ジャック・ケッチャムのレビュー一覧

  • 黒い夏

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    昨今の社会情勢から、てっきり自主規制がかかったのかと思っていた、
    ケッチャムの久々の新刊!
    なんの理由もなく、キャンプ場に来ていた二人の少女を撃ち殺したレイ。
    刑事のチャーリーとエドは、最初から彼を疑っていたが、証拠がなく逮捕できなかった。
    4年後。
    レイは麻薬とセックスに明け暮れるだけで、特に何も起こさない。
    チャーリーは、レイがボロを出すようにプレッシャーをかけるが……
    あらすじだけだと、割とおとなしめ。
    ……いやー、やっぱり初っ端から狂ってました。
    後味も悪いし(いいのないけど)
    今までと比べて、登場人物が多い。
    全体の3分の2くらいまでは、それぞれの生活や、
    暗い過去も含めて、キャラク

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    2009年10月04日
  • オンリー・チャイルド

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    相変わらず鬼畜な話だ。

    幼児虐待ものとでも言うのかな。
    で裁判ものになって、最後はやはり後味悪し。

    今までの中では、一番余韻があったかな。すこぶる嫌な余韻だけど。
    ちょっと『ブラジルからきた少年』を思い出した。
    かなり主人公に同情する話だけど、やはり救いがない。全くない。

    途中、いきなりシリアルキラーが入りこんでくるけど、なんとなく宙ぶらりん。
    いや、それはわざとなのかな?
    生き残った犠牲者が安心できず、そんな人間は沢山うろついている、ということを表しているのかな。
    なんとなく、キャラクターそれぞれのバックストーリーへの踏みこみが足りない気がする。
    その場の説明のためだけの設定っぽく感じ

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    2009年10月04日
  • 冬の子 ジャック・ケッチャム短篇傑作選

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    表題作の「冬の子」は、食人族の恐怖を描いたケッチャムの代表作「オフシーズン」とその続編「襲撃者の夜」の間に起こったエピソード。

    電車に乗り合わせた男の抱える箱の中身に興味を持ってしまった少年とその家族に起こる不条理を描いた「箱」は大傑作。

    「歳月」は、歳を取らなくなった女性と年下男性のラブストーリー。切ないハッピーエンド。こんなのも書けるんですね。収録されている「永遠に」と対になっているように感じられました。

    ケッチャムを連想させるエログロ作家の主人公が、ファンミーティングで詰められる「三十人の集い」は、これぞケッチャムという内容と結末。ゾクゾクしました。

    中にはハズレもあります。全1

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    2025年11月29日
  • 隣の家の少女

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    両親の事故でルース一家に引き取られたメグとスーザン。
    ルースのメグに対する残虐極まりない虐待がエスカレートして、ルースの子供たちも加わり虐待が加速していく。
    ディヴィット(語り手)がメグを助ける手立てを少しずつ模索するけど、いよいよギャーな展開。
    そもそも救いを求めてケッチャムを読むのは間違いだけど、虐待シーンよりもメグの狂ってく描写がムムム。

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    2025年11月13日
  • 隣の家の少女

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    残酷、グロテスク、正視に耐えない、気が滅入るというか摩耗して立ち上がれなくなる。

    この衝撃、この残滓。小説として素晴らしいのは分かるが、あまりにも、という作品。

    ただ舞台となった時代や書かれた時代より、現代の方が、この立場の女性の追い詰められた状況や精神にも思いを寄せることが可能になっているはずで、そこにも考えを巡らせる必要が、今の時代の読者だからこそあるようには思う。

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    2025年08月31日
  • 冬の子 ジャック・ケッチャム短篇傑作選

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    雑誌のホラー特集で見かけて読んでみたが、勝手に想像していたホラーとは違い、急に理不尽や暴力がこんにちはする世界観だった。
    特に暴力との距離が近い!

    訳者のあとがきで各話の解説がされているが、実際の事件や、筆者とその知人の体験がもとになっている話があると知り、更にぞっとするおまけつき。

    短編集なのでいろんなバリエーションの恐怖を堪能できる。老いや病への恐れも作品に昇華しているところが珍しいと感じた。

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    2025年08月11日
  • オフシーズン

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    普通に序文から読んだら、サラッとネタバレしていた。
    なのでこれから読む人は、序文はすっ飛ばした方がよい。
    前半は登場人物たちのあれやこれやが描かれていて、後半一気に怒涛の展開。エログロ炸裂。

    主人公だと思っていたあの人が、とか、助かると思ってたこの人が、とか、まさかのあの人も、な容赦ない結末。

    ひたすら痛そう。
    最初にあっさり死ねた彼はラッキーだと思う。

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    2025年08月06日
  • 冬の子 ジャック・ケッチャム短篇傑作選

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    どの作品にからも手に取れず形にはなっていない嫌な感じや不安などの負の雰囲気がプンプンと漂っていて、読んでいて心の平衡がグラグラと揺さぶられるのだが続きが気になって頁をめくる手が止められなかった。

    個別の作品では「永遠に」の妻の考え方と夫の行動が、「未見」の期待通りだが引き込まれる展開がよかった。

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    2025年08月06日
  • 隣の家の少女

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    ひどい…
    女子高生コンクリート事件も、きっと、こんな心理状態だったんだろうな
    少年たちは、心が麻痺してくると、止まらない。
    そして、映画キャリーに出てくるババアのメンタルも、こんな感じだろうな…

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    2025年08月05日
  • 隣の家の少女

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    朝の通勤時に読むものではない。気が滅入る。
    今まで読んだ本の中で一番最悪で残酷なお話だった。
    文章も読みやすく情景もありありと浮かぶし、先が気になるからどんどん読み進められるのに、人にお勧めできない本。

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    2025年07月30日
  • 隣の家の少女

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    虐待していた母親の気持ちがわかる。
    旦那はいなくなって、息子たちを1人で育てていて。
    女がする仕事もない。
    そこに若くて可愛い娘がやってきて。
    老いていく自分が惨めになったんだろう。今までの色んなやるせなさがどうにもならなくなって。

    嫉妬心とか、劣等感、羨望、、、そんなんが合わさっちゃったのかな。

    私はそこに感情移入しちゃったな。

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    2025年05月18日
  • 隣の家の少女

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    ネタバレ

    スプラッター描写が多すぎる。読むのが辛い。ディヴィットが両親にメグが虐待されてるのを言えなかったことと助けたい気持ちともっと虐待を見てみたい気持ちの葛藤に憎しみを覚えたが、この本を辛くても最後まで読んでしまった私と重なる部分がある。だからこそディヴィットに共感できてしまって苦しい。

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    2025年04月27日
  • オフシーズン

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    私はスプラッター映画は本当に苦手なんですが、文字になると大丈夫なのです。食人族とかワクワクしちゃう。
    残酷描写で名高いケッチャム先生なので、めちゃくちゃ期待して読みました。グロすぎて途中でギブアップしたらどうしよ~とか思っちゃったりして。
    結論…全然余裕でした!

    内容はこの手の作品にはよくある展開なのですが、ラストの救いようのなさには唸らされる。いわゆる約束事のような展開が通じない。助かった!良かった!という爽快感はなく、この後もこの登場人物たちは生き続けなくちゃいけないんだなぁという絶望感を感じました。そこがいちばん残酷。

    グロ耐性がある人は読んでみてもいいかも!
    あとがきが面白いのでぜ

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    2025年04月08日
  • 黒い夏

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    不快不快きもいキモいの連続で最後スカッと。(相変わらず救われない話だが)
    主人公レイは彼の身長と同じく精神的にも肉体的にも成長しなかった馬鹿少年のイメージ。変に大人びてるが中身すっからかんのような。
    正直600ページは長く少し退屈気味。下品な表現も多く不快感を与える作品としてピカイチ

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    2025年03月06日
  • 隣の家の少女

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    これ、どうなるんだろうと最後までページをめくり続けました。後味の悪さという意味で映画ファニーゲームが頭をよぎりました。

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    2025年01月03日
  • オンリー・チャイルド

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    ネタバレ

    気分のいい物語ではないけど、以前に「隣の家の少女」を読んだときに少女に共感するような、凄く自分に響くものがあったのでこちらも読んでみました。「隣の〜」ほどの衝撃はなかったけど、こちらもケッチャムらしい絶望感のある内容で、不快な展開ではあるけど、そこがまた読み進めてしまう良さがあると思いました。

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    2024年11月29日
  • 隣の家の少女

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    色んな意味で読むのが辛い!

    何かが起こり始める中盤まではひたすら私の苦手な翻訳もの特有の分かりにくい文が続き心が折れそうになる。
    中盤からは慣れたのか読みやすくなって一気に駆け抜けたけど。

    あれだね。三郷の…コンクリートの…どこまで行っても救われなく結局加害者も未成年で…

    まあ、そのグロいかって言われればそうなんだけど、その描写よりも一方的にやられるのを読むのは精神的にキツイよね。
    これは作者が意図的に追体験させてんだろうな。

    あー。キツかった。

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    2024年11月14日
  • 隣の家の少女

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    怖いもの見たさで購入
    表現力が凄まじく拷問シーンが鮮明に浮かぶ
    感動もなければ何も得るものもない
    ポッカキットとかみる人は好きそう

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    2024年10月24日
  • ロード・キル

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    ほーん、で?って感じの終わり方だった。途中までは面白くてスラスラ読めた。終わり方がありきたりで残念。

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    2024年05月05日
  • オフシーズン

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    食人族的な話かと思ってたら、なんだか小規模。食人家族…というか、食人一家というか。
    古き良きスプラッタホラー映画って感じです。

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    2023年03月26日