ジャック・ケッチャムのレビュー一覧

  • オフシーズン

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    ゴアな描写が凄まじくてウッ……っとなった。でも、そういうところよりも、誰だったか、家の二階から飛び降りて着地した時の描写に苦しくなってしまって印象に残っている。

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    2020年03月07日
  • 襲撃者の夜

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    ネタバレ

    オブシーズンほどB級ドタバタ感は無くなり、無難なB級スプラッターホラーという印象。
    ケッチャム特有の乾いた表現というか、淡々とした殺戮描写は健在。
    続編ものの宿命というべきか、奴らが出てくることがわかっているために、いきなりズンドコに落とされる感覚というのは薄い。
    それでも読ませる文章力、そして翻訳の方に感謝である。

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    2019年09月07日
  • ザ・ウーマン

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    ネタバレ

    まさかのウーマンが味方!
    ウーマン無双ヒャッハー!!

    まだまだ食人族シリーズは続いて欲しかったが、ケッチャムが亡くなられたことが悔やまれる。

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    2019年09月07日
  • 襲撃者の夜

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    久々のケッチャム・・・
    衝撃の胸くそ悪い(でも読んじゃう)小説オフシーズンの続編・・・
    前作が衝撃的過ぎたせいで、続編の宿命で本作はその点においては劣るけど・・・
    本作も安定の胸くそ悪さ・・・

    例のあの一族に生き残りがいた・・・
    あのヤバいヤツらが・・・
    時を経て・・・
    また動き出す・・・
    前回の失敗を糧に・・・
    さらに狡猾に・・・
    狩る・・・
    人間を・・・
    狩る・・・
    またあの悪夢の夜がやってきた!!

    で、捕らわれた人々のやり取りが今回は違う・・・
    狩られる側に一人ゲスがいて、一族たちに感じるものとは違う種類の胸くそ悪さが味わえる・・・
    現実的な胸くそ悪さだから、こっちの方が読んでてイヤになるかも・・・
    で、最後の展開は・・・
    物足りなさを感じる人もいると思うけど・・・
    拍子抜け感はありつつも、ホッとしているボクもいました・・・

    胸くそ悪いのに読み始めたら止まらない感じは本作も健在・・・
    続編なのに、さすがのケッチャム・・・
    この胸くそ悪さ・・・
    なんだかんだ、と・・・
    たまーーーーーに読みたくなっちゃうんだよなぁ・・・
    もちろん取り扱い注意だけども・・・

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    2016年03月28日
  • わたしはサムじゃない

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    ありゃりゃ。ジャック・ケッチャムとラッキー・マッキーのコンビでイヤミスに走ったのか。『ザ・ウーマン』の出来が非常に良かっただけに期待を大きく裏切られた。ケッチャムの序文に寄れば、映画化を前提とした短編であるようだ。

    表題作の『わたしはサムじゃない』と『リリーってだれ?』の二つの短編で一つの作品となっている。『わたしはサムじゃない』の解決編が『リリーってだれ?』である。幸せな結婚生活を送るパトリックとサムが見舞われた悲劇。或る日、突然、妻の検死医・サムがリリーと名乗る幼い少女になってしまう…

    物語の冒頭に妻のサムがスティーヴン・バックマンを解剖するくだりがあるのだが、もしかしたら、スティーヴン・キングを茶化しているのだろうか。リチャード・バックマンは確かスティーヴン・キングの別名だったはず。

    以上の2作に加え、『イカレ頭のシャーリー』を収録。こちらはケッチャムらしさが窺える作品。

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    2014年12月25日
  • ロード・キル

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    ネタバレ

    ずっと世間に対して鬱屈をかかえてた殺人犯が、最後に清々しい気持ちになって死んでいくのが腹立たしかった。周りの人たちや世間に対して「許す」なんて思ってるとこがまた腹立つわ。お前になんか許していらんから!
    この腹立たしさの為、読後感の悪さはあの「隣の家の少女」より、上。

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    2013年06月02日
  • 黒い夏

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    ジャックケッチャムの長編。
    相変わらずの後味の悪さは流石。

    レイの徐々にエスカレートしていく行動に対し、反抗できない
    取り巻き達。
    伸びる警察の捜査。

    分厚いけどハラハラドキドキと読める。
    但し、読後感は悪い。

    そういうのが好きな人にはちょうど良いと思う。

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    2013年05月02日
  • 隣の家の少女

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    前評判から分かっていたので、胸の奥が刺し込まれるような
    痛さが終始付き纏う、読みながら本気で辛くなる作品でした。
    分かっていて読んでるので、仕方ないですが、まさか
    ここまで....とは。ここまで読み途中でシンドくなる作品は
    過去に出会ったことないかも。
    なのに、最後まで読んでしまうのは、自分もこの
    語り手である「デイヴィッド」同様に残酷な傍観者に
    なりうる可能性が充分にあるから...なのか?

    内容やあらすじを書こうとするだけで、辛くなるので
    書けませんが...決して人に「是非!」と勧める作品ではなく、
    人間の残酷さ、狂気、そして子供といえども、こういった
    部分を支配下に置かれた環境では関係なく、そして
    際限なく流出してしまう...という恐怖。
    そこに嫌悪を抱きながらも、少女を助ける事もなく、
    ただひたすらに傍観するという事で付き纏う悲劇。
    ごくシンプルな構図のストーリーながら、ここまで
    オブラート一切なしで書ける作者の精神も尋常ではない...のかも。

    珍しく読書...を躊躇うことになったトラウマ作品になりそうです

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    2013年03月31日
  • 黒い夏

    Posted by 読むコレ

    自分にとってケッチャム作品はこれが2作目。
    構えていたよりも鬼畜度は抑え目で、どちらかと
    いうと人間の内面がジワジワと崩壊していく様を
    かなり冷淡に根気強く描いた、ある意味陰湿な
    作品のような気がします。

    もともとイカれていた? 主人公の「レイ」のある夏の
    殺人事件の冒頭から入る今作ですが、そもそも、
    その「レイ」が人格破綻者に至る経緯も一切なく
    どこの都市にも普通にこういったヤツは普通に
    暮らしているんだぜ...的な描き方が恐い。

    鬱屈して行き場のない若者の苛立ち。
    その冒頭の事件の犯人である「レイ」にたどり着きながらも
    決定的な証拠を挙げれずに放置させている刑事の
    鬱屈。このネガティヴなオーラが暴発した時に再度
    「レイ」は凄惨な事件を引き起こす。
    その引き金が”シャロン・テート事件”という構成は
    圧倒的な上手さ。褒められる話しではないんだがw。

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    2013年03月02日
  • ザ・ウーマン

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    ただただ展開に身を任せながら。なぜそこまでの残虐性が発生してなぜ家族もそれを受け入れるのか、理由となる記述が無かったので疑問は残るがそんなものは本書では二の次。ただただエログロの展開に半笑いで身を任せるのが正解。

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    2012年12月12日
  • 襲撃者の夜

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    前作の「オフシーズン」、結構ケチョンケチョンな感じの感想を書いてしまいましたので
    続編はさらに「2冊まとめて買って失敗したか」と思いながら
    期待せずに読んだのですが、ハードルを下げまくったせいか、
    ストーリーというか登場人物のキャラクターが前作より生きていたせいか
    こっちの方が良いかも~、と感じました。
    続編でガッカリさせられるパターンの方が多い気がするので
    そこは得した気分というか・・やはりハードルの調節の問題でしょうかね。
    前作と比べて、生き残り率が高いし、「爽やかエンド」と言っても良いので
    ひたすら鬱々を希望して読むと「そんな都合の良い話あるかー」と
    感じるかもしれませんが、私としては、誰でも彼でも殺せば良いってもんじゃない、
    ホラーはそんなところで勝負して欲しくない、と思うので、これで良しです。

    にしても、やっぱり、スティーブンキングもケッチャムも
    文章を読むよりも、映像化してこその、という感じが・・。

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    2012年11月03日
  • 襲撃者の夜

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    ネタバレ

    1992年5月12日から13日の朝までの悲劇
    暴力夫にくたびれた女がベイビーシッターと娘スザンナが待つ家にパートから帰ってきた途端、バラバラにされちゃうところから物語は始まる
    この時点で血みどろ、血まみれ
    そんな気狂い事件が11年前にも起きていて当時の警察官ピーターズに相談が持ち込まれる
    ピーターズは奥さんは亡くなっちゃってるし、
    11年前の事件を思い出したら飲まなきゃヤッてられないほど
    じゃあ、どんな事件かっていうと詳しくはわからないけれどイントロの事件のような被害者が何人も居たっぽいくらいの変態殺戮事件
    そして、犯人は一人じゃなくて複数の様子!?しかも、子供がいる!?
    なんだよこれ
    メリケン宿無し部族殺人事件かよ
    被害者グループの善人度も高いし、加害者グループの人でなし度も高い中に被害者グループの関係者に普通の人でなしが出てきてそいつも関係しちゃうからもー、大変

    舞台はカナダが近いってことでオイラは海が近いツインピークスって設定の景色を頭の中で浮かべながら読んでみた(山間部のツインピークスに海ってデタラメだなぁ)

    ジャック ケッチャムってどんな小説書いてるんだか知らないぁ、面白いかな?
    なんて、気持ちで読んでみた一冊
    オイ!読んでるよ。このエグい描写で思い出せなかったのかよ、オイラ
    暗黒少年時代、ノワール スタンド バイ ミー「隣の家の少女」を読んで「オエーッ」ってなっただろう、オイラ!
    作家を思い出せない位なんだから「襲撃者の夜(off spring)」が「オフ シーズン(off season)」続編だってことも知らず
    表紙に原題「off spring」が書かれてたけど全然意識してなかったし、「オフシーズン」って作品を知らなかった
    「off spring」が子孫って意味っつーことは「off season」と関係あんの?
    なんつー事は訳者あとがきを読んで意識した次第
    前作を読んでなかったから面白くなかったてことは全然なくて、順を逆にして読んでも十分に面白そう
    いま背表紙の解説読んだらちゃんと前作のタイトルが書かれてる。全然解説も読んでなかったんだな

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    2012年10月16日
  • ザ・ウーマン

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    オフシーズン、オフスプリングの続編。もはや悪ふざけになっている気もした…今さらか。

    今作は、「文明」の中に潜んでいた鬼畜男対食人族の生き残りウーマン。男対女。男は家族総出でウーマンを矯正しようとするが、家族の一部は、ウーマンが秘めた野性の強さ(美しさ)に惹かれていく、というお話。

    これまでの「文明人」対食人族の戦いは、文明人側に軍配が(一応)上がっていた。その理由は、銃器という圧倒的な暴力。「文明人」は、暴力で食人族を制圧してきた。
    ところが、今回は食人族が勝利する。理由は、鬼畜男の娘ペグが、ウーマンに惹かれてしまったからだろう。なんだか皮肉な話。

    ペグは、鬼畜親父に虐待を受けていた。彼女は自分自身を守れなかったし、すっかり親父に調教されきっていた母親も、ペグを助けてくれなかった。ペグは強くならなくてはいけなかった。だからペグはウーマンを選んだ。

    「ウーマン」の章に続く「カウ」の章でその後、ペグの立派に成長した姿が見られる。何もそこまで変貌しなくても。

    オチなんかは割と好きだったけど、ウーマンがペグを「妊婦」だからヒイキするみたいなノリはどうも安いような気がした。

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    2012年10月07日
  • 襲撃者の夜

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    オフシーズンの続編。

    前作は「文明人」対食人族の戦いを通じ、人間の根幹について考えさせるお話だったのに対して、今回は母対女族長。

    言わば、ミサエ(クレしん)対フネ(サザエさん)。核家族化はコミュニティの一員という自覚を欠きうんぬん。という話ではたぶんない。

    食人族の長は前作唯一の生き残りで、子供を盗んで子孫を増やそうとしていた。一族の再生を目指す彼女は母でもあり、赤ん坊という存在に霊的な力を感じているらしい。「地下室の箱」にも語られた、力強くどこか不気味な誕生のエネルギーになにかを感じているようだった。ウーマンの出産についても読んでみたかったなぁ。

    全体的に、人物像が丁寧に描かれていたように思った。けどルークの父親への気持ちは、なんかうやむやだったかな。家庭環境がルークと似ていたので、ちょっともやもや。てわけで星ふたつ、と思ったけど、あの男が今回も渋かったので、星みっつ。

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    2012年10月06日
  • 地下室の箱

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    ネタバレ

    忌まわしい「隣の家の少女」に続いて、著者が“監禁・虐待”テーマに挑戦した……ってことで、読む前からかなりブルーになっていた(ってこれは、この作者に関する限り「ガッカリ」とはやや意味が異なるんだが)。
    愛人の子供を身ごもった主人公のサラ。中絶することを決めた日、産婦人科医院の目の前で男女二人組に拉致される。彼女は地下室に監禁され、箱のようなものを被される。待っていたのは暴行の嵐だった……。

    訳者による後書きにもあるが、この作品、「隣の家の少女」「オフ・シーズン」と同様に実際にあった事件を材に取って書かれたらしい。とは言え、似ているのはその状況のみで、人物の性格や事件の経過等は異なっており、単なるドキュメント作品ではない。
    但しラストはこの著者らしくないと一瞬思えるので、もしかしたらこちらの方が受け入れられ易いのかも。
    ……とにかく痛い(様々な意味で)作品。

    「隣の家の少女」を読んだ読者は最後の最後に「え?」と思う……かも。

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    2012年03月14日
  • 地下室の箱

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    ネタバレ

    懐かしのジャックケッチャムを読んでみた。
    「隣の家の少女」の衝撃が根強いせいで、ちょっと食い足りないかんじだった。いや、えぐい話なんだけど。
    これ、結局生まれてくる子供が一番可哀想なんだよなぁ。こんな惨劇がなければ中絶されるはずだったメーガン。
    今後の母子の人生こそが読んでみたかった。

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    2012年02月20日
  • 地下室の箱

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    中絶を決意した女の人が拉致監禁されてぼっこぼこにされる話。なんというか、先に”隣の家の少女”を読んでしまったからインパクトにかけたけど十分えぐい。
    ただ隣の家の少女の圧倒的絶望感に比べたらまだマシ。中途半端とも言うけどw

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    2011年05月15日
  • ロード・キル

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    ネタバレ

    もう、狂ったようにジャック・ケッチャムを読み漁った時期があります。一冊手を出したが最後(確か「閉店時間」から)、間を空けたくない。「手元にケッチャムの物語がない夜なんて、過ごせない!これはどうしたことだろう!」なんてぐらい。病んでますね。

    ケッチャムの魅力といえば、実際にあった事件を元にした陰惨な物語に読者をぐいぐいとひきずりこんでしまうパワフルさと、読んでいて「あー分かる」と感じてしまう自分が嫌になるような人間描写だと思っています。
    冷え切って何も感じない心のウェインくんが恋人と嫌々セックス、そのさなかに「もう・・・さー、なんてかさ」と首を絞めにかかり、ここから物語もじわじわとウェインくんの狂気で満ちていきます。言い訳無用で血にまみれていく彼が背負うものが後半明らかにされていくのですが、だからといって同情の余地などなし。ウェインくんは最後までいさぎよいキラーのままでした。
    「オフスプリング」「隣の家の少女」などを続けて読んだあと、ほとんど内容を知らずに「ただいまケッチャム!」と飛びつくようにして読んだ本でした。
    他の本と比べると衝撃度は中程度ですが、ゆっくりと読めて面白かったですね。ああこの子はこのあとどうなるんだどうしよう、寝ないといけないのに気になって眠れない!と焦るほどではなく。

    猫度は☆☆☆

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    2011年01月23日
  • 黒い夏

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    自分にとってケッチャム作品はこれが2作目。
    構えていたよりも鬼畜度は抑え目で、どちらかと
    いうと人間の内面がジワジワと崩壊していく様を
    かなり冷淡に根気強く描いた、ある意味陰湿な
    作品のような気がします。

    もともとイカれていた? 主人公の「レイ」のある夏の
    殺人事件の冒頭から入る今作ですが、そもそも、
    その「レイ」が人格破綻者に至る経緯も一切なく
    どこの都市にも普通にこういったヤツは普通に
    暮らしているんだぜ...的な描き方が恐い。

    鬱屈して行き場のない若者の苛立ち。
    その冒頭の事件の犯人である「レイ」にたどり着きながらも
    決定的な証拠を挙げれずに放置させている刑事の
    鬱屈。このネガティヴなオーラが暴発した時に再度
    「レイ」は凄惨な事件を引き起こす。
    その引き金が”シャロン・テート事件”という構成は
    圧倒的な上手さ。褒められる話しではないんだがw。

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    2010年11月08日
  • 襲撃者の夜

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    曰くつきで語られるデビュー作「オフシーズン」の続編で、その11年後に起った事件が描かれている。ただただ異常で陰惨という印象の強い前作に比べて、ある意味アク抜きされているようにも思え、“文字を追う目を背けたくなるような”ケッチャム節も控え目に感じられる(この著者には珍しく、救いの用意されたラストもその理由かも)。この著者の他作品のような味わいを愉しみにしている読者には少々物足りなく感じるかもしれない。
    とはいっても息が詰まりそうな緊迫感と、読後の疲労感と解放感は、間違いなくこの著者ならではのものだろう。

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    2010年04月26日