考える等
自分の思い込みに気づき、俯瞰して、選択し、行動すること。
Posted by ブクログ
人間が陥りやすい思い込みや思考にフォーカスを当て、例を多く用いることによって、読者が理解しやすい内容になっていた。
自分にも多く当てはまる思考もあるが、偏った思考もいくつかあるため、そこは自分で精査して、自分の思考や決断等に落とし込める部分は落とし込んでいきたい。
3作目になる様なので、1.2作目も読んでみようと考えている。
Posted by ブクログ
間違った思い込みを避けて賢く生き抜くための思考法が、52に整理され、凝り固まった考え方から脱出できるかもしれない方法が示されている。
読み進めていくうえで感じたのは、「自分自身をまず疑うこと」を重要視しなくてはいけないということ。
常に正解を導くことのできない私たちが、いかに正解の精度を高めていくかは、まず思い込みを捨てなくてはいけないし、思案を巡らせては疑い、ぶち壊していく思考があってこそで、そうした手段として、この52の思考法はとても活用できそう。
また、人がこの本を読んでいなければ、人はこういう考え方に陥るだろうと予測がつくし、その考えを逆手にとった行動を準備することができる。
まずは、実践のうえで、この本に書かれたことをやってみて、疑い、身につけていくということから始めよう。
Posted by ブクログ
先日読んだThink clearlyが面白かったため続けて購入しました。本書は「間違った思い込み」を避けるための52の思考法が書かれています。
その中で「考えすぎると上手く動けなくなる」については個人的に参考になりました。自分自身が考えすぎてしまう所があるため、公私共に後に後悔してしまう場面がありました。
直感に頼る所と冷静に分析する所、双方のメリハリをつけて考えられるようになりたいと思いました。
Posted by ブクログ
『Think Clearly』の作者の第2弾。
今回も、人間がより賢い選択を出来るような内容となっている。心理学や筆者の経験則から、どのような選択が正しいのか、どのようなバイアスに人間は陥りがちなのかなどが52の項目に分かれている。
自分も読んでいて、自分にもこんな一面があるのかという発見もあった。自分では良いと思っていてもそれは自分だけの独りよがりになってしまっているかも知れないと感じた。自分は不安症な一面があり選択肢が多くあればあるほど良いのだと考えがちなのだが、何かを決断するのには余計な選択肢・情報は不要であり、それを削ぐことによって精度の高い判断が可能であるとしている。
私も情報を上手く取捨選択してより幸せになれる賢い生き方をしたいと思いました。
Posted by ブクログ
すべきでないこと。は、すべきこと。よりはるかに影響力がある。
何が成功をもたらすから言い表せない。だが、成功を妨げたり、台無しにしたりするこもははっきり言える。
幸福を手に入れるのではなく、不幸を避ける。
これは否定の道。というギリシャ人やローマ人の中世の思想家に寄る。
行動に理由を添えると周りから理解と譲歩を得やすい。その場合、どんな理由でもよい。
変化に気付くにはその出来事を想定していないと気がつかない。それが例え大きな変化であってもだ。
人は自分のアイデアに酔いしれてしまいがち。客観性が大切。
努力して手に入れたものを過大評価してしまう。特に時間と労力を費やした時はよく結果を見るようにする。
第一印象にとらわれないようにする。必ず途中の評価も大事にすること。
お金で解決しようとすると逆効果になることがある。
あり得ないことを想像する。誰にも予想できないことが起こるのが人生である。
ただ、これは余り口に出さないほうがいいだろう。というのが私の印象。
ブラック・スワン=ありそうにないことを常に考えてみることにする。
人は現状維持を選びがちである。それは標準案。つまりデフォルトを選びがちであることに通じる。
自分のものの見方が主流だと人は考えがちである。人の考え方に懐疑的になる前に、自分に対して懐疑的になる。
自分より優れた才能を持った人を支援する。
部外者に対して先入観を持ったり、反感を抱いたりするのは生物学的には自然なこと。だが、集団と自分を同化すると、自分の物の見方に歪みが生じる。
相手の発言ではなく、過去の実績に目を向ける。
自身をわずらわせている課題への対処法を細分化して書き留めるだけで、頭はすっきりさせることができる。
直感に頼りすぎると合理的な判断ができなくなる。
自分の考えには批判的であるべき。
現場と選択肢を1つ示されると、私たちはその2つだけを比較してしまいがちだ。必ず別の選択肢を考え、比べる。
持説にそぐわない事実に出会ったら、その設定はすぐに放棄する。もっと優れた説が見つかるまで待っていてはいけない。
数字は机上で改善できる。数字には気をつける。
平均と言う言葉も注意すべき。
人の心を動かすのは数字ではなく時に小説や写真である。
目立つものに惑わされないようにする。
期待には影響力がある。一方でコントロールできないものに対しては期待値を下げた方がいい。
記憶は不正確なもの。
言うことが無ければ、何も言わないこと。マーク・トウェイン
情報が多すぎると決められなくなり、決断の質も下がる。
最低限の情報で生活すると、判断力が高まる。
不快なことが自分のためになる。と言うのは間違った思い込み。
感情で決めることと論理で決める事がある。
体に身に付いている動作は感情で決める。
進化の過程には存在しなかった複雑な状況においては論理で決める。
考えすぎるとうまく動けないことがあると言うことである。
私たちは起きていないことについて考えるのが苦手だ。存在しないものは認識できない。
ときには起きていないことについて考えてみさえすれば、私たちは今までずっと満ち足りた気持ちになれるのではないだろうか。
あるものは、ないものより重視される。
原因は一つではない。
最後のチャンスと聞くと、私たちは分別をなくす。
どの可能性も排除せずに保留する人は成功できない。選択肢を持つことで、コストがかかることがある。
知識には言葉にできるものとできないものがある。知識は実践を通して得られるもの。書かれた文字に畏敬の念を抱き過ぎない。
賢人が目指すべきは、幸福を手に入れることではなく、不幸を避けること。アリストテレス。
Posted by ブクログ
全部で52個の思考について書かれているが、一つ一つが短くて読みやすい。時間がなくても読み進めやすいと思う。
全部が参考になるわけではないが、参考にしたいと思うものはいくつかあった。
知っていれば少し生きやすくなるかも。
Posted by ブクログ
「賢人が目指すべきは、幸福を手に入れることではなく、不幸を避けることだ」
が1番響いた。
幸福を目指そうとしてもなかなか上手くいかなかったりして辛かったりしたけど
不幸になることは実体験で分かっているので行動しやすくて分かりやすい。
この方法を忘れないようにしていきたい。
Posted by ブクログ
・Before
気付かない間に勘違い、思い込み
人間の思考に関してよくある思い込みを避ける考え方について書いた本。
参考になるシーン、対処方法についてまとめてあり、とても参考になりました。
・気付き
重要な知識は実践を通して得られる。
まず動いてみること
単なる偶然だけで成否が分かれてしまう分野もある。
・アクション
まずは動いてみること。
偶然の結果には騙されないこと。継続した成果をみること。
決断は可能な限り朝にやること。
Posted by ブクログ
余計な情報をシャットダウンすることでマルチタスクや意志力低下を防ぐと共に、自身の思考や記憶さえも疑ってかかる意識を持つこと。
計画には20〜50ほどの段階に分けた明確な計画をたて、自分でコントロールできる物については自分にできると期待を持とう(プラセボ効果) 出来ると思い込むだけで脳は影響される。背水の陣や時間制限も有効。逆に、自身でコントロールできない物事については、予測不可能であることとパターンは偶然に過ぎないことを意識しあくまで期待しないこと。計画実行前には、計画な失敗したこと想像し、何故失敗したのかを思いつく限り全て書き出してみよう。
ハンマーを手にする者は全て釘にみえる。
職業や得意分野が視野と思考の偏りを生む。思考の幅を広げるために他分野も学ぶ。
しかしながら、専門分野のなかで狭くともキングとなれる領域を手にすることが最も成功確率が高い。
・ミケランジェロ
どのようにしてダビデ像を作り上げた?
→「ダビデではないものを、すべて排除したのです」
・「すべきでないこと」は「すべきこと」より、はるかに影響力がある
Posted by ブクログ
人間が習性として犯しやすい過ち:バイアスの図鑑。
52の項目が並べられています。
それを52の錯誤といっています。
中にはよく知られたものも多く納得感があります。
Posted by ブクログ
面白かったです。しかし、52個もあるのが逆に読みずらく感じました。もう少し、まとめてもいいのに。
アリストテレスの考え方である不幸を避けるというのは今後大事にしたい。
Posted by ブクログ
難解な言葉や多くの情報は頭がこんがらがって相手に何も伝わらない。マーク・トウェインの言うように言うことがなければ、何も言わないということも賢く生きる上では大事になると思った。
Posted by ブクログ
人の考えや記憶は偏りがあったり、バイアスがかかっている事が多い。物事を信じすぎたりしては痛いめにあうので、広い視野で物事を判断する必要がある。
think clealyで物事の考え方の基礎を知って、smartで他の様々な間違った考えに惑わされない術を知るって感じやね!
Posted by ブクログ
2024/07/01読破
一言:エビデンスベースの自己啓発本
p.212
「道具がハンマーしかないものはどんな問題の中にも釘を見るものだ」自分の得意分野に偏ったものの見方をすると言う「職業による視点の方より」傾向が誰しもある
Posted by ブクログ
はっとさせられる本。臨時収入があった時のお金の使い方、自分の意見をみんなも同様に持っていると思ってしまうこと、予定を詰め込み過ぎたり、楽観的な計画を立ててしまったり。かなり意識しないと心理的な習性で流されてしまう様々なこと。全部を意識していたら、それはそれで疲れそう。そういう傾向があるのが人間なんだなぁと思う。だからこそ、偉人は偉人なのだ。今の気分でなければ、もっと楽しめた本なのかもしれないなぁ。
Posted by ブクログ
理にかなった行動をとらないという「失敗」を避けるための52の思考法がまとめられている。
無駄遣い、先延ばし、考えの固執、あれもこれもとどっち付かずなどなど。
どの項も端的にまとめられているので理解しやすい。
前著Think clearlyの方が取り入れたい内容が多かった。
コレぞと思う内容は何点かあり、詳細はメモに記載。
Posted by ブクログ
FACTFULLNESSはデータで示してくれたが、
この本は意思決定における思い込みを教えてくれた。
ビジネスの分野にも、使えるものがいくつかあり、次のものはしっかり押さえておきたい。
・カチッサー効果
・努力の正当化
・ブラックワンの予想と死亡前死因分析
Posted by ブクログ
知識は転用できない、は結構ぐさっときた。
今の分野で成功したからって、何でもうまくいくわけじゃないんだよねきっと。手堅く、能力の輪から外れない範囲で広げていかないといけない。