ジャック・ケッチャムのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこれこれこれーーー!!
エログロスプラッターの最高峰「オフシーズン」、その続編「襲撃者の夜」、そしてシリーズ第3作となる本書、私が敬愛するケッチャム大先生の作品、This is ケッチャム!!
ここ最近、休日の度に天空図書室へ通い、空を眺め、美しい写真集等を手にしてきました。
でも、でもですね、私の中にはしっかりと存在し続けているんです。
人混みに紛れ、静かな空間でひっそりと息を潜めていたブラックヒボが(笑)
ヒィーッヒッヒッヒッヒーーーーッ(`✧∀✧´)キラーン!
本書は本筋となる「ザ・ウーマン」とその後を描いた短編「カウ」の2部構成。
「ザ・ウーマン」はホラー映画の鬼才ラッキー・マッキーとの共作で映像化されています:;((°ө°));:
でも、出だしは大人しいんですよね(^_^;)
弁護士クリス(まぁ、こいつがなかなか胸糞悪いんです)が狩りに出た森で見つけた上半身裸の女(ウーマン)を捕らえ、自宅納屋の地下室に監禁...
そうです!!
前作「襲撃者の夜」のウーマンです!!
つまり、食人族なんです!!
「オフシーズン」バリに人肉BBQ復活か?食べて、食べて、食べ尽くす?
(((;゚Д゚)))ドキドキ
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キンコンカンコーン♪
地下室に監禁ってだけで「隣の家の少女」と「地下室の箱」を思い浮かべた「あなた」、そうです、「あなた」は立派なケッチャムマニアです(笑)
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そこから始まるのはクリスの家族も交えた残虐行為とレイプ…
反撃に出たウーマンはクリスの指を食いちぎり目の前で咀嚼( ・w・)ガリ、ゴキゴキゴキ...
キャ───(*ノдノ)───ァ
ってならずにキタ━(゚∀゚)σキタキタキターってなるのは私だけでしょうかσ(♡∞♡)
父親であるクリスにレイプされ妊娠までさせられた娘ペグの力も借りクリスをズタボロにし、ペグの妹であるダーリンと手を繋ぎ森へ帰っていくウーマン...そしてペグも後を追う...
そうなんです。
ウーマン生き残ってるんです!!
という訳で、後半はその後を描いた「カウ」。
今度は一転してウーマン、そしてペグ、ダーリンが共に生活する中でドナルド少年を監禁。
ドナルドと共に浜辺にいたリンダとアートはドナルドの目の前で残虐に殺されます。
殺されるだけならまだいい(良くはない)のですが、ウーマンはなんと言っても食人族、ドナルドの目の前で元友人であった人肉を貪り、ペグは拘束されたドナルドに食料として人肉を届ける...
4日目、空腹に耐え兼ねたドナルドはついに...
いや、これだけで終わる短編ではない(この後も痛くてグロいシーンがあります)ですが、全部書いちゃうとこれから手にするケッチャムファンに申し訳ない!!
...ということで、本編の感想はこのあたりまで。
久々にケッチャムらしさ全開の作品に大満足♪
ケッチャム節全開! またあの最恐の人食い女が戻ってきた!
鮮烈なデビュー作『オフシーズン』その続編『襲撃者の夜』のキャラクターを引き継ぎ、
鬼才ケッチャムが気鋭のホラー映画作家ラッキー・マッキーとともに作り上げた衝撃作。
内容(「BOOK」データベースより)
弁護士のクリスは、森でハンティングの途中、小川に浸かる上半身裸の女を見つけた。女は大怪我を負い、ひどく汚れていた。その野性丸出しの姿に魅せられたクリスは、罠を仕掛けて、女を捕らえる。クリスは自宅の納屋の地下室に女を監禁するが、それは家族をも巻き込む惨劇の始まりだった―。鮮烈なデビュー作『オフシーズン』、その続編『襲撃者の夜』のキャラクターを引き継ぎ、鬼才ケッチャムが気鋭のホラー映画作家ラッキー・マッキーとともに作り上げた衝撃作。後日譚となる短編「カウ」を併録。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ケッチャム,ジャック
俳優、教師、出版エージェントなどの職業を経て、80年に『オフシーズン』で作家デビュー。本名はダラス・マイヤー。2011年、ホラー小説への貢献を讃えられ、ワールド・ホラー・コンベンションでグランドマスター・アワードを受賞
金子/浩
1958年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) -
Posted by ブクログ
ネタバレ衝撃的。
時代とお国柄の違いがあるため、違和感を覚える箇所もありますが、人が狂っていく様を見事にストーリー化していると思いました。
『ゲーム』と称して虐待がエスカレートしていく様子、思考停止状態の傍観者、コントロールしているはずのルースがもともと精神を病んでいるため、歯止めがきかなくなる様子…
ノンフィクションかと思うほど、説得力がありました。
主人公は最後に自我を取り戻せてよかったと思いますが、消えない心に傷はずっとずっと残ります。
ルースも結局は自分自身の問題をメグに押し付けてしまっていました。事件後に生きていたら、どんな運命を辿るのか気になりましたが、幸か不幸か裁かれることなく逝ってしまったため、知ることはできません。
テーマがテーマなだけに、読んでいる間のほとんど、眉間にシワが寄っていたと思いますし、読後もスッキリはしません。
けれど、読んでよかったと思う本でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ久々のケッチャム作品。
相変わらず胸糞悪い。
なのに手にしてしまう。
ナゼか?
私が頭の狂ったサイコパス、シリアルキラー物が好きだからであり、本作がケッチャム作品だから。
以前読み終えた同じくジャック・ケッチャム著「隣の家の少女」を彷彿させられました。
説明
内容(「BOOK」データベースより)
アーサーとリディア。二人が出会わなければ、こんなことには…。1953年、アーサーはこの世に生を受けた。母親からの虐待を受けながら育ったアーサーは、狡猾な悪ガキへと成長していった。大人になってからも、アーサーは邪悪な感情を秘めたままだった。その後、内気な女性リディアと知り合い、彼女は不安を残しつつもアーサーと結婚。だが、彼は変態セックスを強要したり、しだいに凶暴な性格を表していく。抑圧された日常の中、彼女は一人息子ロバートに愛情を注ぐが、ロバートもまた奇妙な動作や習癖を見せ始める―。 -
購入済み
誤字、脱字があまりに多すぎる。
全体的に割と良くできていて、リョナ耐性が備わってさえいればそこそこ楽しめる作品です。主人公の計画力の無さや登場人物のモラルの欠如具合等、設定があまい部分は作中所々見受けられますが、ギリギリ読み手の自己解釈で何とかなる程度なので、作品を楽しむ上では邪魔にならないです。しかし…誤字脱字、翻訳ミス等があまりにも多く、感情移入の妨げになります。エディターは本当に仕事をしているのでしょうか?どうであれ、読んでいて気持ちの良い物では無いので、早く直す事をお勧めします。
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Posted by ブクログ
ホラー小説界の異端児ケッチャムは、稀代の問題作「隣の家の少女」(1989)で精神的加虐性を極限まで抉り出し、読み手の度肝を抜いた異能の作家だ。1995年発表の本作は、そのイメージを引き摺ると肩透かしを食らう。結論から述べれば、実に余韻の深いノワール・タッチの小説で、この作家の底知れなさに驚嘆した。他の作品で顕著な不快感を煽る過激且つ過剰なサディズム嗜好は抑えられており、暗流にあった屈折した抒情性をストレートに表出している。私見だが、これこそケッチャムの本質なのではないかと感じた。
老いた男は、町外れの川で釣りを楽しんでいた。傍には長年連れ添った愛犬。そこへ見知らぬ少年三人が近付く。最年長と思しき少年は、高価なショットガンを携えカネを出せと脅した。老人は僅かばかりのカネが車中にあるから自由に持って行けと答えた。端金だと知った年長者は、犬に銃を向け、躊躇うことなく頭を吹き飛ばした。少年らは笑った。犬の亡骸を抱えた老人は、去って行く三人を呆然と見つめ、打ち震えた。喪失感と、それを凌駕するほどの煮え滾る怒り。男は、すぐさま行動に移った。
老人の名はエイブリー・ラドロウ。犬の名はレッド。冒頭の悲痛なシーンによって、ラドロウがレッドの仇を討つという暴力的な流れに一気に突入するのではないかと、読み手は予測するだろう。けれども、ケッチャムはあくまでも〝正攻法〟で物語の土台を固めていく。雑貨店を営み、友人も多いラドロウは人格者であり、怒りをコントロールするすべを身に付けた理知的な男として描くのである。ラドロウは「目には目を」ではなく、あくまでも少年が罪を認めて謝罪し、相応に償うことを求める。この達観的境地がどう変わるのか、或いは変わらないのか。読者は憤りと共に読み進めるだろう。
老人はショットガンの薬莢を手掛かりに犬を殺した少年の名を突き止め、その家へと向かう。ダニー・マコーマック。その父親マイケルは、土地転がしとして名を知られ始めていた成金だった。傲慢にも息子の行為を認めず、逆に雑貨店の土地を売れと強要した。謝罪の言葉を得られれば許してもいい、という虚しい思いを呆気なく裏切られたラドロウは、法的手段へと駒を進める。だが、証拠は不十分で、マイケルが講じた裏工作によって、裁きの場はあっけなく打ち砕かれた。老人は次の段階へと移る。その挑発は、マコーマック親子の暴力衝動を瞬時に目覚めさせた。無論、すでにラドロウにも闘う覚悟はできていた。
ストーリーは至ってシンプル、引き締まった構成によってテンションは重圧感を伴いながら急激に上がっていく。主人公ラドロウは67歳、妻は10年ほど前に亡くなり、娘は結婚して家を出ていた。二人の息子がいたが、ラドロウは語ろうとしない。その残酷な真相は中盤で明かされるのだが、合間に挿入する過去のエピソードが、現在の有り様と徐々にオーバーラップし、老いた男の実存を補完する。このあたりの繊細な造形は見事で、作家の技巧が成熟していることが分かる。ラドロウの半生を知ることで、劇的な結末の必然性が高まるのである。
相変わらず不条理な暴力と退廃的な狂気が横溢しながらも、本作が〝安心〟して読めるのは、現実の猟奇殺人を基にしたという「…少女」には微塵も無かった〝救済〟という概念を根底にしっかりと置いているからだ。
また、トラウマを抱えた主人公の分厚い造型をはじめ、僅かしか登場しない端役でさえ強い印象を残すのは、誰もが生き辛さ、弱さを抱えながらも家族や友人のために力になろうとする、その関係性を丁寧に描き出しているからだろう。老人は孤独だが、人望という〝力〟を持つ。それは、喪失から再生への足掛かりとなるものだ。或る者は己の弱さを自覚し打ち克とうとする。或る者は業の命ずるままの享楽を経て自壊する。老いた男は、悪を体現する相手にさえ、思いやりを示す。この辺りの微妙なニュアンスを表現するケッチャムの筆致は洗練の極みにある。
「死とは、人が潜む闇だった」……このモノローグのあと、老人な最後になすべきことを悟り、最終的な決着の場へと赴く。
不条理な狂気の行き着く果てとしての暴力。終局に於ける情景に圧倒された。現実と幻想が入り乱れるレトリック。ズタボロになりながらも、愛するものを弔うために地を這い続ける老いた男の信念。その鮮烈なシーンは、巻末で解説者述べるところの映画監督サム・ペキンパーのバイオレンスに近いかもしれない。つまりは映画「わらの犬」や「ワイルドバンチ」のクライマックスに於ける暴力衝動の放出によるカタルシスだ。だが、本作の幕切れは、清々しいまでに生への〝希望〟に満ちており、単なる〝暴力の美学〟で終わらない感動へと導く。
私は、娯楽小説として見た場合の「…少女」に納得がいかず最低評価を付けたが、ケッチャムの才能を思い知らされた本作は、文句なく推薦できる。そして、カテゴリはホラーではない。ノワールだ。 -
Posted by ブクログ
スプラッター映画や食人族などのカニバリズムが好きな人なら楽しめる小説。しかし、内容が内容だし変態と思われる可能性も大いにあるので大きな声でお薦めなどはしにくい小説でもある。またこの手の表現に慣れていない人が読むにはハードすぎる。
作者自身があとがきで70年代のホラー映画の影響を受けてると語っている通り若者が旅行先で襲われるアメリカ映画にありがちな設定。序盤は状況説明などが続くので若干退屈に感じた。中盤以降は前半は何だったのかと言わんばかりに一気に話が進む、いやむしろ展開が早すぎて戸惑う。しかも、まさかの主役だと思われたカーラの早すぎる退場、ここの描写で一気に世界観が加速する。グロすぎる表現に食人族の攻撃と色々思うところがあるが、あの状況下でお湯を沸かして上からぶちまける余裕が本当にあったのだろうかと真剣に考えてしまった。ラストに関しては救われないオチだがニックと謎の少年の無念さを考えると当時の出版社がニック生き残りパターンをごり押ししてきたのも納得できる。 -
購入済み
内容に予備知識がない方は注意
もしこの本を読もうと思う方は、ある程度内容についての知識を持ってからでないとショックを受けるのでは…、まあ この本の購入を検討している時点で知っているとは思いますが ¨ シルヴィア ライケンス事件 ¨で調べてから購入を考慮した方が良いかと思います。
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Posted by ブクログ
「わたしはサムじゃない」I'm not Sam ☆4
序盤、夫婦のラブラブがうざかった マジで途中放棄しようかと思うくらいうざかった パトリックの忍耐力は称賛ものだけど、P126「ひとりでに治るんじゃないかと思って」えっ、セラピストに連れて行ってなかったんかい!? なんでなん(・・?
「リリーってだれ?」Who's Lily ☆3
男は好きな女の足毛は(100歩ゆずって)許せても、ワキ毛には萎える⤵
「イカレ頭のシャーリー」Squirrwly Shirley ☆3.5
「イカレ頭」普段こんな言葉使わないし聞かないんですけど…東京の人は使うのかな -
購入済み
ありそうだと
後味悪い作品だと聞いて。
大袈裟かもですが、今の若者ってこんなんばっかですよね。閉鎖されてて、人数いれば安心して。
一言でグロいとかサスペンスじゃなくて、少年達になったつもりで読んでほしい。
彼らと違って、私は大人になってますので、少年達の行動は理解できず怒りを感じますが…でも学生の時あったなぁ…って、なんとも言えない気分に。
読みながら主人公に対してグズだの情けないだの思いましたが、落ち着いた頃に、あ、なんかこんな気持ちになったことあるなって思って、主人公を責められなくなりました。
なぜかいじめられていた同級生を思い出します。最近はいじめが深刻化していて、まさにこんな感じじゃないですか?
とか他人事みたいに言っちゃう私って…。う~ん、なんだか。内容もそうですが、自分に対しても後味悪いですねえ。 -
Posted by ブクログ
新年1発目がこれか…<苦
帯に「カリバニズムの衝撃」ってあるけど、その通りです。
ついでに映画「ザ・ウーマン」の原作だそうですよ。
かつてだと、善良な市民がわけのわからない怪物に襲われてっていうのだったんだろうけど、最近のは被害者(?)もねじくれててむしろそれっちの方が怖い。
うん、モンスターはモンスターとしての存在理由があって、モンスターとしてそこにあるんだけど、善良な市民の顔を持ちながらその奥底にっていうのが、とことん黒くて怖かったですよ。
それも、じわっと怖い。
え、それは、そんな反応って、おかしくない? それは、違うよ、ってそういう違和感が積み重なって…。
なんで、結局そーいうことなんだってなった時は、へんなカタルシスがありましたよ。
ってこれがケッチャムの職人技なんだろうな。
うん。
ケッチャムの文体は、ブロックに比べると荒削りって感じがするんだけど、そのざらっとした感触が面白くて美味いと思います。 -
Posted by ブクログ
田舎町に住む老若男女の群像劇。そして猫。それから、お約束の阿鼻叫喚の地獄絵図。
ただ、食人族シリーズとは違う渋味が臓腑にじくじくと染みる。
暴発しやすい不良少年レイが起こした惨劇、それを隠す幼なじみのジェニファーとティム。
惨劇の被害者家族を気にかける、家庭に問題を抱える刑事チャーリー。
恐ろしい悲劇から逃れるため引退した元刑事のエドと、若く聡明なサリー。
精神を病んだ母親との関係に苦しむキャサリン。
日々の暮らしの中、それぞれの行動が少しずつレイを刺激していき、そして突然、暴力の雪崩を呼ぶ。
もちろん、レイの行いには何一つ褒められたものはない。ナルシストで傲慢で独りよがりであまりにも無知。だけど、中盤辺りからどことなく、愛すべき一面もみえてくる。キャサリンを手に入れようと無理してみたり、彼女の挙動に一喜一憂する。彼も恋したら変わるだろうか?なんて、淡い幻想を楽しんだりもした。
しかしキャサリンの母親の死で、レイの恋は終わってしまう。他にも悪いことが重なった。レイは獲物を追って罠にかけられた猫のようだった。後には止めようのない落下しかない。そしてその墜落に、繊細で善良な人々が巻き込まれ傷つくのだ。レイを木の上に追いやったことをほんの少しずつ背負いながら。
レイのようなブラックヒーローの魅力はどこから来るのだろう。
清廉潔白な人々は、レイなんぞ虫ずが走るのかもしれない。しかし私のごとき臆病で狡く矮小な人間は、レイや「時計仕掛け」のアレックスのようなキャラクターがちょっと好きだ。
とんでもなく理不尽で乱暴で傍若無人。私の心そのものだ。ただ、社会からつまはじかれては何かと不自由なので、善良な一市民を演じている。挙げ句高尚ぶって分厚い本にカバーをかけ、スーツにパンプスという真面目腐った格好で静かに電車に座り、人知れず猟奇ポルノを楽しんでいるというわけだ。
つまり社会へご迷惑を撒き散らす彼らブラックヒーローは、私の復讐を代行してくれているように思えて、胸がすくのかもしれない。