菊池真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
暴力を振るわないだけマシではありますが…母親が宗教にハマっていたり近所の酒飲み仲間のおじさんたちもモラルがないし環境も悪い。さっさと家を出ればいいじゃんという人もいるでしょうが親子関係ってそう簡単に切れるものじゃないし見捨てられないんですよね、法的にも精神的にも。もともと機能不全家族だったように思います。
父親のアル中ぶりより元カレの豹変ぶりにびっくりしました。いきなり街中で酒瓶一気飲みして豹変する人ってアル中父親よりヤバいと思います。当然のようにモラハラに暴力。
高学歴エリートでも壊れてる人は壊れてるんだなぁ。そういう人に支配されてしまうとそれが普通に思ってしまうんですよね。
別れてくれ -
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Posted by ブクログ
菊池真理子さんの作品は「依存症ってなんですか?」を前に読んだことがあるので、この作品で2作目です。重いテーマながら、菊池真理子さんの絵が好きなんですよね!あ、内容ももちろん興味を持って読めるものでした。コミックエッセイなので、さらさら〜っと、読めちゃいます。
さて、このコミックエッセイは、「問題」を抱えた家族に焦点を当てたもので、その当事者たちに取材し実体験を描いたものです。反医療、きょうだい児、マルチ2世、貧困、ギャンブル依存症、ヤングケアラー、児童虐待の9ケースを取り上げています。それぞれの問題に当事者たちがどんな風に立ち向かい、どんな風に乗り越えてきたか…を重くなりすぎず読むこと -
Posted by ブクログ
依存症って、ホント様々ありますよね…。ギャンブル、アルコール、ニコチン、買い物…その中でも、この作品は、アルコール依存症がテーマのコミックエッセイです。
筆者の菊池さんは、自身のお父様がアルコール依存症ではなかったか…だとしたら、どう関わっていけばよかったのか?そんな疑問から、アルコール依存症についての取材をはじめてこの作品を描かれたようです。アルコールって購入するのに制限があるわけじゃないし、ついつい飲みすぎてしまうこともあるけれど(汗)、節度を守って楽しく飲めれば私はそれでいいと思ってました。
だけど、アルコールが命綱のようになっている方もいるんですよね…。そうなってもギリギリま -
Posted by ブクログ
次の予定まで時間がなく、手軽に読めるものが欲しくて手に取った。
時間的には手軽に読めたが、読後感は重く、少し気が沈む。
重い題材を和らげてくれる優しい絵柄に助けられた。
【引用】
みんなが当然持っている
何を信じて何を信じないか
決める権利を
私だけ
持ったことがない
それが
こんなにも辛いんだ
というのは、2世特有の辛さだと感じた。
あとは、親が自分の気持ちを全く分かってくれないというのは家族辛い〜の根源である。
作中、手紙で気持ちを伝えて親と関係改善することがあった。
他人は変えられない…と、7つの習慣で見た気がする。
自分にコントロールできるのは、気持ちをわかってもらえるよう -
Posted by ブクログ
宗教2世問題をコミックで読みやすく。ほんわかタッチだが、内容はヘビー。当然ながら宗教によっても親ののめり込み方によっても違うし、当事者の感じ方もそれぞれ違う。どの宗教か何となくわかる描写になっているあたりが面白い。自分の知人が信仰している宗教かと思われる項もあって、その知人の家族に思いを馳せた。それほどのめり込んでいない人とでも宗教の話しには触れないように乗らないように付き合うのは正直疲れるものだ。そんな距離を持つことができない親子という親密な関係が紹介されていて正直気が重い内容だった。そして何の手立ても思い浮かばず、興味本意に本だけ読んで何だか申し訳ない気持ちにもなった。
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Posted by ブクログ
宗教二世について書かれたノンフィクションコミック。
子どもにとって親というのは、どれだけ矛盾をはらんでいようと、暴力的であろうと、「愛されたい」存在であるということを改めて感じました。
生まれた時から宗教が色濃く周囲に存在している二世の子供たちにとって、小さい時から親に与えられた“物差し”が宗教であり、子ども心に疑問を感じていたとしても、「親から嫌われたくない」という一心で自分の気持ちに蓋をして、結果として精神をゆがめるほど悩んでしまう。
このエピソードに登場する方々は、親と絶縁したり、お互いを尊重する落としどころを見つけられたり、傷はあるものの再出発が出来ている方が多いように見受