平川祐弘のレビュー一覧

  • 神曲 地獄篇

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    事前の知識も全くないまま興味と勢いだけで購入。当初は本の厚みにビビリましたが、読み始めると意外とさくさく大変興味深く読み進めることが出来ました。地獄巡りの旅の描写には想像力をかき立てる凄みがあって、思わず自分はどの地獄に落とされるのか・・・なんて考えちゃったりしました(笑)

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    2014年01月25日
  • 神曲 地獄篇

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    ネタバレ

    なんかもっと深遠な、とてつもない哲学が語られるのかと思っていたが、何のことはない、上方落語にもある地獄めぐりの物語だ。それに付け加えるものがあるとすれば、ふんだんに登場する実在の人物たち。彼らの生前の所業を断罪するその手際が当時の人々の目からすればジャーナリスティックに映ったのかもしれない。
    ただ、ディティールの表現は確かに秀逸。蛇が人間に、人間が蛇になる描写など、さしずめSF映画のようにビジュアルに訴えかける。想像力をかきたてる描写は圧倒的。

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    2013年12月27日
  • 神曲 煉獄篇

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    地獄編に続いて煉獄編。
    煉獄とは、生まれ変わるために魂の浄化が行われる場所で、巨大な山になっている。

    地獄編よりも。情景の描写が一層文学的になり、また思想も多く散りばめられている。
    しかし、地獄編よりも面白みは薄くなってしまった印象。
    ダンテと会話をする人物それぞれの個性が立っていないので
    全体的にぼんやりしているのかも。

    後半でベアトリ―チェにやっと逢うことができるが、まさか遭遇した時のベアトリ―チェが結構強烈な人で驚いた。

    それにしても、ウェルギリウスがここでお別れしてしまったので、「先生」の言葉と素敵な振る舞いが、これから天国編でみられないのは、大変に惜しい。
    地獄の罰を受けること

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    2013年05月27日
  • 神曲 地獄篇

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    すいぶんかかって読破。
    地獄篇~煉獄篇~天国篇と、あわせて1000ページを軽く越えるボリューム。
    ちなみに、宗教的な興味がとくにあったわけではない。

    「分かりやすい」と好評の訳だけあって、さながらダンテと旅する気分。地獄篇では、さまざまな罪によって罰を受ける人々を見て、ちょっぴり自分の罪を悔いてみたりもした。
    煉獄から徐々に抽象的になっていき、天国はまったく理解を越えていた。まだ私の魂はそこに到達できないらしい。(笑)

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    2013年04月09日
  • 神曲 煉獄篇

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    地獄篇から煉獄篇(Purgatorio)へ。

    全ての霊は、死後、肉体を離れ、地獄行きか煉獄行きか分別される。生前の信仰のため、地獄に堕ち永劫の罰を受け続けるのを免れた霊が、天国界へ昇るのに相応しくなるべく罪を清める場所がこの煉獄界、浄罪界とも訳される(なお、聖書に煉獄界の記述は殆ど無く、のちのプロテスタント教会ではその存在を認めていない)。

    浄められるべきは七つの大罪。傲慢・嫉妬・憤怒・怠惰・貪欲・大食・色欲。地獄で罰せられる罪よりも日常的なものであるため、キリスト教の倫理的厳格さが却って身に詰まされる。

    「私の血は嫉妬に煮えたぎっていたから、/もし人の幸福を見ようものなら、/顔面

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    2012年08月21日
  • 神曲 天国篇

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    言葉にも血にも土にも神にも共通をもたない私が、道中、取り零す以前に直観し得なかったものは、莫大である。が、代わりに極公正な機能でもって眺めた時、一連の旅路を拓ききった詩人の空想・構想・信念・情熱・自負の力、乃ち愛の強大は圧巻だ。
    全てを同じに有すべく、又視覚的刺戟——TVやスクリーン、果てはRPGなど含めた処の——の未だ自然の域を出ない時代に産まれた人々には、きっと、本当に詩人は死後の世界を巡って還って来たと思われたのではないだろうか。真摯に心眼見開き耳聳てれば、同じ民だ、同じものを観得ると信じられたに違いない。その信頼のもたらす恩恵は、読書に在っても無論絶大である。書物離れた雑務の時にさえ、

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    2012年03月19日
  • 神曲 煉獄篇

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    其れが目的のひとつであるからには当然のことなれど 宗教文学のとどのつまりは その宗派に属する者の祝福にあるから 何れを採っても私などは蚊帳の外 お陰で公正な眼でもって その教義が宗派を超えた処で——つまり万民にとって普遍の真理たり得るか否かを観察することが出来る。熱狂や戦慄からは一線も二線も画されて在り 個人的反省や呵責を別としたなら 所詮他人の土俵上の取組を観覧しているに過ぎない。
    外国文学を採る限りは そうした一抹の無益は付き纏う訳だが このように小さな 旗頭をもたない国土に産み落とされたのは運の尽きで 彼方の人類史に占める面積も質量も大きい以上 理不尽でもこれに組み拉かれて往くより仕方は

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    2012年03月13日
  • 芸術家列伝1 ジョット、マザッチョほか

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    今年はイタリアに行く機会がありそうなので美術のお勉強。世界で最も親しまれている画人伝、あまりにも有名だが、日本でちゃんと訳されたのは最近らしい。リッピとアンドレーア・デル・サルトを題材にしたブラウニングの詩も併録。『神曲』も訳している平川祐弘翻訳(他の担当もいるけど)詩的で読みやすい文章。ヴァザーリの間違いを逐一参照しながら読むと楽しい。

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    2012年02月28日
  • 神曲 煉獄篇

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    日本人におよそ馴染みのない『煉獄』が舞台。地獄に行く程ではないが天国に行くまでに改悛が必要な人が来る場所。天国行きが確定している人が来る場所です。ヴェルギリウスがいなければ意味が分からなかったと思います…。地獄ほど生き生きした文章ではないものの、変わらずサクサク読み進められました◎煉獄では生きている身内に祈ってもらうと天国行きが早まるので、生きているダンテに我先にと話を聞いてもらいたがる下りが非常によく出来ているなぁと思います◎面白かったです!

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    2011年11月19日
  • 神曲 天国篇

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    三昼夜を過ごした煉獄の山をあとにして、ダンテはペアトリーチェとともに天上へと上昇をはじめる。光明を放つ魂たちに歓迎されながら至高天に向けて天国を昇りつづけ、旅の終わりにダンテはついに神を見る。「神聖喜劇」の名を冠された、世界文学史に屹立する壮大な物語の完結篇、第三部天国篇。巻末に「詩篇」を収録。

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    2011年10月28日
  • 神曲 煉獄篇

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    地獄と比べてここ煉獄にいる人たちは KiKi にとってあまり馴染みのない人が多かったです。  そうそう、それとですね、地獄と煉獄って形からすると地獄をひっくり返したのが煉獄・・・・みたいな形になっているみたいです。  要は地獄はすり鉢状・・・というか漏斗状で下へ行くほど狭まってその先っちょにあるのが氷漬けの世界なんだけど、煉獄はそれを上下ひっくり返したような形の急峻な岩山でその天辺にあるのが天国・・・・らしい。  地獄から天国に移動する際には地獄の底に埋まったルシフェロの体づたいにダンテはウェルギリウスに負ぶさって、地球の球体のど真ん中を突き抜けてエルサレムとはちょうど反対側に突き抜けていくよ

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    2010年09月23日
  • 神曲 煉獄篇

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    ベアトリーチェに会いに!
    その思いで辛く、険しい山道を登る。
    ところどころ一息つけるものの、なかなか読み進むのがつらかった。
    頂上に着くとベアトリーチェに会えるが、ベアトリーチェがなかなか手厳しい。
    気づくとヴェルギリウスが消えているし。
    地獄に落ちなくても7つの大罪の罪を煉獄で償わなければならない。
    ああ、天国への道はかくも厳しいものなのか。

    途中、フランスのカペー朝の王たちの名前があげられていたのでカペー家の歴史がついでに読めてしまった。

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    2010年05月27日
  • デカメロン 中

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    この中巻では、4日分の話が収められているが、グロテスクな話や、短すぎる話などで、あまりおもしろいと感じられるものではなかった。
    最終巻に期待したい。

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    2026年03月05日
  • 心 日本の内面生活がこだまする暗示的諸編

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    近代化する日本、西洋化が進んだ先にどの様な日本が出来るのか、八雲の示唆に富んだ文章に考えさせらせる。
    しかし自分に知識が無いので、論文を理解するのに暇が掛かり、読み終わるまで多大な時間が必要だった。
    その上まだ理解できたと思えない。
    改めて八雲の知識・見識の広さと深さに驚いた。

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    2026年02月26日
  • デカメロン 上

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    14世紀イタリアでペストが流行していた際に避難した若者が、退屈凌ぎのために語り合った100の物語を集めた作品。

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    2026年02月13日
  • 怪談・骨董

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    ネタバレ

    短編集なので、通勤中や昼休みに読んでました。
    昆虫についての話は正直眠くなりました。
    「蝶」は分からなくもないんですが、「蟻」は蟻生体と人間社会を較べられても…と正直思いました。小難しい。
    「蛍」というのもあったのですが、蛍を捕まえる職業の人の蛍の捕まえ方が衝撃でした。恐ろしい…。
    解説にあった八雲の幼少期も全然知らなかったので衝撃でした。

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    2025年11月28日
  • 神曲 天国篇

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    ダンテ本人からの注釈があるように、こちらは地獄・煉獄編に比べて難解。各歌の前に訳者のまとめ文がなければちんぷんかんぷんだったかも。長年の悲願だった3部作を読み終えることができてよかった。

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    2024年12月18日
  • デカメロン 下

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    14世紀のペスト下で巣籠もり中の、男女10人による百物語を、21世紀のコロナパンデミック中に読もうと購入しましたが、めちゃめちゃ時間がかかりました。

    イタリア人の名前に馴染めず、10人のうち誰が男性かも分からないまま読み進めましたが、やがて、それぞれが物語りを始めると登場人物も爆発的に増え、収集がつかない事に。読むスピードも極端に遅くなりました。

    4日目ぐらいで気付きましたが、Oで終わる名前が男性、Aで終わる名前が女性ですね。ネイーフィレだけ例外で女性です。これから読む方はこの点を押さえて読んだ方良いです。常識だったらすいません。ただ、10人が語る物語の中の登場人物は時代が違ったり、そもそ

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    2023年01月03日
  • デカメロン 中

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    中巻、10日間のうち4日から7日目の物語です。

    坊さん(教会)の悪口に飽きたのか、この巻は恋の話が多いです。しかし不倫多いですね。いや、別に良いのですが。

    不倫じゃなくても「娘の親の許しさえ出ればすぐにでも娶ろうと2人の青年はいずれも色めき立っている。もし申し込みが断られた際は、たとえいかなる手段を講じてでも、女を我が物にしようと2人とも心中思っている。」と穏やかでない。

    とは言え、この時代も無法世界ではありませんから、不倫も掠奪もバレるとタダではすみません。特に不倫が見つかった女性は命懸け、現代の芸能界より厳しいです。

    そこまで恋愛に命をかける。やはり娯楽が少ないからでしょうか?それ

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    2022年12月30日
  • デカメロン 上

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    ペストから逃れ、巣籠もりをするフィレンツェの10人の若者が、暇つぶしにそれぞれ1話づつ、10日間で100話の短い物語を語りあいます。

    語られる話は宗教がらみか艶笑話、もしくはその両方が絡んだ小噺が多く、やはりイタリアはキリスト教国なのだな、エロは必須なのだなと感じました。

    話の舞台はイタリア国内ほもちろん、フランスやイギリスはおろか、アフリカやアラブ圏にまでおよび、当時(14世紀!)のヨーロッパの世界観や多様性が感じられました。

    長年に渡って繰り返された十字軍の失敗とか、当時の教会の腐敗とか、歴史的背景を勉強しなおして読んだ方が良いのでしょうが、難しいですよね。Wikiで調べるのがやっと

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    2022年12月29日