落合由佳のレビュー一覧
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第72回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(中学校の部)
自分の生活や時間を、障害のある兄弟を支えるために費やすことがある「きょうだい児」。本作は、そんな中学生のきょうだい児の日常や心の揺れ、学校での立場、友人との関わりを通して、その現実をわかりやすく伝えてくれる作品でした。
現代のきょうだい児が置かれている状況のリアルさには、読んでいて苦しさを覚えました。家族を大切に思うからこそ蔑ろにはできず、優しさや強さが、そのまま逃れることのできない責任感へとつながっていきます。
物語には、障害のある兄弟だけでなく、認知症が始まった祖母と暮らす女子中学生や、自分の能力の低さに悩む男子中学生など -
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きょうだい児の葛藤を描く。
〈きょうだい児とは、しょうがいや重い病気のある兄弟・姉妹がいる子どものこと。〉
〈ヤングケアラーは、本来は大人がするような介護や世話を、子どもや若者が日常的に行なっている人のこと。〉
葉澄には、自閉症をもつ双子の姉・菜々実がいる。幼い頃は、きょうだいだから助けるという気持ちもあったが、小学6年になると空気を読めない姉と一緒だと仲間外れにされてしまい、みんなと遊ぶこともなくなり、イライラすることが増えてきた。
ある日、病院の待合室で出会った少年からお守りをもらい、その縁できょうだい会を知り、つなぎびでそのときの少年・相田恵太と再会する。
恵太と知り合い、つなぎ -
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小学六年生の葉澄は、発達障害のある双子の姉・菜々実の通院や学校送迎を日常的に手伝っている。菜々実も大切だけれども、いつも菜々実の都合が最優先になる。何かを諦めるたび、仕方ないと思う反面、胸の奥にモヤモヤがたまっていく。
そんな中、中学生となった葉澄は、菜々実の付き添いで行った病院で顔見知りとなった恵太と、障害がある子のきょうだいが集まった「きょうだい会」で再会する。明るく元気いっぱいの恵太だが、彼にも障害のある弟がいた。
今年度中学生の部の読書感想文課題図書。
表紙の雰囲気から、今時の中高生の好きな悲しい恋愛ものって感じだけれど、中身は〝きょうだい児〟を扱った物語。
大人でも障害のあ -
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児童書とあって、たいへん読みやすかったです。
でも、私が子どもだったらこの本を読むことはなかったかもしれない。子どもの頃の私は、本よりも漫画の方が好きだった。いわゆる絵本や児童書の類は、あまり読んでこなかった。小説を読むようになったのは大学生の頃からだったように思う。
もしも読んでいたらもっとちゃんと、私もばあちゃんに料理を習っていたかもしれないなぁなんて思ったけど、どうかなぁ。主人公の天だって、おばあちゃんが生きていた頃は料理なんて全然興味がなかったはず。成長して、おばあちゃんと一緒に台所へ立つ未来もあったかもしれない。でも、立たなかったかもしれない。それはわからない。失ってからじゃないと気