ジャック・ケッチャムのレビュー一覧

  • ロード・キル

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    ケッチャムの作品の悪役は驚くほど魅力がない
    よくこんな魅力なくって悪役張ってるよね?と一言言いたいくらいだ
    しかし本作の良さは冒頭で表わされる

     何かを傷つけなければ、この世は進めない
     たった一歩も
     いつも何かが災難に遭っている

     目の前に広がるハイウエイは、いわば弾道である
     彼が乗っているのは弾丸で、フロントガラスは弾頭だった
     生き物のうごめく夏の空を、彼はかっとんでいた

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    2011年07月03日
  • オンリー・チャイルド

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    ケッチャムの中でも1番まともじゃないかと思います。
    父親の異常さがリアル。
    後半は裁判モノのような感じ。
    ケッチャムにハマッてた時に友達に貸したら
    引いてました(泣)

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    2011年02月25日
  • 黒い夏

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    邪悪で残酷な人狩りの話。
    でもパラグラフが短く、どんどん読み進んでしまう。
    巧い作家だと思う。
    確かに、殺人シーンは容赦のないサイコスリラーなのだけれど、
    各人物・背景の描写がしっかりしており、
    良質のハードボイルドを、読んでいる錯覚すら覚えた。
    ラストをもう少し膨らませてもらえたら、嬉しいのに…。

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    2009年10月19日
  • 地下室の箱

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    最悪な読後感!といたる言われている「隣の家の少女」よりもずっと残酷性や不快感を感じる。
    それはきっと何の救い様が無い所為かと、勝手に思っている。
    ただただ主人公をいたぶる内容だからだと。

    人によって感じ方はそれぞれだろうけれど
    私は隣の家の少女よりはオススメしやすい。

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    2009年10月04日
  • 黒い夏

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    たのしい。おもしろい。指がどんどんページをめくる〜

    おまけ的ヨロコビ・・・ラスト,「レイ」がガチムチアフリカ系にーちゃんに刑務所でヤられるシーンはおいしかったぁ☆
    ごちそうさま〜

    ふぇてぃっしゅ的たのしみ・・・「ギンプ」.....猫のなまえ。おきにいり。

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    2009年10月04日
  • オンリー・チャイルド

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    結婚した相手を見限った途端に、息子の妙な兆候に気づく母。最低なオッサンです。吐き気と涙で、子供を持ってる人には辛すぎる話。

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    2009年10月04日
  • 地下室の箱

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    こりゃ怖い。突然気狂いに拉致されて、地下室でのすさまじい拷問。この変態の背景をもっと知りたかった気がするけど、頭にかぶせられる箱が一番怖かった・・・

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    2009年10月04日
  • 黒い夏

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    昨今の社会情勢から、てっきり自主規制がかかったのかと思っていた、
    ケッチャムの久々の新刊!
    なんの理由もなく、キャンプ場に来ていた二人の少女を撃ち殺したレイ。
    刑事のチャーリーとエドは、最初から彼を疑っていたが、証拠がなく逮捕できなかった。
    4年後。
    レイは麻薬とセックスに明け暮れるだけで、特に何も起こさない。
    チャーリーは、レイがボロを出すようにプレッシャーをかけるが……
    あらすじだけだと、割とおとなしめ。
    ……いやー、やっぱり初っ端から狂ってました。
    後味も悪いし(いいのないけど)
    今までと比べて、登場人物が多い。
    全体の3分の2くらいまでは、それぞれの生活や、
    暗い過去も含めて、キャラクター造型がかなり描かれていて、
    それが「殺されないで!」と「どんなひどい目に遭うんだろ……」
    という相反した感情移入をすることに。
    特に主人公と言えるレイは、短期で偏執的、女と麻薬のことしか頭になく、
    プライドが異常に高い様子が積み上げるように書き込まれ、
    物語が進むに連れ、彼の中で圧力が高まり、ひび割れれていく様子がわかり、ひどく緊張させられる。
    そして、ついに爆発し……
    ちょっと平野耕太の『ガンマニア』を思い出しちゃった。
    漫画化してくれないかな(笑)
    いつものように犯罪の理由は描かれない。
    この作品も、ラストに至る過程は細かく描かれているけど、
    最初のキャンプ場での事件の理由は書かれず、レイの人格形成も全く描かれない。
    ケッチャムは天才だと思うんだよねぇ。
    悪も正義も語らず、ただ単に起きている鬼畜な事柄だけを描写する。
    しかも、救いのないラスト(『老人と犬』は例外か)
    よく、本の売り文句に徹夜本って使われるけど、ケッチャムはまさにそれ。
    読み終わるまで安心できない。
    ちなみに、オススメもしない。

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    2009年10月04日
  • オンリー・チャイルド

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    相変わらず鬼畜な話だ。

    幼児虐待ものとでも言うのかな。
    で裁判ものになって、最後はやはり後味悪し。

    今までの中では、一番余韻があったかな。すこぶる嫌な余韻だけど。
    ちょっと『ブラジルからきた少年』を思い出した。
    かなり主人公に同情する話だけど、やはり救いがない。全くない。

    途中、いきなりシリアルキラーが入りこんでくるけど、なんとなく宙ぶらりん。
    いや、それはわざとなのかな?
    生き残った犠牲者が安心できず、そんな人間は沢山うろついている、ということを表しているのかな。
    なんとなく、キャラクターそれぞれのバックストーリーへの踏みこみが足りない気がする。
    その場の説明のためだけの設定っぽく感じるところもあった。
    それがどうなるの、とドキドキ思わせといてけっこう肩透かし。それがちょい残念。

    ケッチャム作品の特徴は、逃げ場がないということ。
    『隣の家の少女』は地下、『ロード・キル』は自動車。
    この『オンリー・チャイルド』は閉じ込められてるわけではないけど、子供と言うやはり逃げられない立場。
    逃げ回るのと同様、逃げられないのも恐怖の定石。
    完全に受動的になっちゃうから、ひじょうにプレッシャーを感じる。

    一気に読み終えないと安心できない。
    読み終えてもほっとできないのがケッチャムの凄いところ。

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    2009年10月04日
  • 残り火 ジャック・ケッチャム短篇傑作選2

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    怖さや嫌な気持ちとは違う 自分でも知らない心の隅にある何かを掘り起こされているような、そんなことには目を瞑って知らないふりをしていたいのに見せられているような黒いものを感じた いや、これを「こわい」というのかもしれない
    【ライフル】【勇敢な女の子】は特に印象に残った

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    2026年10月08日
  • 隣の家の少女

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    胸糞悪いと評判の作品だったので、あらかじめシルヴィア・ライケンス殺害事件を知った上で読んだ。作品中にはもっと凄惨な表現が多いかと覚悟していたが、予想よりはマイルド(と言っていいのか?)だった。

    些細なことを理由としてリンチしそれを正当化する。そして、周りの人間も正常な判断ができなくなりそれが日常となっていく。これが恐ろしい。

    第三部24章
    読者の心を重くするたった一行の章。

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    2026年09月11日
  • 老人と犬

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    ネタバレ

    あらすじだけ見るとジョン・ウィックぽいが…

    展開が早く、一気読みできる

    ジャック・ケッチャムの描写には目を背けたくなることが多々ある、それは痛々しいほどの真実を描いているからだろう
    理不尽に殺される犬、家族を失った老人の悲しみ

    犬飼ったことないんだよな〜、憧れがある

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    2026年09月06日
  • 隣の家の少女

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    そもそも良質なホラーが読みたくて、ネットで検索して読んだのだから、恐怖なんてものはなく、ただ胸糞が悪い話だった。

    でも、最後まで読ませる迫力があった。誰にも勧めたくないけど、読んで後悔はなかった。

    今のところホラー小説で黒い家に勝るのはないな。

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    2026年08月18日
  • 隣の家の少女

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    めちゃくちゃ胸糞というので有名だった本作。
    やっぱり私自身が海外翻訳文学に馴染みがなくて読みづらさはあったものの、内容自体は噂通りしっかり胸糞でした。他の方の感想を読んで確かにと思ったけど、日本で言うならコンクリ事件なのかな…。1人の少女を痛めつけておもちゃのように扱うのが当たり前になってしまう異常空間。
    もちろん助からないんだろうなと思っていたから結末に意外性は特になかったし、ただただ胸糞。暫くはそういう系いいですってくらいおなかいっぱいです笑

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    2026年08月15日
  • 冬の子 ジャック・ケッチャム短篇傑作選

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    ホラーの帝王による多彩なジャンルの短編集。短い中でも世界観に深く没入できちゃう。

    静謐な文章からいきなりアクセル全開になるし、語り部不在の作品は被害者と犯人と読者だけが残される感じが厭でイイ…笑
    白猫を愛でながら「永遠に」を読めたのは幸せでした。

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    「永遠に(原題:The Forever Witness)」における白猫の意味考

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    2026年05月14日
  • 隣の家の少女

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    ネタバレ

    デイヴィッドの頭が良い。
    最善の選択とは言えないけど、頑張ったと思う。

    二度と読みたくない本(だった気がする)1位で読んでみたけど、そこまで酷くなかった。

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    2026年04月23日
  • 冬の子 ジャック・ケッチャム短篇傑作選

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    海外作家の短編集をあまり読んだことないけれど、スティーヴンキングみたいな作品がいくつかあってワクワクした。
    表題作と聞いてくれる、未見あたりが好み。

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    2026年04月08日
  • 隣の家の少女

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    ただひたすらに暴力的な描写が多く、被害者である姉妹以外の全ての登場人物に対し怒りが湧いてくる。
    結末も僅かに溜飲が下がることがあるが胸糞要素満載です。
    興味本位で手にしましたが、本書を読んで得られたものはあまり無い気がします。
    徹底的に絶望する状況なのに被害女性の凛とした強さは目を見張るものがあり、そこだけは強く引き込まれました。

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    2026年04月02日
  • オフシーズン

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    先人のおかげで序文という盛大なネタバレを回避できました。感謝。
    適度に魅力的なキャラ、絶妙な場面転換、ゴア味の強いグロ描写。そして「そのまま訳されてるなあ」と感じる素朴な文章。「もう少し意訳してくれても…」と思う部分もあるが、原文が丁寧だからだろう、読んでいて間取りや情景が思い浮かぶ。
    キャラのメンタリティを語るのと同じテンションで怖気を振るうような光景の説明を始めるが、その淡々とした語り口のおかげであまりショックを受けずに読み進められる。

    フィクションを楽しむ時はいつも感じる「これから一体どうなるんだ?」はなかった。代わりに「こいつらにどんな未来があるというんだ?」という思いで一気に読んでしまう。病院の待ち時間という苦痛を忘れさせてくれた。

    ラストに唖然とする。何度もページを繰って、続きを探した。呆然としたまま作者あとがきを読んで、彼の、どうやら出版社と散々闘い不本意な修正を強いられたらしき過去を知って、それから「本当に描きたかったもの」を何となくだが理解して、納得した。ああ、これでいいんだ…
    不条理だが、現実も同じだろう。

    ジャック・ケッチャムは現実を忘れたくてフィクションに浸る読者には向かない、厳しい作者らしい。あと、多分田舎嫌いだ。
    「粗野な、近親婚をくりかえした一族の顔」「何世紀も閉ざされていた地域社会」「全員が、不気味なほど一様に見え、孤立と、鈍感で無分別な残酷さを物語っている」
    ここまで言う?とも思うが、日本の田舎にも似たようなところを感じる時があるな…とちょっと共感した。

    個人的に一番怖かったのは、洞窟に積み上げられた服の山の件。鳥肌が立った。自分は骨の髄まで現代日本人だとしみじみ思う。

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    2026年03月31日
  • 冬の子 ジャック・ケッチャム短篇傑作選

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    胸糞悪い代表のケッチャム氏。
    数年振りに読みたくなりまして。
    これは胸糞度低めだったし、短編集だから読みやすい。
    『二番エリア』が一番お気に入り。

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    2026年01月21日