ジャック・ケッチャムのレビュー一覧

  • ザ・ウーマン
    ただただ展開に身を任せながら。なぜそこまでの残虐性が発生してなぜ家族もそれを受け入れるのか、理由となる記述が無かったので疑問は残るがそんなものは本書では二の次。ただただエログロの展開に半笑いで身を任せるのが正解。
  • 襲撃者の夜
    前作の「オフシーズン」、結構ケチョンケチョンな感じの感想を書いてしまいましたので
    続編はさらに「2冊まとめて買って失敗したか」と思いながら
    期待せずに読んだのですが、ハードルを下げまくったせいか、
    ストーリーというか登場人物のキャラクターが前作より生きていたせいか
    こっちの方が良いかも~、と感じまし...続きを読む
  • 襲撃者の夜
    1992年5月12日から13日の朝までの悲劇
    暴力夫にくたびれた女がベイビーシッターと娘スザンナが待つ家にパートから帰ってきた途端、バラバラにされちゃうところから物語は始まる
    この時点で血みどろ、血まみれ
    そんな気狂い事件が11年前にも起きていて当時の警察官ピーターズに相談が持ち込まれる
    ピーターズ...続きを読む
  • ザ・ウーマン
    オフシーズン、オフスプリングの続編。もはや悪ふざけになっている気もした…今さらか。

    今作は、「文明」の中に潜んでいた鬼畜男対食人族の生き残りウーマン。男対女。男は家族総出でウーマンを矯正しようとするが、家族の一部は、ウーマンが秘めた野性の強さ(美しさ)に惹かれていく、というお話。

    これまでの「文...続きを読む
  • 襲撃者の夜
    オフシーズンの続編。

    前作は「文明人」対食人族の戦いを通じ、人間の根幹について考えさせるお話だったのに対して、今回は母対女族長。

    言わば、ミサエ(クレしん)対フネ(サザエさん)。核家族化はコミュニティの一員という自覚を欠きうんぬん。という話ではたぶんない。

    食人族の長は前作唯一の生き残りで、子...続きを読む
  • 地下室の箱
    忌まわしい「隣の家の少女」に続いて、著者が“監禁・虐待”テーマに挑戦した……ってことで、読む前からかなりブルーになっていた(ってこれは、この作者に関する限り「ガッカリ」とはやや意味が異なるんだが)。
    愛人の子供を身ごもった主人公のサラ。中絶することを決めた日、産婦人科医院の目の前で男女二人組に拉致さ...続きを読む
  • 地下室の箱
    懐かしのジャックケッチャムを読んでみた。
    「隣の家の少女」の衝撃が根強いせいで、ちょっと食い足りないかんじだった。いや、えぐい話なんだけど。
    これ、結局生まれてくる子供が一番可哀想なんだよなぁ。こんな惨劇がなければ中絶されるはずだったメーガン。
    今後の母子の人生こそが読んでみたかった。
  • 地下室の箱
    中絶を決意した女の人が拉致監禁されてぼっこぼこにされる話。なんというか、先に”隣の家の少女”を読んでしまったからインパクトにかけたけど十分えぐい。
    ただ隣の家の少女の圧倒的絶望感に比べたらまだマシ。中途半端とも言うけどw
  • ロード・キル
    もう、狂ったようにジャック・ケッチャムを読み漁った時期があります。一冊手を出したが最後(確か「閉店時間」から)、間を空けたくない。「手元にケッチャムの物語がない夜なんて、過ごせない!これはどうしたことだろう!」なんてぐらい。病んでますね。

    ケッチャムの魅力といえば、実際にあった事件を元にした陰惨な...続きを読む
  • 黒い夏
    自分にとってケッチャム作品はこれが2作目。
    構えていたよりも鬼畜度は抑え目で、どちらかと
    いうと人間の内面がジワジワと崩壊していく様を
    かなり冷淡に根気強く描いた、ある意味陰湿な
    作品のような気がします。

    もともとイカれていた? 主人公の「レイ」のある夏の
    殺人事件の冒頭から入る今作ですが、そもそ...続きを読む
  • 襲撃者の夜
    曰くつきで語られるデビュー作「オフシーズン」の続編で、その11年後に起った事件が描かれている。ただただ異常で陰惨という印象の強い前作に比べて、ある意味アク抜きされているようにも思え、“文字を追う目を背けたくなるような”ケッチャム節も控え目に感じられる(この著者には珍しく、救いの用意されたラストもその...続きを読む
  • 地下室の箱
    妊婦が理不尽に監禁される話。「隣の家の少女」と同レベルの救いのなさを期待していただけにちょっと期待はずれ。
  • 襲撃者の夜
     あの衝撃の事件から11年。警官を引退したピーターズは、早朝にある事件が起こったことで警察から助言を求められる。
    二人の女性が惨殺された。そして死体の一部と一緒に居たはずの赤ん坊も、持ち去られていた。11年前の「彼ら」の生き残りが起こしたと思われる事件。
    あの時、混乱した現場で、被害者を「彼ら」と勘...続きを読む
  • 襲撃者の夜
    「オフシーズン」の続編。

    また食人族に襲われる話。今回もなかなかな血みどろ具合いでよろしい。
    前作より評判が落ちてるのは、ラストがケッチャムらしくないからか。
    彼の作品を読み終えた後は、確実に体重が減ってる気がする(ケッチャムダイエット)。文面のところどころに太字が混ざっていたが、なんなんだそのサ...続きを読む
  • オンリー・チャイルド
    父親に虐待される子供、子供を守ろうとする母親。内容が重い上ラストがラストので読後感はよくない。けれど、面白いと思う。
  • 黒い夏
    高校生が殺人を犯していく話。
    ケッチャム作品の中で一番の長編というから、さぞかし猟奇的なことが詰まってるのだろうと期待してたが、“シチュエーションを丁寧に描いている”というだけでソフトな仕上がりだった。
    「隣の家の少女」は越えれませんねぇ。
  • ロード・キル
    シリアルキラー。
    今回の殺人鬼は淡々と冷静に無差別に殺していき猟奇的な要素はない。
    ロードムービー系は嫌いだけどケッチャムだから許せる。
    オフビート感覚っていわれてるけど、テンポが良かったのは最後の方だけだし展開も読めちゃったんだけどな。
  • 地下室の箱
    妊婦を監禁して虐待する話。
    妊婦が題材なので相当鬼畜だろうと覚悟していたが、「隣りの家の少女」よりマシだった。
    あんなことやこんなことやそんなことまでするのだろーな、と緊張と期待で読み進めたが
    そこまではしなかった。
  • オンリー・チャイルド
    暴力的で変質的で殺人犯の夫から息子を守るために闘う妻。
    児童虐待が大きなテーマになってて、法廷の辛気臭ささにイライラさせられた。
    今回もまた読者を裏切りつづけてくれる作品だったので満足。
  • オンリー・チャイルド
    自分に子供ができても、こういう風になったらと考えると吐ける。虐待のおはなしと言われているが違うと感じた。